H6年5月8日(日)当日発 ;
Member.計2名
コース 自宅7:10発=(自転車)=日吉駅=(東急線)=横浜駅= (相鉄線)=海老名駅=(小田急線)=秦野駅8:55発= (バス)=ヤビツ峠(761m)9:35ー40〜 大山(1251.7m)12:00ー13:00〜 不動尻キャンプ場
(430m)14:10ー20〜 〜山神ずい道〜広沢寺温泉(150m)15:30ー16:30〜 七沢病院入口16:50発=(バス)= 本厚木17:41発= (小田急)=海老名駅17:55発=(相鉄線)=横浜駅18:27=(東急線) =日吉駅
6:27着=(自転車)=自宅
前夜主人を誘い、では行こうかという事になった。乗り物に乗ればすぐ眠るという特技を持つ主人を前に、東急の車内で丹沢方面とは決めたもののどの山へ登ろうかと思いをめぐらせていた。相鉄に乗り換えて、目の覚めている間に大山と決め、鐘が岳も登れたらと思っていたが、これは体力的に無理だった。
秦野に降りてみるとヤビツ行きのバス停は長蛇の列。休日とはかくも賑やかなものかと目を見張った。バスは増発され超満員で3台連なり、峠へと向かった。バス同士の擦れ違いに手間取って停止している時、ドアのガラス戸に張り付いている私たちの目の前に可愛い花をつけたハナイカダがあった。2回目に止まったときも又ハナイカダがあった。植物に疎い主人でも興味を示したようだ。
ヤビツがラッシュだったにも関わらず、登りは渋滞に悩まされること無く、マイペースで順調に進んだ。タチツボスミレの咲き乱れる中、たまにヤマルリソウも顔をのぞかせていた。これだけいっぱいの人が登っているのに誰一人花を愛でる言葉を聞かず、まして「ヤマルリソウ…」と歓喜する私の言葉に振り返る人も首を覗かせる人もいなかった。荷物はボーイフレンドに持たせて手ぶらではしゃぐ若いギャル、山を駆けて登る人下る人、「山はいつも一人で登ります」と二人歩きの年配の男性にのたまうおばさん(70代位だろうか、71歳の姑より年配に見える…が、後ろ姿は40代ぐらいにしか見えない)、犬を連れた家族連れ、等々。
後になり、先になりしながら私は見晴らしの良いところを楽しみに歩いた。この前歩いた丹沢三つ峰の尾根を是非見たかったのだ。期待通りその眺望を目にしたとき、たまらない感動を覚えた。初めて見る景色ではないが、数日前に歩いたその山をこうして遠目に眺めると、ぐっと身近に親しみをもって感じられる。いつか登りたいと抱いた山を、今回はやったぞという万感の思いをもって眺めた。これも一つの醍醐味に違いない。
山頂は賑わっていた。強い日差しを避けて木陰を求めたが生憎いっぱい。ならばとど真ん中に座って山頂価格五百円也の缶ビールで乾杯。背中は汗でびっしょりだが暑かったので昼食をとっている間に乾いてしまった。傍に無線をしている人がいて、その大きい声がとっても耳障りだった。
下山は不動尻へとコースをとった。ここも私は初めてではなく、一人で歩いたコースだが、こんなにも階段が多かったかしらと曖昧な記憶で主人に目をやる。案の定膝が辛そうだ。降りた後鐘ケ岳も登ろうかと言っていたがそれどころではない。言葉も段々少なくなって、私はしきりと周りに目をやるが、こちらはあまり花が咲いていなかった。エイザンスミレが一つ二つ、ナガバノスミレサイシンは葉が随分あったからもう少したてばさぞやきれいに咲くことだろう。以前来たとき思いがけなくカンアオイを見つけていたので、又会うのを楽しみにしていた。思った以上の数があって驚いた。前は気がつかなかっただけなのかもしれない。
こちらのコースは平日かと思うほど人の数が減っていた。おそらく見晴らし台からケーブルの方面に向かう人が多かったのだろう。逆に1時が過ぎ、2時に近いというのに登る人が何人かいたので話しかけてみたら大山三つ峰からそのまま来たという。かつて私もそのコースをとろうとして、結局帰ったことがあったが、意外と同じことを考える人もいるものだと嬉しく思った。しかしここの登りはきつい。こうして下ってみると登りは二の足を踏む。
鐘ケ岳は断念して広沢寺の温泉に入ることにした。手前に軽トラで売りに来ていた七沢の牛乳を二人で買って飲み、そのまま側の広沢寺温泉に行った。最近出来たそうで(以前来たときも既にあった)、男湯は岩風呂、女湯は檜で造られた檜風呂になっており、両方とも露天風呂になっていてとても気持ちがよかった。三つ峰から来た人が多かった。外人も入ってきて、そう言えば以前(一昨年の秋、11月)三つ峰に登ったときも外国人を何人か見かけたと、ふと思い出した。お父さん、外人と話せてよかったね、日本語で。
のんびりしたつもりだったがそれでも1時間ほどしかたっていなかった。ほんの少しの時間で結構くつろげるものだ。普段でも上手に時間を使えばもっと効率よく過ごせるのだろうに。
帰りのバスも座れたからゆっくり寝てこれたし、万事順調と言いたいところだが、主人はやはり相当足が痛いらしい。それでも7月の尾瀬に備えてもう一度行こうと言ってくれている。頑張ろうね。
“一望に三つ峰見んと大山の 尾根にすがりて足跡確かむ”
“薫風に揺れて湯殿の青紅葉 ほぐれつ浮かぶ山の疲れも”
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