三浦半島・大楠山
(おおぐすやま241.3m)
 三浦半島で一番高い山へ。春の草花がいっぱいでした。

 H15年4月13日(日)
  天気;晴れ
  Member.2人(夫婦)

 【満開の山桜が続く:大楠山から前田橋へ】右
 【コ ー ス 】
(〜は歩、休憩時間含む)

衣笠公園(バス停)13:00〜衣笠山公園13:15〜衣笠山下山地点(道路)13:35〜衣笠城址13:50-14:00〜大畑橋(横横道路縦断地点)14:20〜ゴルフ場脇15:00〜大楠山15:10-45〜菜の花畑15:50〜前田橋遊歩道16:35〜前田橋(バス停)16:55
(所要時間約4時間・・休憩含む)


 昨日の降り出しが遅かったので、この日も雨だろうと思っていたら、またもや晴れ。雨と思って何の山行予定も立てていなかったので、HPでもまとめようとパソコンに向かったが、やはりもったいない。遅くても行けるところ・・・そうだ、横須賀の大楠山に行こう。桜のお花見にはもう遅いだろうけど海を眺める春の山歩きも良いかも知れない。すぐ夫を誘って急いで支度し出発。

 地図はガイドブックしかないが仕方ない。行ったことのある山だから大丈夫だろう。横須賀は出身地、地理には明るい・・・はずだったが・・・。

 京浜急行の横須賀中央駅で下車。バス乗り場は分かりにくいが、駅前の通りを左に行くと、通り沿いにバス停がある。通りを渡って、4番線、5番線どちらも衣笠公園を通るので、先に来た方に乗車。衣笠公園というバス停で下車。コンビニで昼食を買おうと思っていたが、生憎側にはなかった。近くにケンタッキーがあったので、そこで食べてから行くことにした。

左【衣笠山公園】

 衣笠公園までの道は舗装され、途中まで車で行ける。駐車場もあり、ピストンならばそこに置くと良い。案の定桜はほとんど散っていた。一週間前ならさぞやきれいだったことだろう。桜名所百選に選ばれているそうだが、その選出先は分からない。

 衣笠山公園まで登り、展望台を通過したあとはまた同じくらい下りきる。途中ベンチなどあって、なるほど桜の名所らしい。今度お花見に来たいものだ。

左【ここに道路が出来ていたなんて・・】

 階段を下りきって、一旦三浦縦貫道路へと続く車道へ出る。いつのまにこんな道路が出来てしまったの?と、その変貌にびっくり。こういうのはいささかがっかりするが、道路を横切り、標識に従って再び階段を登っていく。一部滑りやすい岩場らしき所があり、四つ足でよじ登ったが、それ以外は素朴な散策道が続く。ここまでにもムラサキケマンやカントウタンポポ、オオイヌノフグリ、タチツボスミレなど、春の草花がいっぱい咲いている。

左【衣笠城址】

 日だまりの平坦地が現れるとそこが衣笠城址だった。少しあった山桜が満開で、きれいに咲いていた。そこでまた下り、お寺や民家を通過して林道に出る。車の音が響いてくると大畑橋で、その下が横須賀横浜新道だ。こんな文明の入り組んだハイキングコースで、標識などもしっかりついていて、安心といえば安心、つまらないといえばつまらないかもしれない。でも低山ながらアップダウンがあり、雑木林は心地よく、ウグイスなど野鳥の声が聞こえ、せせらぎもあり、草花もたくさん咲いて自然がたくさん残っている。なかなか良いところだと改めて見直した。しかし、ゴルフ場の側を通るのはいただけない。

左【ニリンソウ】

 ゴルフ場の脇を通過していき、分岐の階段を登りきれば大楠山山頂だが、その途中でなんとニリンソウ発見。これは驚きだった。今年初めて見るニリンソウをここで見るとは思いがけないことだった。

左【大楠山山頂】

 山頂は広々としている。時間的に遅いため人は少なかった。幾本も建つアンテナはNTTのものだそうだ。売店や展望台もあり、自然な姿ではないが、周囲の海を眺められて気持ちがいい。売店はおばあさんが店番をしていて、閉めるところだった。その前にビール(300円)とオレンジジュース缶(120円)を購入、安い。冷たくて美味しかった。売店の下にはトイレもある。山頂でしばらく休憩。横須賀周辺の出身の者ならば、遠足で必ず登っている。ここは懐かしい場所だった。私は小学生の頃登っているし、その後も一度登っている。夫は高一の時に登って以来だそうで、しばし思い出話が弾む。私は小学生の頃体が弱く、体力が無かった。それに引き替え今はどうだ!と笑い話となって。

左【菜の花畑と満開の山桜】

 下山は前田橋へと向かう。階段を少し下りると、天皇陛下の記念植樹の碑があり、周囲は菜の花畑となっていた(近くに葉山のご用邸があるため、登られている)。そして、山道は歩きやすく整備され、気持の良い大きな木立が並び、見事な白い山桜のトンネルだった。衣笠公園のソメイヨシノは終わっていたが、此処はちょうど満開だった。これもまた思いがけないことで大感激。きれい、きれい・・を連発して歩いていく。こちらにもニリンソウの咲いているところがあった。

 登山道はやがて粘土質となり、前夜の雨のせいだろう、滑りやすくなった。靴は軽登山靴を履いてきていたので良かった。せせらぎを聞きながら注意して下りていくと前田川になり、そこから前田橋方面に向かって遊歩道が出来ている。少し歩いてみた。一部、川の中に木道がつけられている(MTBの人が通っていた)。

左【ホタルカズラ】

 通り沿いにここでもまた思いがけなくホタルカズラ(おそらく)を見つけた。他にもシャガ、キランソウ(ジゴクノカマノフタ)などあり、今回はしばらく忘れていたお花たちに出会った感じだった。

 バス通りに出て、信号待ちしている間に逗子行きのバスがきて、運良くセーフ。海沿いを走るバスに海風が入り心地よかった。新逗子駅で下車、京急の始発で座って帰路についた。