尾瀬:尾瀬ヶ原散策
(おぜがはら1400mクリック地図

 雨予報の週末。土曜日は家の用事でしたが、日曜はミズバショウが見たくて尾瀬ヶ原へ。雨だから空いていたのかもしれないけれど、雨でもやっぱり混んでいました(^^ゞ ミズバショウはちょうど最盛期。場所によって終わった所もあればこれからの所もあり。今年は雹や、霜の影響もあったようですがやはり尾瀬の顔ですね♪
H21年5月31日(日)
天気;曇り
Member.2人

【コ ー ス】(〜は歩、休憩時間含む。=は乗り物) 
戸倉第2駐車場(バス6:30発)=鳩待峠7:20〜山の鼻8:12-35〜竜宮十字路(昼食と周辺散策)10:20-12:15〜山の鼻13:30-55〜鳩待峠14:48(乗り合いタクシー14:50発)=戸倉第2駐車場15:10

↑ 尾瀬ヶ原より至仏山


 夜中の12時前に家を出ましたが、環状八号は3箇所の工事で大渋滞。練馬ICまで倍の2時間かかってしまいました。

 戸倉には3時40分着。微妙な時間帯。富士見下から歩き始めようという選択肢は迷った末却下。おとなしく第2駐車場で仮眠してから鳩待峠経由で行くことにしました。

 2時間ほどの仮眠で準備を始めると雨はあがり青空が・・・束の間でした^_^;
 嬉しいことにトイレが新しくなっていました。木の香り漂う広い水洗トイレは温かいウォシュレット便座でペーパーつき。広い個室で着替えもできそうですが、数は少ないのでシーズンの時は混みあいそう。

 以前は無料だった駐車場がいきなり1日千円になった時はガッカリでしたけど、こうした改良は大歓迎。有料化の意味もあるというものです。


 6:30発のバスに乗って鳩待峠へ。途中バスの中からムラサキヤシオツツジやシラネアオイ、タムシバなどきれいに咲いているところを通るたびに、運転士さんがスピードを緩めて説明してくれるのでした。遠めでもシラネアオイが見られて嬉しかったです♪

 30分ほどで鳩待峠に到着。ここで軽く朝食(寝起きは食べられませんでしたので^_^;)
 バスに同乗していたグループのお仲間の一人(30歳くらいとのことでした)がバスに乗らず走って鳩待峠を目指している人がいました。フルマラソンを2時間台で走れるそうですが凄いですね〜(@.@;

 鳩待峠に着く姿に拍手で迎えたいものだと思いましたが、20分ほどの休憩で出発した時はまだ到着せず残念でした。
 雨に濡れた木道の下りは要注意ですが、止んでいたのは幸いでした♪

 新緑の美しいこと!

【オオタチツボスミレ?】

【エンレイソウ】

 この沢沿いにはニリンソウがたくさん咲くのですが、今回は見られませんでした。
 木の階段が増えたような気がすると思いながら下りていくと、新しい立派なベンチも数箇所設置されていました。さすが尾瀬林業!

 お天気がよければもっと賑わっていたかもしれません。それでも前にも後ろにも歩いている人が居ないということはありません。
【イワナシ】

【オオバキスミレ】


 日影には少し雪が残っていますが歩く場所にはありません。もし富士見下から歩き始めたら当然上には雪が残っているはず。アイゼンが必要かどうか?今回は持ってきていません。

 その上地図も忘れてきています・・・汗; 当然GPSも忘れ、尾瀬の木道を歩くだけだし、慣れている所だから今日は良しとしましょう・・・^_^; リフォームで片付けてしまったため、うっかりしました。
 熊さんが出てこないように、人がいることを教える鐘。ミズバショウはサトイモ科ですが、毒性があるため動物も食べないと思ったら、熊は食べるのだそうな。この場所は熊が出没するため鐘を設置しているそうです。

 熊の餌場?というわりにはミズバショウがたくさん!
 おぉ!熊か!




 ^_^;


 居心地の良さそうな岩。
【シャクナゲ】

【サンカヨウ】

 もう少しで山の鼻というところまで来て雨が降り出しましたので途中から急ぎました。

 小屋が見えてホッとします。


 休憩舎も山荘も雨宿りの人でいっぱいでしたので、空いていた水場の屋根の下で雨具装着。

 テントは二張りありました。
 山の鼻周辺はまさにミズバショウの花盛り。尾瀬植物研究見本園の方は行きませんでしたが、尾瀬ヶ原の中でも咲くのは遅い方なので、これからもまだ充分楽しめそうです。

 雨もまたよし♪

 雨だから尾瀬にしたのでした。
 前後に人がいない時に写真を撮ったりしていますが、雨にも関わらずけっこう人が来ていました。晴れていたらもっと凄かったのでしょう。

 川沿いにも川の中にもミズバショウ。少し前に雹が降ったそうです。雪は少なかったそうで、霜にやられ先が茶色くなったものが多く見られるのはそのせいだとか。
 牛首のベンチで休憩している時、ボランティアの方がいろいろと説明してくれました。

