赤線が今回のトラック
(青線は入れていったルート)
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前日の角田山からその日の内に二口の登山口へと向かいます。長岡ICから下りて、懐かしい魚沼市(以前来た時は魚沼郡でした)に入ると、あたり一面まだ雪景色。その奥に裾野が少し見えていた守門岳ですが、カメラを向けた時は雲の中。お姿は明日のお楽しみに。 |
道路はすっかり除雪され問題はありませんでした。もう4月ですもんね。
二口の分岐を通過して先ずは守門温泉へ。小さなお風呂ですがお肌ツルツルに感じる良いお湯質です♪ 一人600円。 |
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【回想】
ここ守門岳麓の須原に来たのはこれで3回目。一度はもちろん守門岳でしたが、もう一回は家族で須原スキー場に来ていました。いずれも山(尾瀬)で知り合った山のお友達との絡みでした。一緒にスキーをしたり、へぎ蕎麦を食べに行ったり・・・。
関東に来られたこともありました。新潟の人は人懐っこいと言いますが、その通りいつもニコニコと人懐っこい笑顔で接してくれていました。こんな純朴さは関東人には少ないかもしれません。
ずっと体調が悪いということで、その後一緒に山に行くことができませんでしたが、山の情報を互いにとりあって長いこと交流が続いていました。当時はまだワープロの時代で郵便でのやりとりでしたが、手書きだったりイラスト入りだったりと温かい内容でした。尾瀬が大好きな人で、尾瀬に行くと植物の本やマスコットなど送ってくれたり、雪割草(もちろん園芸種)を送ってくれたりして・・・。何より地元の山を愛し、特に浅草岳や守門岳には思い入れが強い方でした。その話題になると目をキラキラさせていました・・・すべて過去形です。
私たちよりずっと若い男性でしたが、亡くなられて何年になるでしょう・・・。そんなことをトシちゃんと一緒に何度も思い出し、話しながらの今回の山行でした。
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温泉と夕食を済ませ、前夜早めに除雪終了地点まで来ました。わずかに空いていた駐車スペースはすぐに埋まり、ホッと胸をなでおろします。
前日の睡眠不足と心地よい角田山ハイクの疲れで、早めに眠りにつきました。
写真は除雪終了地点。突き当りが守門への取り付き口です(朝撮影)。 |
山歩きは早発ちが基本だというのに朝もゆっくり起きまして^_^; 外に出てみればずら〜っと車の縦列が続いていてビックリ。何しろ準備万端、アウトドア用のトイレまで持ってきていましたから、こうして置けるのなら慌てて来なくても道の駅で良かったのに(^_^;・・と思いつつ準備を済ませました。
さて出発しようかという時に、このお二人が目の前を通過・・・するかと思いきや、「あ〜っ」という声と共に「sanaeさん!?・・・」と声をかけられました。なんとブログでやりとりしているizumiさんご夫妻でした。いきなりのバッタリでまたまたビックリ。しばしお話をしてお時間をとらせてしまいましたが朝一番からいきなりの嬉しいサプライズでした。 |
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私達はスノーシューを持ち、アイゼンは車に置いていこうと思っていたのですが、izumiさんたちはその反対でした。
それでまたちょっと迷った結果、お天気は良さそうですからスノーシューは欠かせないだろうということで、私達は両方持っていくことにしました。 |
除雪終了地点からしっかり雪道です。
実は冬道がどうなっているのか、どこからどう歩けば良いのかわからず、GPSには一応夏道をルートに入れてきていたのでした。
この日は大勢の人が入り、以前からのトレースもしっかりあったため、それを辿って行くと保久礼小屋までは長峰を通っていくことに今更ながら気付くことになりました。これも毎年残雪状況によって違うようですから、やはり最新情報あるいは現地に行ってみないと分からないこともあります。麓の取り付き口は特に変化が著しいでしょう。 |
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快晴。青空の向こうにはしっかりと守門岳が。
足元の雪は締まってつぼ足で歩きやすかったのですが、深く沈んだ踏み跡も残っています。雪が緩んだときの踏み跡でしょう。 |
守門岳を眺めながら西川を渡りますが、その西川の縁にはこんなに厚い雪の層。この時期、村ではいつもなら残雪50センチくらいだそうで、今年はそれより1m多い、1m50センチくらいは残っているということでした。 |
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目の前の急斜面で山スキーの人たちが歩きにくそうにしているのを見て、izumiさんたちが早々にアイゼンを装着していました。折角持ってきましたから私達も付けることに。
そこで今度は新潟に嫁がれたJOさんにバッタリ!よくぞ気付いて下さいました。丹沢では2回もバッタリという、遭遇率の高いJOさんでした。さすがに新潟人となったからにはもう会えないなぁ・・と寂しく思っていたのです。当然ですよねぇ〜(^^ゞ
しかし、出会いのJO女神様は言っていたのです「また新潟でもバッタリする気がする」と。ほんにその通りになりました(笑; |
だんな様と共に山スキーを楽しんでいるJOさん、お幸せそうで良かったです。何よりこうして出会えてとても嬉しかった♪ 末永くお幸せにね(^_-)-☆
スキーを担いで登っていくお二人に続いて、私達もアイゼンを履いた強みでガシガシと直登していきます(アイゼンは間もなく外しました。今回は無くても大丈夫でしたが、気象条件や時間帯、雪の状態によって違いますので、アイゼンやスノーシューまたはわかんはその都度ご判断ください)。 |
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そしてこのあとも嬉しい出会いは続いたのでした。
JOさんからの情報でもうお一人再会できそうな方が、どうやらこの後ろの山スキーのグループの中にもいらっしゃるらしいのです。 |
林の尾根を登って行きますが、既に大勢の人が入っていますからトレースはバッチリ。 |
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途中、GPSのバッテリー交換をしたりして、その間にスキーを装着したJOさんたちを見送りました。また会えるかなと思ったのですが、彼らは早かった!全然追いつきませんでした。我が子たちと同じくらいの世代ですから当たり前か!(笑) |
暑くて一枚脱ぎ、二枚脱ぎ、私は薄い長袖一枚でした。こんな雪山なのに、そのくらい暑い一日でした。陽射しが強く、風もほとんどなく、日焼け止めを朝一回塗ったくらいでは歯止めが利かない日焼け・雪焼けで真っ黒になるとは、迂闊にもこの頃はまだ思いもせず・・・
直射日光の当たっている温度計は高すぎるだろう(正確ではない)とトシちゃんは見ることもせず・・・
いったい何度だったのだろう? |
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前方に大岳。
その左の尾根を下りてくることになります。
右が守門主峰方面かな。
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長峰あたりで
