前夜のうちに駒ヶ根から八ヶ岳に向かった。6月のツクモグサの時期に一度きているので林道の様子は分かっているが今回は途中から雪道だ。タイヤはまだスタッドレスに変えていない。運転は交代しながらだったが、雪の林道はトシちゃんの担当だ。順調に登っていった。
桜平の駐車場には一台も車が停まっていなかった。貸しきり状態でその夜は桜平でテント泊。雪の上だから、駐車場というより既に山中のテン場といった感じだ。寝る前に梅酒のお湯割で乾杯。木曽駒ヶ岳と運転で疲れていたが体が温まって気持ちよく眠れた。 |
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食事を済ませてテント撤収。準備を整え、桜平を出発。
前夜は星が出ていた。天気は良さそうに思えたが予報は下り坂だった。しかし雪だろうから全然苦にならない。
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沢沿いの道を行く。途中にあった簡易トイレは撤収されていた。トイレもシーズンオフ・・
沢は雪と氷でご覧の通り(左写真) |
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夏沢鉱泉はまだ営業していた。入り口には通年営業始めますと書かれていた。ストーブの火のにおい、白い煙がホッとする。昨夜ここまで来て泊まってみたかった。 |
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登山道の積雪は5センチから多いところで10センチくらい。気持ちの良い八ヶ岳らしい風景の中を歩いていく。この日の足跡はまだなかった。この先も誰に会うこともなく、我らだけの八つを堪能。こんな静かな日は動物に出会えるのではないかと思ったが、動物にも会わなかった。 |
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オーレン小屋は11月7日で終了したようだ。八ヶ岳ももう冬山。 |
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硫黄岳が見える。下山時はもう見えなくなっていた。左写真の建物はオーレン小屋の冬季避難小屋に開放されている。 |
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避難小屋の中はとてもきれいだ。非常食も用意されていたが、マナーの悪い人が多いのか、注意書きにはかなりきつい言葉が書かれていた。使用料は上に上がらなかったのでいくらか分からないが、料金箱がおいてあり、その側にも同様のことが書かれていた。オーナーさんのいかにも腹の据えかねた様子が伝わってきた。
食料はあくまでも非常用であり、小屋もきちんと管理されたところを使わせていただくのだから、きちんと支払うのは当然だ。なのにその好意を裏切るようなことをする人がいるのだろう。残念なことだ。 |
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6月に登った山、オーレン小屋から見た峰の松目。
ここでトシちゃんが早々にアイゼンを着け始めた。まだ要らないと思ったが、前日の木曾駒ケ岳で手間取ったものだから早めに履いておこうと思ったらしい。しかしこの日は早かった。 |
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硫黄岳に行くか、天狗岳に行くかまだ決めかねていたが、オーレン小屋から箕冠山への間がまだ歩いていなかったので、そちらから天狗岳に行くことにした。
自宅には可能性のある行き先の一つとしてリストアップしてあった。
まだ人が入っているので登山道は歩きやすかったが、雪が深くなるとここは通行禁止なのだそうだ。特に単独者は危ないらしく通らないようにと書かれている。 |
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箕冠山を下る途中、目の前に根石岳が見えてきた。西天狗も見える。東天狗は根石岳の陰になって見えない。
鞍部に出ると吹きさらしで風が強かった。天狗までは無理かもしれないと思いつつ、寒いのでフリースを着込む。
左写真:根石岳とエビの尻尾。根石山荘の入り口で。 |
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根石岳より東天狗岳を望む。山頂には三人の姿があった。気温は氷点下11度。風が強かったので、この日はここまでにした。 |
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西天狗岳&東天狗岳:同じく根石岳山頂より |
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硫黄岳はもう見えなくなっていた:根石岳山頂より |
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根石岳から引き返し、箕冠山で温かいラーメンを作って食べた。このときも誰も通らず。
次第に雪が強くなってきた。アイゼンは必要ないので外す。軽くなって歩きやすい。 |
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同ルートを下山。写真では目立たないがかなり雪が降ってきている。
夏沢鉱泉で一休み。トイレは有料100円。 |
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車にもどると真っ白。
強気のトシちゃん、ノーマルタイヤなのにまだチェーンをつける気なく帰路についた・・・・が |
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やはりカーブで曲がりきれずやっとチェーンをとりつけた(落ちるかと思ったよ〜)。雪山に来るんだからね、トシちゃん、早めにスタッドレスタイヤにしておいてね。
それにしてもチェーンつけても緊張だった。路面が現れる一般道になって間もなく外したが、降り続く中、やはり緊張。スタッドレスタイヤの偉大さを改めて見直した。
中央道は滑り止め規制の解除されている小淵沢ICから入った。双葉SAで休憩したあと雨になっていたのでここでトシちゃんから運転交代。日曜なのにさすがに渋滞なくガラ空きの中央道で順調に帰宅。 |
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