丹沢・塔ノ岳
(とうのだけ1490.9m)
 久々に表尾根から塔ノ岳へ。 紅葉は既に遅く、りんどうがお出迎え!

 H14年11月10日(日)
  天気;快晴
  Member.2人(夫婦)

  【表尾根、塔ヶ岳への稜線:三ノ塔より】右

 【コ ー ス 】
(〜は歩、休憩時間含む)

ヤビツ峠8:50〜富士見山荘9:15〜(休憩10:00-10)〜二ノ塔10:20〜三ノ塔10:37-43〜烏尾山11:05-15〜行者岳11:45〜書策小屋(昼食)12:00-25〜新大日12:38〜木ノ又大日12:50〜塔ノ岳山頂13:20-50〜花立山荘14:15〜堀山ノ家14:40〜(休憩15:15-20)〜大倉登山口15:55〜大倉バス停16:00
(所要時間約7時間10分・・休憩含む)


 前日の土曜は友人と日帰りのバスツアーだった。帰宅は夜の9時を過ぎたが先週も山には行かなかったので、どこか軽いハイキングでも出来たら・・と思っていた。疲れていたが、夫を誘うと「いいよ」という返事。近場でどこがいいだろうか・・と思いつつ、丹沢の紅葉はまだ見られるかなと、幾分期待して表尾根を行くことにした。今年のクリーンハイクで三ノ塔までは行っているし、塔ノ岳にも何回か行っているが、ヤビツから塔ノ岳まで通して行くのは10年ぶりになる(10年前は10/17-18で、この時の紅葉は見事だった、一ヶ月も後では無理か・・)。夫はまだ歩いていないコースだから歩きたいということで決定。しかし私たちにとって、軽いハイキングではなくなってしまった・・・情けないことに翌日から筋肉痛、私だけ・・・

 ヤビツ行きの始発に乗るために自宅を6時過ぎに出る。コンビニで昼食分を買い求め、来た電車に飛び乗ると、予定より一本早かった。それでも乗り換えで結局予定通りとなり、秦野に到着。ヤビツ行きの始発は8時18分だったが乗客が多く、少し前に臨時便が出た。それに乗車。しかしこれが失敗だった。混んでいるバスでずっと立つことになり、これなら次ので座って行けばよかったと後悔。

 途中の蓑毛も、ヤビツ峠も、けっこう人が多かった。車で来ている人も多い。トイレ(ペーパーつき水洗。なぜか女性用に男性がいてびっくり、ここは共用だったっけ?たしか別のはずだったけど・・・。)を済ませ、歩き出した。しばらくは林道を行く。富士見山荘を過ぎ、間もなく登山道に入る。

左【大山:二ノ塔へ登る途中より】

 ニノ塔までの登りは時間的にたいしたことないようだが朝一はけっこうきつい。バスから下りた人が一度に登っていくので互いに譲ったり、譲られたり。前を行く女性が「頭こすらないように注意してください」と張り出している木を教えてくれた。続く夫が「これ以上禿げたら大変だ〜」で爆笑。それにしても最初の1時間はつらい。まして久しぶりの山はいつも応える。途中見晴らしの良いところで休憩。振り返ると大山が大きく見える。青空で気持の良いお天気だ。ここからはまだ見えないが、富士山展望が期待できそうだ。

左【リンドウの花】

 再び歩き始めると、リンドウの花がきれいにまだ咲いていた。そのまま登るにつれ霜柱があり、あらかたは溶けて登山道が泥道になっていた。気をつけて歩いていても靴が泥で重くなる。間もなく二ノ塔に到着。三ノ塔は目の前に見える。そしてきれいな富士山の姿も目に入ってきた。頭部が冠雪して青空に映え、とってもきれい。塔ノ岳への稜線が一望のもと。

 三ノ塔からの下りは階段あり、鎖場ありで、雨や霜、雪などの時は滑りやすそうだ。鎖は新しく、最近整備されたもののようだった。その鎖場を下りているとき、後ろから下りてくる人が鎖に掴まりながら足を滑らせたのか、くるりと回転して驚いた。幸い大丈夫だったようでホッとした。こんな所でも慣れた人はどんどん下っていってしまう。以前(10年前の10月)は烏尾山の紅葉がそれはそれは素晴らしかったのだが、今回はもう渋い色合いになっていた。一週前の加入道山〜大室山の方では1000-1300mで黄葉が見頃と聞いていたので期待をしていたのだが、やはり遅かった。

左【富士山:烏尾山より】

 烏尾山で休憩。富士山を眺めながら秦野で買ってきたミスドのドーナツを食べ、一息つく。暑くて私は半袖一枚になったが、ランニング姿で歩いている男性もいた(この日は日焼けで入浴時ひりひりした)。烏尾山から行者岳に向かい、その直下の鎖場のところで渋滞。前後に人が並んだ。やせ尾根があったりもするが、雪のない今の時期、気をつけて歩けば大丈夫。しかし雪があると要注意だろう。それも束の間で左に戸沢林道への分岐を二回通過すると書策(かいさく)小屋。ここで休憩。ちょうどお昼時だったので昼食にした。相模湾、大島が見える。この海も私はすっきりと見えたことが少ない。今回はいくらか霞んではいるが、しっかり見える方だった。

左【山頂の尊仏山荘が見えてきた】

 新大日まで登るとロープが張り巡らされていた。ここは昨年の10月以来だから、それ以降につけられた訳だ。ここも植生保護か?このコースにも防護柵が増えたような気がする。丹沢を守る人たちでされているのだろうか。新大日から木ノ又小屋(木ノ又大日)まで来ると珈琲の幟に誘惑されそうになる。休んだばかりなのでそのまま我慢して通過。ここからしばらく平らな気持ちの良い稜線を行き、塔ノ岳が目前に見えてくればあと一息。頑張れ、頑張れ、と最後の登り、やっと山頂。

 山頂は人が多かった。さて、だめちゃん情報で、この日登っているとみられるGORYUさんはいずこに?しかし単独行の人は沢山いるし、顔が分からないのでは捜しようもなかった。だれか見知っている人がいないかな〜と見回すが、今回は誰もいなかった。残念、残念。午後になると富士山には雲が被って見えなくなることが多いが、この日はまだ見えていた。朝ほどのすっきりした姿ではなかったが充分堪能。メールチェックしている間に、夫が柿を剥いてくれて食べた。甘くて美味しかった。この山頂も何度踏んでいるかしれないが、尊仏山荘にはまだ泊まったことがない。いつか泊まって秦野の街の夜景や夜空を眺めたいものだ。今年の冬、蛭ヶ岳から見た夜景も夜空も見事だったのを思い出す。

 塔ヶ岳山頂ではさすがに上着を羽織った。このまま大倉へ下山するので半袖の上に長袖を着たが、下りの早い夫の後をついていくと、暑くなってきた。階段や木道が増えているようにも感じるし、歩きやすくなっているようにも感じるのは気のせいだろうか。

左【紅葉】

 堀山ノ家を過ぎて20分ほど下るときれいな紅葉がまだ残っていた。これからは里を楽しませてくれるのだろう。