尾瀬; 燧ヶ岳 (ひうちがたけ) |
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「尾瀬に行きたい」という娘の一言で、親娘3人の山行に。 | |
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H6年7月10日(日)前夜発 ; 【コース】(=は乗り物、〜は歩き)今回タイムは記録せず。 【前日、至仏山】 翌日は雨だったが同室の人たちは燧ケ岳に登るという事で先に出発した。私はあきらめていたが、行きたそうにしている私を見かねて、娘が一緒に登ると言ってくれ、分岐点で急遽登ることにした。主人とは沼の長蔵小屋で待ち合わせることにした。 娘にとって登りは辛かったようだ。木に囲まれ雨で蒸し暑く、おまけに急登坂。何回も休んでは口を潤した。でも立ちやすみ程度で済ませたためかえって体がなじみ、昨日とはうってかわって予定より早く山頂に着いた。途中ゴゼンタチバナやツバメオモト、アズマシャクナゲ、コケモモなどがかわいく咲いていた。山頂手前で高い樹林から抜け出て、吹き抜ける風にあたったときとても心地よかった。ほてった娘の顔のなんと愛らしかったことか。辺り一面ガスがかかり、視界はまったくだめだった。登る人は他に、前後しながら歩いた男性二人だけ。柴安嵒から爼嵒に行く道はガスで分かりにくかった。初めて登った山だったらここで同じ道を下りたかもしれない。でも一度登ったところだから不安はなかった。下りる途中別のグループにもあった。下りの苦手な娘に合わせてゆっくり下り、そして爼嵒に向かった。そこの山頂で晴れてくれればと思ったがそれも叶わなかった。そこの展望を是非娘に見せたかった。見えないほうに向かってあっちが何と指差しても娘には何やら分かるまい。山頂の記念ビデオを向けたら「辛かった」と言っていた。でも、顔は輝いていたよ。 後は下りだけ。燧新道は長い。下りの苦手な娘を、先に行っている私がビデオでとる。同時に写真も写す。途中見事な雪渓に歓声をあげる娘、登山は辛かったかもしれないけどだからいいんだよ。だから深く思い出に残るんだよ。 長蔵小屋で休んでいた主人と合流して昼食を一緒にした。ゆっくりできた主人はやっと機嫌がなおっていた。まるで子供みたいだ(子供より始末がわるい・・・)。 三平峠までは少し登りが続く。さすがに私は疲れた。元気な娘に比べ私はペースがおちた。峠を過ぎて下りが続くと今度は娘のペースがおちた。主人はマイペースで歩いている。途中水のみ場があり、そこで飲んだ水のたまらなく美味しかったこと。私はめったに生水は飲まないが、ここに来てほっと安心したのだろう、気持ちよく飲んだ。幸いお腹が痛くならずに済んだ。 一ノ瀬休憩所で食べた氷も美味しかった。後はずっと平坦な道が続く。長いがこのまま行けばもうすぐだという安心感が三人の気持ちを明るくしていた。力を使い果たしたはずなのに娘と私は駆け足をしてはしゃいでいた。 やっと大清水に着いてタクシーを呼び、待つ間にお土産を買った。 戸倉に着いてキャラバン(車)を見たときはわが家にたどり着いたような安堵感がある。その後近くの村営のお風呂に入ったときは貸切のように私たちだけで、とても気持ちよかった。ラーメン屋さんで夕食を食べ、ようやく岐路につく。車中ぐっすり眠る娘、助手席でときたまうつらうつらする私を乗せて、主人はまた運転手さん。いろいろあったけどご苦労様。お陰で尾瀬にまたこれました。どうもありがとう。 “娘と共に至仏と燧登り来てガスのかかれど花は絢爛” |
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