北ア;白馬岳2日目(二泊三日)
(しろうまだけ 2932.2m )クリック地図


 白馬大池二泊にして、中日は身軽な白馬岳ピストンでした。こんな気楽な山歩きがお気に入り(^^ゞ 天気に恵まれ展望もお花もきれいに見られて最高でした。稜線の雪渓は一箇所で、アイゼン不使用でも不安なく歩けました。思いがけなく拙レポを読んでいただいている方にバッタリ!声を掛けていただき光栄でした。 
H22年7月17日-19日(土-月)
天気;初日晴後一時雨、二日目〜三日目は晴
Member.2人(トシちゃん&sanae)

【コ ー ス】(〜は歩、休憩時間含む。=は乗り物) 
7/17:スキー場駐車場8:47〜ゴンドラ乗り場8:55=ロープウェー乗り場=栂池自然園登山口9:35〜天狗原11:25-41〜大休憩12:35-54〜白馬乗鞍岳山頂13:28〜大池山荘14:00(テント泊)

7/18:大池山荘テント場6:23〜小蓮華山8:17-44〜三国境9:25〜白馬岳10:16-11:08〜三国境11:51〜小蓮華山12:26-28〜テント場13:36

7/19:大池山荘テント場7:00〜白馬乗鞍岳7:37-57〜天狗原8:47-9:20〜栂池自然園(昼食含む)10:12-13:28〜ロープウェー乗り場13:40=スキー場駐車場14:15
(所要時間・・休憩時間含む)←省略

↑ 白馬三山(小蓮華山手前より)


今回のトラック:赤線
(青線は入れていったルート)
※黄色線は今年のGWに歩いた残雪ルートのトラック


二日目の朝
気温は10度、さわやかでした。







 6時20分頃、既にテント撤収して出発した人も多くテン場には静けさが戻っていました。実は2時ごろから数名のグループの話声で起こされてまいりました。山では早起き早出が普通ですが、周りに迷惑をかけないように静かにするのが鉄則です。まして、早すぎる起床はまだ就寝の人が多いのですから。

 起きるにはまだ早いと横になっていると、突然「うるさい!」と怒鳴る女性の声。こういう時はなかなか言えないものですが、よくぞ言ってくれました!これで静かにしてくれるでしょう・・・と思いましたが相変わらず話声は続きました(-_-;)
 ミータカさんと一緒に写真を撮り、お先に〜と声をかけてから出発。

 同ルートを行きますが、彼らは白馬岳を越えた白馬山荘側のテント場へと移動、私たちは空身で白馬岳ピストンで再びここへと戻ります。いずれにしてももう一度何処かですれ違うでしょう。




 雷鳥坂は雪渓が残っています。
 午後一時的にガスが発生したりしていましたが、この雪渓や大池の水蒸気も影響しているのかもしれません。

 晴れていれば見通しはいいので心配ありませんが、ガスっていると踏み跡がたくさんあるので要注意。茶色の線で引かれたルートを忠実に辿れば問題はありません。

雷鳥坂をひと登りすれば目の前に再び
雪倉岳から朝日岳への稜線も見えてきます。
朝日小屋もはっきり見えますが、
辿りつきそうでなかなか着かない小屋でしたっけ・・(^_^;)

 
 
足元にはチシマギキョウがいっぱい

 
振り返った眼下には白馬大池。
白馬乗鞍岳の奥の山並みは火打山、妙高山、高妻山方面

 これから向かう小蓮華山方面。

 いいお天気に恵まれました。気持ちのよい稜線漫歩が楽しめそうです。荷の軽いのが何よりうれしい(^_^;)

ゴゼンタチバナ

ミヤマダイコンソウ

イワツメクサ

コマクサ


コマクサ、イワツメクサと雪倉岳

 
 

リンネソウ

ミツバオウレン



 



 左奥に白馬岳が見えてきました。

白馬三山

 
ハクサンフウロ

クルマユリ

 小蓮華山への稜線。左に白馬岳。

白馬三山、その奥には槍ヶ岳

 
ミヤマアズマギク

タカネヤハズハハコ
 アオノツガザクラ

チングルマ

 


