日光; 男体山
(なんたいさん)

温泉と、一足お先に秋を楽しむ…


H8年9月16日(月)前夜発 ; Member.計2名(夫婦)

(9/16)
 志津乗越7:15〜志津小屋7:18〜男体山9:35-10:45〜
   志津小屋12:30〜志津乗越12:33


 雲ひとつ無い晴天。一昨日は登らないで良かったと予備日のあったことに感謝。昨日の白根山の登山者がそのままこちらに来るのでは?と危惧したが、心配には及ばなかった。駐車場が狭いせいもあるが、この場所に車が置けるのを、ご存じ無い方が多かったらしい。途中までは舗装され、樹林のトンネルの中をいく快適な林道で、その先は砂利道の細い林道。車とすれ違ったときなど、出来れば四駆の方が安心。ほとんどの人が約1時間かけてこの道を歩いて登る(あるいは下る)。その人達に排気ガスと粉塵をまきながら追い越していくのはどうも気が引けた。

 とにかく朝食を済ませて登り始めた。登山口を入ると笹薮で足下がよく見えない。昨夜の霧の為、笹がびっしょりだ。2、3分で小屋に着く。ここは登山者だけでなく、バイクのツーリングの人たちも宿泊していた。間もなく普通の登山道になる。ところどころガレ場があるが、危険個所にはロープなど張り巡らされていたり、迂回路が出来ていたりと、整備されている。しかし、赤土なので、少々の雨でも滑りやすいだろう。一昨日登った二人はさぞ難渋したのではあるまいか。私達は登らないで良かったと思うことしきりだった。

 登っているとご丁寧に何合目と標識が打たれている。8合目を過ぎると早や山頂が見渡せて、山がとてもきれいに見える。昨日登った奥白根山がくっきりと現れ、右へ眼をやれば尾瀬燧ヶ岳もハッキリ分かる。9合目までくれば、後は平坦な道を行くだけだ。この時期、花には遅いし紅葉には早いが、静かな山歩きにはもってこいと言える。

 山頂は二荒山神社から登った人たちとあわせて何人かいたが、広いのでゆったりできた。中禅寺湖はまもなく雲海の下に隠れ、周りの山並みも雲で見えなくなってしまったが、男体山山頂の上は果てしなく澄み渡った青空。コーヒーをいれてその時間を楽しむ。自分の足で登ってきた者だけに与えられる至福の時だ。

 夫はやはり足が痛くなったようだが、感激の一瞬も逃すまいと、一生懸命山頂からの展望をビデオにおさめていた。

 下りはゆっくり下りたがそれでもコースタイムより早めに駐車場に到着。運転する夫の隣で一人飲むビールはうまかった(ごめんね)。もちろん温泉で疲れを癒し、渋滞を避けて帰路についた。