富士周辺:鹿留山〜杓子山〜高座山
(ししどめやま 1632.1m ・ しゃくしやま 1597.6m ・ たかざすやま1304.4m クリック地図

 山中湖周辺の山は涼しくて人が少ないかもと選択。読みは当たって気持ち良く歩けました。さすがに下山時は暑くなりましたがお花もたくさん咲いていて近場の穴場でした。
 H24年7月16日(月)
  天気;晴
  Member.2人

【コ ー ス】(〜は歩、休憩時間含む) 
 歩き始め8:00頃〜立ノ塚峠8:45〜子ノ神10:16〜鹿留山10:27-50〜子ノ神10:59〜杓子山11:40-12:24〜大権首峠(おおざすとうげ)13:02〜高座山13:43-59〜林道14:52〜鳥居地峠15:07(所要時間約7時間)

↑ 杓子山 1597.6m

 
トラック(赤)




 富士吉田道の駅から杓子山へ。車は忍野八海辺りの駐車場に置いてタクシーで登山口へ向かおうと近くのタクシー会社へ。ところが折悪しく富士登山の送迎で皆さん夜明けに帰宅就寝で動けないとのこと・・・・歩くことにします。最初は歩く予定だったのだからまぁいっか!^_^;

 コースを考え、富士山を見ながら下ろうと車を鳥居地峠へ置くことにします。5時ごろ起きたにも関わらず、そんなこんなで鳥居地峠に着いたのは8時前。ちょうど地元の方が立ち話をしている所でした(5時ごろから歩かれたとのこと)。

 挨拶すると、もうお一人はタクシーで到着したばかりで驚いたことに我が家の隣りの区に住んでいる方でした。

 有り難いことにその地元の方が立ノ塚峠方面登山口まで送って下さることになり三人乗せて戴きました。

 昨夜はカナダの人を宿まで送り(コチラ)、情けは人のためならず!なんて話をしていたものですから早くも廻ってきたものかと思ったことでした。こんなことは稀でなんの因果関係もありませんが、そんなふうに人の親切は廻り廻っているのだと温かい気持ちになったりします。

 そしてここで出会ったご近所さんと前後しながら最後までご一緒することになりました。

 悪路だからどこまで入れるか分かりませんがと言われていた通り、途中から亀裂の入った林道になりました。どんどん進んで行かれるので慌てて停まっていただきましたがとても親切な方でした。バックで戻られるのを見送り、私達も歩きだします。
 
しばらくはこんな道が続きますが、
この亀裂はどうして出来たのでしょう?



 
 標識はしっかりつけられています。この辺りから道がよくなりました。

 
 樹林帯の中は涼しく気持ち良いコースです。この山は私は二回目。平成9年の3月ですから15年ぶりになります。少しコースは違いますがこの辺りは逆回りで歩いています。

 足元にはフタリシズカやシモツケソウ、トリアシショウマ、カキドオシ、ホタルブクロなど。


 ヒグラシが鳴いているという声に耳をすまします。あぁ、これがヒグラシですか〜と確認出来ました^_^; その鳴き声がずっと響いていました。
シモツケソウ

トリアシショウマ

カキドオシ

ホタルブクロ


 立ノ塚峠。林道がデコボコでなければここも車で来れるようですが、さすがに来る人はいないだろうと思っていたらタイヤの跡が残っていました。いったいどんな車で来たのだろう?

 右へ行けば二十曲峠、石割山方面。ここを左へ行きますが、周囲にはシモツケやヤマオダマキ、ウツギ、キヌタソウ、ウマノアシガタ(キンポウゲ)、ハナニガナ、コアジサイなど咲き、足が止まります♪

 風も通り、涼しい尾根でした。
シモツケ

ヤマオダマキ

ウツギ

キヌタソウ

ハナニガナ

コアジサイ


 今回は暑さ対策で氷を入れた大きめのテルモスを持参です。肩に下げていましたが、

 こんな岩場もあって、邪魔になるかと思いました。

 それよりカメラ・・・レンズカバーをしていなかったばかりに一度レンズに傷をつけていますからしっかりーカバーをして!

 急登ではありますが、緑のカーテンが陽射しを遮ってくれ、そのうえとてもきれいです。涼しい風が心地よく、高山に勝るとも劣らぬ快適なコースでした。

 青空が広がった展望台。眺めは最高です。
 

 

 


 
 


 相変わらずコアジサイやシモツケなどいろいろな花が咲いていて、楽しいです。
 
まるで5月の新緑のよう



 同じ標高でも丹沢や奥多摩はもっと暑いだろうなと思いつつ、この山域にきて正解でした。

 ここは下りの方が嫌なくらいけっこうな急登でしたが前に来た時はここを下ったのでした。その時の大変さを思い出しました^_^;

 子ノ神(ねのかみ)。

 この分岐で先に鹿留山へ。
ほぼ緩やかな稜線です。
キバナノヤマオダマキ

クサタチバナ


 


鹿留山山頂
 視界はありませんがトチノキやブナなどの大木が
涼しい空間を作り出しています。



 三角点はありますが山頂標識はこの登山道のプレートに手書きでした。チト寂しい^_^;

 ここで昨日の温泉で買ってきたブルーベリーをいただきます。甘くて美味しかったですよ♪
 


 
 こんなに大きいブナ
倒しているのではありませんから・・・^_^;



 再び分岐の子ノ神に戻り杓子岳へ。

 ヤグルマソウ

 気温はずっと22度くらいでした。快適です。しかも歩いているのは我らだけ。静かです。



 
 

 
クサタチバナがあちこちに群生


 

 
咲き残っているヤマツツジ


 



オオバギボウシ

 
「これは何だ?連凧みたいだ」とトシちゃん!