 
 
小蓮華山近くの稜線より展望
(音量にご注意ください)

 バックは小蓮華山。あと少しです。

 小蓮華山手前からの眺めが素晴らしい。
 白馬岳と杓子岳の間に大雪渓が少し見えます。初めて白馬岳に登った時はあの大雪渓を登る予定でしたが悪天候で通行止めになり、栂池から登って下りを大雪渓にしたのでした。ということで、登りにつかったことはまだありませんが、なにかと事故も多い場所なので眺めるだけでいいかな・・・と思うこのごろです(^_^;)
 シナノキンバイ

 ハクサンイチゲ

杓子岳、白馬岳とハクサンイチゲ

 

 小蓮華山山頂
 剣は横たわっていました。

 白馬岳への稜線。


 山上でのフルーツは極上の味。
 ここでモブログしますがつながりにくく、いったん電源オフ。今は携帯で発信予約もできるので便利ですが、白馬岳山頂で再びすることにします。

 白馬岳山頂でもつながりにくかったので、このときは発信予約。極力発信しているモブログですが、この素晴らしい展望をみんなに見せてあげたい気持ちと、一応家族への身の安全及び生存証明のつもりもあります(^^ゞ もちろん発信確認後オフにします。

 オヤマノエンドウ

 ミヤマクワガタ


 小蓮華山を過ぎると一か所だけ雪渓が残っていました。
 登り用と下り用の二本の踏み跡がありました。注意して行けば危険な場所ではないと思います。
 
ムシトリスミレ

コイワカガミ
 リンネソウもそうでしたが、小さなムシトリスミレ、なかなか写すのが難しい・・・
   三国境に到着。雪倉岳分岐を右に見ながら通過です。
ホソバツメクサ

ウルップソウ

 ミヤマミミナグサ

 イワベンケイ

 ヤマガラシ(ミヤマガラシ)

 ツガザクラ


 このあたりの雪渓は周囲に残っているもの。登山道通過上は問題ありませんでした。
 チシマアマナ?

ミヤマシオガマ

 
 お花と展望とで何度も足が止まります。

 白馬岳山頂はあともう少し。テントミータカさん情報で三国境あたりでツクモグサがあったと教えていただいたのですが、無くてずっと捜しながら歩いていました。

 そしてこの先でようやく見つけました。ちょうどすれ違った山岳パトロール隊の方にも情報をいただきます。

 八ヶ岳と白馬岳にしか見られないというツクモグサ。咲き残っていて感激でした。

 
 ミヤマタンポポ

 ツクモグサ

 ツクモグサ

 ツクモグサ

 ツクモグサ

 咲き終わるとまるでチングルマみたいです。
 ミヤマキンバイ

 イワウメ



 
 
白馬岳山頂直下から右手に剣岳一帯
右奥には白山も見えます。

手前斜面は素敵なお花畑

 白馬岳山頂へ。大勢の人で賑わっていました。やはり人気の山です。

 
 白馬岳山頂で。

山頂より
目の前にはずら〜り北アルプスの山々。
黒部湖も見えます。

そして眼下に白馬山荘、頂上宿舎、テン場。


山頂展望を存分に堪能♪

気温は19度。
風もなく穏やかで気持ちの良い山頂でした。
 イワオウギ

 タカネイブキボウフウ


 いつものようにパンとコーヒーをいただきながら、静かな山頂の片隅での〜びりと過ごしました。

 下るのが惜しいようでしたが、また戻らねばなりません。
旭岳から清水(しょうず)岳

 
その右奥には日本海

 戻る方向、小蓮華山方面にはもくもくと白い雲。

一方反対側の剣岳方面はいい眺めのまま。

 

 去りがたい思いながら、山頂を後にします。
 途中ですれ違ったテントミータカさんと少しお話をして見送ります。あれ?タカさんがもう見えない(^^ゞ

 テントミータカさん、またどこかでお会いしましょう(^^♪
 
ミヤマウィキョウ

 
 ウルップソウ


 イワヒバリかな?