テントを張っている人がいました。
前方の大岳が遠い・・・^_^;
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長峰を下って保久礼(ほっきゅうれ)小屋。下るのはここだけ。このコースの帰りはここだけ登り返しになります^_^; |
お久しぶりのDさん。途中でもご挨拶しましたがちょうど保久礼小屋前で休憩されていたのでご一緒に♪
この後山頂でもお話し、下山ルートを教えていただいて私達もそちらに変更したのでした。私達はこの時期の守門は初めてでしたので同ルートを戻るつもりでいましたが、別ルートを教えていただいたお陰で変化のあるコースになりました。感謝です。 |
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保久礼小屋を過ぎると
あとはひたすら登るだけ。
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落葉樹の尾根は気持ちのいい明るさです。お天気に恵まれました。 |
キビタキ避難小屋はまだすっぽりと雪を被っています。布団の中から頭だけ出しているみたいです^_^; |
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樹林帯を抜けて振り返ったところ。
春霞で遠望はぼんやりしています。
この方向には日本海、佐渡が
見えるのかもしれません。
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登り
(動画です。音量にご注意ください)
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樹林がなくなって、ぐるり新潟を眺め見る感じで壮観です。この日はむちゃくちゃ暑かったのですが、風があったらつらい稜線でしょう。
登っていると気持ち良さそうに滑り降りてくるスキーヤーやボーダーとすれ違います。歩く人より山スキーやスノボーの人が多いように思いました。
もちろん別コースにも自在に滑り降りていますから、ガスっている時などスキー跡を頼ると道迷いしますから要注意ですね。 |
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分かりやすい大岳への直線の登り。
左のピークは1388P中津又岳。
そちらに向かって歩いている人の姿が見えます。
私達も下山はそちらからまわることになります。
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途中で水分補給をしたりして
もう少しだろうと思いながら
何度も騙されてやっと着いた山頂。
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ちょうどその時上空にヘリコプターの音。
あとから守門温泉で聞いたことですが、前日に守門岳で遭難があったそうです。でも翌日無事に見つかったということでした。この時のヘリが関係していたか分かりませんが、温泉で聞いたとき思い出されたことでした。
前日は角田山でもちょっと天気が崩れましたが、この山もまた雪が降ったりして視界も悪かったそうです。寒い中一晩過ごされたとか聞きましたがご無事で何よりでした。 |
青雲岳、守門岳(袴岳)にかけて
東洋一と言われている大雪庇。
見事です。
見たかった風景にやっと辿り着きました。
もっと前にきていれば、もっと大きかったのかな・・・
でも後から聞いた話ですが、
今年は雪が多かったので、昨年の3月より大きいそうです。
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izumiさんとトシちゃんも山頂まであと少し!がんばれ(^o^)/
(写真:izumiさんより)
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山頂でizumiさんと。
途中で戴いた弥彦のキンピラ入りお饅頭、美味しかったです。お陰でここまで頑張るエネルギーを蓄えることが出来ました(^^ゞ izumiさん、ご馳走様でした。 |
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途中で一休みしてきたトシちゃん、15分ほど遅れての山頂到着です。
私は休んだらもう登るのが嫌になりそうで、ノロノロと先に登ってきてしまいました^_^; |
いちおう上着を着ますが、終始風もなく穏かな陽気で1時間以上もゆっくりしてしまいました。 |
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霞んでハッキリしませんが、越後三山方面。
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御神楽岳方面
粟ヶ岳方面のようです。
御神楽岳は右奥でしょうか。
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山頂でゆっくりした後、Dさんから聞いた周回コースを行くことにします。 |
御神楽岳粟ヶ岳(おそらく)と雪庇
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雪庇(ズームで)
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大岳を振り返るとここも大きな雪庇が
張り出していました。
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ズームで
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もう一度振り返って
(手前トシちゃん、後ろのお二人がizumiさん夫妻)
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1388Pの中津又岳へ。 |
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(ズーム) |
亀裂もあったりして
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大岳(手前右奥)から1388P中津又岳への稜線(手前)と
奥に袴岳への稜線
(歩いているizumiさんたちが小さく見えます)
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一方コチラは中津又岳に向かっている私たち
(写真:izumiさんより)
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青空に向かっているような1388P中津又岳へ
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中津又岳山頂に立つsanae
(写真:izumiさんより)
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1388P中津又岳で。
写真では分かりにくいですが、
御神楽岳の奥の方にうっすらと見えるのは
飯豊連峰なのでしょう。
広域地図がないので方向と大体の勘で・・・
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こっちは昨日登った角田や弥彦方面かな?