ホントおもしろ〜い!






これは何?足元に散った花びらに気付いて見上げると
木の上の方に白い花。サンショウバラかな。


  

こちらは可愛いピンク


 
 

 

 
開けた杓子山山頂に到着です。
富士山が正面にど〜ん!
ノハナショウブも咲いています。





 振り返って青空の下に鹿留山。

 赤とんぼがたくさん飛んでいました。

モクモクと雲が湧きあがってしまいました。

山頂にもお花がいっぱい♪
ノハナショウブ、ホタルブクロ、シモツケ、フジイバラ?など。


 
 
素晴らしい展望ですが、
木陰が無くて暑い山頂でした。

こういう時こそオールフリー
持って来た甲斐がありました。

プシューっとネ(^^♪
うま〜!


 

水あめのような面白い雲。レンズ雲。
これが富士山の上にあったら笠雲で
少し離れた場所でも出来るらしいから
天気下り坂なのかな?



 山頂で三人、ランチ・・・ですが、もう一人の方はお昼ご飯を習慣で食べないそうで、よくぞ体力がもつものだと感心しました。燃費がよくて省エネタイプ?なんて思いましたら水分補給4リットル以上と汗のための着替えを4,5枚持ってきているということで、コンパクトに見えたザックも結局は重いのですネ^_^;

 休憩後下山して高座山へ。こちらはもっとお花が多いのではないかと期待が膨らみます。
オオバギボウシ

ヤマハハコ

フジイバラ?


 
ヤマオダマキ




 フタリシズカ

 富士山が前にド〜ンと開けた場所に、最初はここで畑?なんて思ったのですが、

 ハンググライダーの離陸場でした。

 大権首峠(おおざすとうげ)。

 15年前に歩いた時はここに登ってくるコースで来て、今回の逆コースを歩いたのでした。

 この先、高座山へは初めてです。

この緑がたまらなくイイ!
涼やかな風とこの樹林帯は避暑になりました。


 
 


 高座山へは難なく着くと思ったら、この鉄塔の所に来て、またあんなに下って登り返しがある・・・・と溜息^_^; 

 でも気持ちのいい樹林帯ですから♪

 最後の登りでトシちゃんバテ気味。

 登っていると山頂ではしゃぐような若い声が聞こえてきました。ひょいと山頂に出るとそこには三人の男の子。高校三年生だそうですが、一人の子がふざけて丸裸であったのは見なかったことにしておきましょう(笑) 楽しそうでしたよ。

 これから川で泳ぐのだそうで、いい汗をかきにきたようです。ウチの上の孫と同じくらいだったので思わず話しかけてしまいましたが明るい三人でした。いいな〜、健康的で(^^♪
 
高座(たかざす)山

ここも目の前にド〜ンと富士山。



 三角点の下に山頂標柱。ここが丁度日影でした。

 やはり昨日の温泉で買って、冷たくしたトマトを食べてから下山します。
 


 


 高座山の下りはまるで滑り台のよう。

 ロープがつけられていました。滑りそうだったので念のためにつかまりますが、これがこの先も長いまま付けられてました。
 
最初はほんのチョットかと思っていましたが、



 長い、長い・・・


乾いた斜面もズリズリですが
雨や雨上がりはもっと滑りやすそうなので要注意です^m^
オカトラノオ

ウツボグサ

 




カワラナデシコ
 


 シモツケ

 


 下るほどに一気に暑くなりました。
 

 

 

カワラマツバ

オオバギボウシ

 
高座山を振り返ったところ


 
ノハナショウブ


 
クサフジ


 
イタチササゲ


 


マツヨイグサ?

タチフウロ


 林道に下りてきました。

 思った以上にお花の種類が多くて楽しめました。数日過ぎればまた違った花がいろいろと咲くようです。
ヤマボウシ

ヘビイチゴ

 

 林道を15分ほど歩いて鳥居地峠。

 峠に置いた車が見えてくると、その上に富士山山頂部が丁度見えてました。

 車は4,5台くらい置けそうです。

 今回はお一人道連れが出来た他に、高座山山頂で三人の高校生と、男性二人連れとすれ違っただけ。涼しくて静かな山でした。
 
 鳥居地峠から下って
見通しの良いところから歩いてきた山塊を振り返ります。



  このあと忍野温泉(800円)に寄ってきました。
ここもまた貸し切り状態。
   さっぱりしてずっと一緒だった方を駅まで送りました。我が家のご近所さんですが我が家の車は就寝仕様で後ろの座席を外してあります。助手席に座っていただき私は後ろでしたがこのまま高速に乗るわけにはいきません。それに中央道は渋滞ですから電車の方が早いですしね。

 思えばいろいろ話しながら歩いたにも関わらず、お互い名前を知りません^_^; 一日一緒でしたがこれも一期一会、またどこかで会うこともあるでしょうか?

 昨日初めて知りましたが、富士吉田駅が富士山駅に変わっていたなんて知りませんでした・・・汗;