南ア麓・尾白川渓谷
(たかおさん599.1m)
(おじらがわけいこく)

 H15年11/3(月)
  天気;晴のち雨
  Member.夫婦

  【神蛇滝(じんじゃたき)で】右
 【コ ー ス 】
(〜は歩、休憩時間含む)

駐車場9:40〜竹宇駒ヶ岳神社9:45-50〜千ヶ淵10:00〜百合ヶ渕10:57〜神蛇滝11:10-37〜不動滝12:10-35〜林道分岐〜錦滝12:55-13:15〜林道分岐13:23〜不動滝13:45〜(合羽着用)〜下山路分岐14:15〜(カメラ紛失に気づき引き返す14:35〜カメラ見つかる15:00)〜駐車場15:20
(所要時間約5時間40分・・休憩含む)


 八ヶ岳を歩いた後は、久しぶりにのんびりとキャンプするのが今回の目的のひとつだった。それでも目前に黒戸尾根、甲斐駒登山口となると、途中まででもムズムズと登りたい気持ちがわき上がってくる。気持ちを察した夫が「行って来いよ」と言ってくれるが(一緒に行くとは言わない)、コースタイムを見ると日が短くなった今、やはり一日では厳しい。その上天気は下り坂の筈だったので、あっさり諦めた。

 キャンプの朝はゆっくり起床。天気はまだ大丈夫!朝食メニューはおうどんと、キムチ入りの野菜炒め。昨夜の残り物だ。コーヒーor紅茶を飲んで、昨夜同様のんびりタイム。その後は片づけを済ませ、車を駐車場に移してからそれぞれナップザックを背負って、尾白川渓谷散策に向かった。

左【駐車場より】

 散策に向かう人は多かった。皆似たような軽いハイキングスタイルだ。駐車場から数分歩くと駒ヶ岳神社があり、そこでお詣りしてから吊り橋を渡った。黒戸尾根への分岐から渓谷への道を辿る。周囲の黄葉に目がいくが、時期的には少し遅かったようだ。それでも渓谷の美しさを充分味わえた。

左【旭滝】

 まず千ヶ淵から始まって、旭滝。この旭滝は下に下りないと見えないが、下り口に気付かない人も多いかもしれない。ただ一人旭滝に向き合うと、滝音だけに包み込まれる静寂さがむしろ恐怖に感じる。

左【紅葉】

 元に戻り、また歩き始めるが、渓谷の軽い散策というより、しっかりした山歩きだと思った。ひと山登っているような感じだ。それでも20分か30分歩けば見事な滝や淵、川の流れが現れ、終わりかかってはいるが絶えず紅葉・黄葉が目を楽しませてくれる。もう10日ほど早い時期に歩きたかったと思ったが、その頃はかなりの人出だったに違いない。しっかりした鉄梯子が随所に取り付けられ、観光地と頷ける。それでも滑落事故などたまに起こるそうだから要注意だ。

左【木の根を伝って】

 木の根を階段のようにした登山道をいくのは痛々しくて、木に申し訳ない思いがした。それでも掴まりながら安心して登れるのは有り難いという矛盾・・。そこを通過すると少し広くなり、数名休憩していた。

左【神蛇滝】

 そこは「神蛇滝(じんじゃたき)」。「わぁ!素晴らしい!」と思わず声が出た。西沢渓谷の七ッ釜五段ノ滝や、小川谷を思い出す。私達もそこで一休みし、しばしその景観を味わった。ここから下山路に向かう人も多い。そこで下山しても既に中央道の渋滞に入りそうだったので、地図を見ながら不動滝か錦滝まで行こうかということになった。近くの若いカップルも不動滝か錦滝までと考えていたようだった。

左【紅葉】

 不動滝まで向かう人も戻ってくる人も数グループいた。戻ってくる人のほとんどが若い人で、何も持たない人が多かった。夫が「もし何かあったらどうするつもりだろうね?」と言いながら「そうか、若いからみんな助けてくれるか・・。おまえはしっかり持たなきゃ!」と、私に嬉しそうにのたまう。「うん!私に姨捨山はあり得ないわ!絶対帰ってやるぅ・・・♪」と逆襲(^o^)