 尾瀬は近年餌を求めて鹿がいっぱい来るようになり、ニッコウキスゲなどの若芽が食べられてしまうと問題になっています。その方のお話によれば、環境庁の許可がおり、今年は100頭撃っても良いことになったそうです。

 湿原を見回せば、鹿が歩き回った跡が残り、まるで田んぼのように掘り起こされている場所がたくさんありました。


 最初は湿原だし、池塘もあるし・・なんて思い込んでいましたから気にもしていなかったのですが、改めてニュースで聞いていた尾瀬ヶ原の危機、鹿の居場所など思い起こされました。

 間もなくニッコウキスゲの時期、この湿原がこのまま茶色いままというのはショックなことです。
 昨年の秋、サイテイの仲間と尾瀬を歩いています。その時新しい木道の材料が置かれているのを見ていましたが、牛首の先はこうしてすっかりきれいに生まれ変わっていました。

 木道の側の植物はかなりダメになってしまったと思いますが、大勢の人が訪れる尾瀬、致し方ないのかも知れません。

【ヒメシャクナゲはまだ蕾】

【ショウジョウバカマ】


お決まりの構図で。
雨で見えなかった至仏山、諦めていましたがナイスです♪


ミズバショウの白は少ないような・・・


 なんと、こんな素敵な場所で尾瀬大好きっ子なたけさんにバッタリ!尾瀬に来るたびに会いそうで会えなかったのですよね(笑)

 お天気が悪かったのでミズバショウだけ見られればいいなんて思っていたのに、気持ち大盛り上がり♪

 親子の図ですね〜(笑) 一部パーツがトシちゃんそっくりだなんて言ったらたけさんに怒られるかな(^^ゞ
 しばし楽しいひと時でしたが自ら課したノルマに向かって再び歩き出すたけさん。ここでお別れです。

 たけさんパワーか、全く見えなかった燧ケ岳までもすっきりと姿を現しました(^o^)


燧ケ岳とリュウキンカ


 燧ケ岳と・・・
 少し隠れてしまったけれど、至仏山。
【ミツガシワは咲きだしたばかり】

【タネツケバナ?】


竜宮十字路


 富士見下を目指そうかと迷いますが、車は戸倉の第二駐車場。最終バスは3:30なので間に合うか分からなかったので同じ道を戻ることにしました。何しろ地図を忘れてきてますから^_^; 鳩待峠で戴いたパンフレットではちょっとタイムが心許なく・・・汗;

 ゆっくりとミズバショウを撮影して楽しむことにします。








 雨ですが竜宮十字路に戻ってベンチでお昼に・・・って、小屋が近いのだから行けばいいのですが、何しろ混んでいるようですから・・・

食事を済ませてから前を通ったらこんな感じ・・^_^;


 雨のベンチでの食事も乙なもの?でして、たけさん来ないかな〜なんて話しながら彼方を眺めていると、昨年登った景鶴山まで姿を見せてくれました♪

 結局この後たけさんとは会えませんでしたが、鳩待峠へと戻りかけて、ザゼンソウの咲いていたのを思い出し、竜宮小屋の先を散策してみることに。でも此処でザゼンソウは見られず・・・もう終わってしまったのか、今年は咲かなかったものか・・・
【ムシカリ(オオカメノキ)】

【シロバナエンレイソウ】

【ショウジョウバカマ】

【ニリンソウ?】

【モウセンゴケ】

【??スミレ】


 群馬県から少しだけ福島県へ(^^ゞ
【ミネザクラ】

【ミネザクラ】

【ヒメイチゲ】

【タテヤマリンドウ】


【チングルマ】


お目当てのザゼンソウには会えなかったけれど
いろいろ楽しめました♪
もどることにします。至仏山に向かって。


リュウキンカもいっぱい


 ヤチヤナギ



鹿が入った跡なのでしょう。



よく見ればかすかに逆さ燧ケ岳?(^^ゞ

 雨が降り続けていましたが儲けものの尾瀬です。


ザゼンソウ
なんと山の鼻まで戻ってきて見つけました(^^ゞ
往きは全然気がつかず、捜していた時は見つからず・・
最後にご褒美?


 こちらもご褒美♪

 花豆ジェラート♪(500円)

 今年からスプーンが付かなくなったそうです。ゴミになるだけですもんね。
 美味しい〜〜〜
【ネコノメソウ】

 最後に登りなのが辛いところですが、のんびりと鳩待峠へと向かいます。
 途中ムラサキヤシオツツジなども咲いていましたが、前後にお元気な年配の白髪の方に挟まれ、止まるに止まれず^_^; トシちゃんと二人必死に歩いたのでした。鳩待峠に着いた時はホッとしました^_^;

 そのまま乗り合いタクシーで戸倉の駐車場へ。15:10に着いたので、温泉は止めてそのまま帰ることにします。

 しかし関越は早くも渋滞。上里SAでついに大休憩、仮眠し夕食を済ませてから再び帰路に。自宅に24時。家を出てから戻るまで24時間でした。我が家から尾瀬は近いようで遠いです^_^;