などと山勘で話すものの春霞で曖昧。
何しろ低くても雪山だらけですから
よほど特徴がないと分かりません^_^;
山名など、もし間違っていたらご指摘、ご教授くださいませ^_^;
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中津又岳を下ります。
(動画。音量にご注意ください)
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シリセード:その1
(動画。音量にご注意ください)
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背後の左が1388P中津又岳、右が大岳山頂
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前方に越後三山方面
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気温の上昇で雪がシャーベット状に!
スノーシューを履きました。
(動画。音量にご注意ください)
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尾根から保久礼小屋方面に下りていくところでやや急斜面になったため、一旦スノーシューを脱ぎました(しばらく履いたまま下りていったのですが、水っぽいシャリシャリ雪で滑ってしまい、すぐに止まれず木にドスン!木を倒すことはしませんでしたけど^_^; さすがに危ないと思いまして(汗;)
でもお陰で片足がズボーっと膝上まではまって、しばらくもがいてしまいました^_^; なかなか抜けずトシちゃんを捜しましたが、この時トシちゃんも同じようにはまっていたらしい・・・^_^; まったくトシちゃんが消えた時に限って何かが起こる・・・(~_~;) |
一足先に脱出していたトシちゃんでしたが助けに来てくれる気配もなく、下りきった所で私を写すんだから・・・<`〜´> |
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ようやく脱出して下りたところで再びスノーシュー装着^_^; |
保久礼の小屋は見えていましたから、ここまでくればもう安心。 |
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登り返して。 |
保久礼小屋前の鞍部から最後の登りです。 |
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長峰より
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後は下りだけですから
最後に登った山を眺めながらお茶することに♪
ホットコーヒーの味は格別でした♪
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往きは登る山の方ばかり見て気付かなかったのですが
滝がありました(^^ゞ
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の〜んびりとして
そろそろ下りますか・・・
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もう殆どの人は下山しているはずです(^^ゞ
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私たちが休憩していたとき
先に下山していったizumiさんたちに追いつき
しばらくはご一緒に。
(写真:izumiさんより)
私たちはスノーシューでしたが
ツボ足のお二人は歩きにくくなっていたと思います。
私たちがスタスタと歩いて、振り返ると
離れてしまいました。
途中で休憩されていたそうです。
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シリセード:その2
(動画。音量にご注意ください)
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シリセード:その3
(動画。音量にご注意ください)
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橋の積雪に注目!
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1m50cm以上は残っています。 |
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駐車場に着くと殆どの車は消えていました(^^ゞ
一日ゆっくり楽しめばいいんだよ・・・が、トシちゃんの口癖(遅い言い訳?^_^;)。今日は最高のお天気でしたから充実した一日でした。
片付けている時にizumiさんたちも到着。互いにお疲れ様の握手です(^o^) 話は尽きませんでしたがまたの再会を楽しみにしています。 |
今回遭難(後日情報ではスキーヤーが雪庇から滑落したとか。翌朝無事救助されたそうです)を耳にしましたが、他山の石としなければと思うばかりです。荷物チェックすればこの頃だんだんと省いているものが増えています。ツェルトは必ず(トシちゃんが)持っていくのですが^_^;
汗をたっぷりかいたので、この後は昨日と同じ近くの守門温泉へ。ここで同じく今日守門岳に登ったという地元の若くて明るく可愛い女性と話が盛り上がり、山情報もいろいろと戴いて楽しかったです。今年は例年あまり降らない(積もらない?)新潟市にもかなりの雪が降ったそうで、出社すると毎日雪かきだったと笑っていました。新潟は豪雪地帯だと長いこと(数年前まで)思っていましたが、こんなことは珍しいということでした。
帰路は赤城高原までトシちゃん、そこで夕食を済ませ自宅まではsanaeの運転で深夜12時前に無事到着。今回も天気に恵まれ、花あり、雪あり、雪庇あり、出会いありの楽しい山行でした♪
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