左【不動滝】

 長い吊り橋が眼下に見えてくると、そこは不動滝だった。眺めるには吊り橋の手前からの方が良いようだ。 私達は近くまで行き、そこから錦滝へと向かった。ほとんどの人がここまでらしく、登山道は一気に荒れたような感じになった。しかしルートは比較的しっかりしている。あとから気付いたことであるが、不動滝から錦滝はスズメバチの巣があり、危険なため通行止めだったそうだ(白州町の秋の観光情報より)。しかし登山道にそうした注意書きや標識などは無かった。幸い遭遇しなかったが、秋から冬に向けて時期的に活動が鎮静していたのかもしれない。この件に関しては確信がもてないので要注意。

左【林道】

 錦滝までは割と長い登りだった。しかし静かで(誰も歩いていない)、もう少し早い時期なら紅葉はさぞやもっと見事だったことだろう。夫は一人では歩きたくないと言っていたけれど、その静けさが二人とも大いに気にいった。

左【錦滝】

 思いがけなくひょっこり林道に出て、意表をつかれる。しっかり標識があり、錦滝、日向山方面と指し示されている。そしてその林道の途中に目当ての錦滝があった。そしてそこが日向山の登山口でもある。かつて日向山に東側から登ったのだが、この林道を歩きたくないために同ルートを下山したのだった。その錦滝から1時間という山頂へ登ってみたかったが、 時間的に無理があり、山頂方面はガスって来ていたのでその登山口の東屋で滝を眺めながら一休みした後、戻ることにした。これは正解だった。一つは錦滝、日向山間の登山道が一部崩壊し、通行止めになっているということだった。しかしこれも登山口には注意書きがなかった。もう一つは晴れていた空が、下山時に雨になったのだった。

左【下山:錦滝から不動滝へ】

 林道から下山路に向かう分岐で先ほどの若いカップルがやってきた。ここまで来て出会ったのは彼等だけだった。後は写真を写しながら一気に同ルートを下山。不動滝近くで雨が降り出してきた。

 吊り橋を渡り、登り返してから合羽を着用。この時不動滝へ向かう近ツリのツアー数名とすれ違った。ウエストバックを濡らさないよう後ろにまわし、合羽で隠したつもりだったのだが、これが失敗の元だった。神蛇滝の手前から下山路に向かい、その分岐を少し下りた辺りにデジカメを落としたのに気付かなかった。尾根道から黒戸尾根分岐を通過し、少し強くなった雨を気にして後ろのウエストバックに手をやったとき、先ず携帯が落ちそうになっているのに気がついた。ファスナーが開いていた。紛失しているものは無さそうだったので再び歩き出したのだが、よく見れば脇に入れていたデジカメが無い!慌てて引き返した。合羽を着たときは持っていたのを確認していたから最悪そこまで戻らねばならなかった。カメラは壊れかかって買い直さねばと思っていたので諦めもつくが、撮ったものが欲しかった。 

 途中、抜いたご夫婦と再び会い、尋ねたが見なかったという。ということは抜いた場所よりもっと上になる。30分近く戻った所で先ほどの近ツリの人たちに会った。先頭(リーダー、添乗員)に尋ねると、ありましたよと、ポケットから出してくれた。ホッとすると同時にお礼を言い、落ちていた場所を確認してからお先に下山した。

 ツアーは数名でペースはゆっくりだったので、すぐ見えなくなってしまった。駒ヶ岳神社で再び無事のお礼をこめて手を合わせ、駐車場に向かった。売店でハチミツとブルーベリージャムを買って彼等を待ち、下りて来た所でそのリーダーに改めてお礼を言って渡した。

 駐車場を後にして、途中「むかわの湯」に寄った。「むかわの湯」:須玉ICの近く(約15分)。R20に大きな看板あり。大人500円。11月から3月はAM10:00-PM9:00(受付PM8:30まで)。4月から10月はAM10:00-PM10:00(受付PM9:30まで)。浴室各種、薬湯、ジャグジー、サウナ、露天風呂あり。シャンプー、ボディシャンプー、ドライヤー等もあり。