ミヤマアカバナ

 三国境。四年前、ここから雪倉岳、朝日岳へと行ったのが懐かしい。大変でしたけどお花も展望も素晴らしくてとても良いコースでしたっけ。そのコースをこの日atsu510さんが行かれたことは後から知りましたが(ニアミス残念)、そんなことを思い出しながら通過しました。

 再び雪渓。
 小蓮華山に近付くと、往きには気づかなかったタカネスミレ。こういうときは同じコースも悪くないと思ってしまいます。 タカネスミレ


 再び小蓮華山。往きの賑わいとは逆に静かな山頂でした。ゆっくり休憩の予定でしたがここでトシちゃんに緊急事態発生?! 自然現象の要求により、休まず一足先に大急ぎで下りて行きました(^_^;

 結局私も水分補給だけですぐあとから下山します(^^ゞ
チングルマ

 
ナナカマド

 
 通常山での別行動はご法度ですが、やむをえない事情により、トシちゃん超特急は早くも私の視界から消えてしまいました。

 続々と登ってくる人を待ちながらゆっくり下りていましたが、その時お一人の女性から声をかけられました。いつも拙HP、blogを見てくださっているとのことで、苦しい登り途中にわざわざお声かけ下さって嬉しい限りでした。Iご夫妻さまどうも有難うございました。これからも励みになります。


 嬉しい出会いは続きます。・・・って、こちらは雷鳥です(^_^;)

 まるでトシちゃんのように私の前を闊歩していきます(笑) コロコロと転げ落ちるように・・・ってそれは私か!(^^ゞ
 一羽だけですが音入れ?いやいや砂浴びしています(^^ゞ

 何度かせわしい動きを繰り返し、そっと追いかける私を振り切ってハイマツ帯へと消えていきました。
ゴゼンタチバナ

 
チシマギキョウ

 
コイワカガミ

鳥・・・これは何だろう?

 私が下山したころ、山荘周辺はガスに包まれ全然見えませんでした。雪渓で踏み跡があっちこっちにありますから、辺りの地形が分からなかったらちょっと不安だったかもしれません。

 テント前に座っていたトシちゃんは何と13時15分には到着したそうで、私が着いたのはその20分後でした。

 時間を無駄にしないトシちゃん、しっかりザックを外に出して干してくれてました(^^ゞ


 このままテントを撤収して下山する人も多かったと思いますが、私たちはここでもう一泊。三連休なればこそのんびりするという、ちょっと贅沢な山の過ごし方を楽しみます♪ というか下山する気力、体力が無いだけ?(笑;

 汗を拭き一息つくとお腹がすいてきて、早々に夕御飯の準備を始めます。メニューは手作りの漬物(左写真)、角煮(温めるだけ)、野菜炒め・・など。もちろん乾杯もして(^^♪ (※ビールレギュラー600円、氷結は500円)。

そして周辺の散策。

タテヤマリンドウ


ハクサンイチゲが満開


 
 この緑の葉は何だろう?と思ったら、八月のお盆のころ花開くヒオウギアヤメだと、前日テントミータカさんから伺いました。
 今は満開のハクサンコザクラが可愛い。
 

ヒメクワガタ

 
   ヒメクワガタ、指と比べてこんなに小さい。
 一回りしてテントに戻りコーヒータイム。

 テントの中でゴロ〜ンと横になっているとトシちゃん眠ってしまいました。

 

 夕暮れには急に気温が低くなります。今回シュラフは夏用でしたがそれだけでは寒く、ダウン上下も着こんで丁度よいくらいでした。スリーシーズン用でも良かったかもしれません。梅雨明けして真夏日や熱帯夜の下界とは大きな違いです。

 食事の時間が早かったのでまたお腹がすくかなと思っていましたが、そんなこともなく、シュラフに潜り込んで外の景色など眺めているうちに眠くなり、外の声を子守唄に早々と眠ってしまいました。

 三日目