丹沢・鍋割山
(なべわりやま1272.5m)
夏山に向けてトレーニング山行
それは名目?山頂で鍋焼きうどんを楽しみに!
 H17年7月31日(日)
  天気;曇り
  Member.2人(夫婦)

【コ ー ス】(〜は歩、休憩時間含む) 
二俣7:00〜荷揚げ場所7:25-30〜後沢乗越8:05-10〜鍋割山山頂9:50-11:05〜後沢乗越11:55-12:00〜二俣12:45

【暑くても鍋焼きうどん】

 先週歩いていないので、夏休みに備えちょっとトレーニングをしておかなければ・・・なんて言いながら鍋割山に行ってきた。とか何とか言って、ボッカトレしながら山頂での鍋焼きうどんがお目当てだ。

 早めに出て早めに帰宅しようと4時起床。洗濯と朝食の支度を済ませ、家を出たのは結局6時少し前になった。東名の早朝割引で5割引は大きい。道路は混み始めているかと思ったら割合順調だ。秦野中井
ICで降り、二俣へ。

 大倉手前から二俣への道は狭く、対向車がきたら大変!ここの運転は気を遣うが助手席にいてもいつも緊張する。まだ歩いている人はいなかったが、二俣に着くと既に3台。私たちも支度を済ませ、早速出発した。


 一応トレーニングだから、私は準備済みの縦走装備だ。あとは荷揚げ用の水2本を入れて、予定より多目の重量。夫は自分の飲み物と合羽だけ入れた大きな50Lザックを持ち、鍋割山荘荷揚げ用の水2Lを10本詰めた。オイオイ、大丈夫? 今回は二人とも20キロを超えているが、実際には15キロぐらいに減らしたい
(無理かなぁ・・・)

 天気は曇りだが、歩き出すと途端に汗がポタポタ落ちてきた。それでも息も乱れず快調。水分補給だけはこまめにとるようにし、先を歩く夫のペースでゆっくり後沢乗越方面へと登っていった。今回はお花が少ない。二俣で会った人はコースが違うらしく、山頂まで人と出会うことはなかった。この暑い時期は皆高山に行くからやはり少なくなるのだろう、静かだった。

 後沢乗越(右写真)で小休止してから再び歩き出す。沢と樹林帯のお陰で涼やかな風が気持ちよい。意外にもここは夏でも穴場なのかもしれない。今年は1月に登っているから半年振りだ。年に何回か登る山域で、いつもなら軽いザックで登ることが多い。それでも辛く感じることがあるかと思えば、今回のように重くても快適に登れるときがある。充分な睡眠がとれていたわけでもないが、気候や雰囲気などの要素が影響しあっているのだろうか。

 木々の間から見える富士山は残念ながら見えなかった。しかし、樹林帯の気持ちよさと足元のホタルブクロやヤマオダマキの小さな花に気持ちが癒される

 少々バテ気味のトシちゃんにはアミノバイタルで元気をつけたがもたなくて、山頂手前で休憩をとるという。(それは構わないんだけどサ、そういう時っていつもタバコなのよね。よけい肺に負担をかけて辛くなるだけじゃない・・・ブツブツ・・・ペース遅いのに!ゼーゼー言ってるのに!何言っても私の言うこと聞かないんだから・・・この頑固者!ぶつぶつ・・・)と、これだけは私の精神衛生上まことによろしくない。それは口にせず、私は先に行くことにする。

 15分か20分ほどで山頂、登山者はまだ誰もいなかった。ややガスがたちこめて名物の富士山は当然見えない。山頂では鍋割山荘の屋根の修理をしているらしく、金槌の音が響いていた。その仕事の手を止めるのは気が引けたが草野さんに鍋焼きうどんを注文。気持ちよく返事があって、さてうどんが先か、トシちゃんの到着が先か、待つこと数分。うどんの方が早かった。なのに間もなく着いた夫はうどんより氷が食べたいと言い出し再び注文。美味しいうどんを食べた後はコーヒーを注文して・・・と、ここは山か?とツッコミが入るところだ。

 何を隠そう、今回私のザックにはレーションはもとより、ジフィーズだが二人分約5日分ほどの食料が入っている(前述のようにトレーニングだから)。ツエルトからシュラフ、自炊道具も一式持ってきている。なのに鍋割山荘で必ずこうして頼むのは訳がある。鍋焼きうどんやドリップコーヒーが美味しいということもあるが、丹沢の山や小屋、登山者に対する誠実さが感じられて、こういう形で少しでも協力したい思いがあるからだ。荷揚げももちろん自発的なもの。山を楽しませてもらっている私たちの、せめて地元の山に出来る、ほんの感謝の気持ちだ。

 山頂でゆっくりしている間にそれでも次々と人が登ってきた。今回は軽く歩こうということで同ルートを戻ることにした。トシちゃんは空のザックに小屋からの荷下げの空ペットボトルを詰め、片手にもポリ袋に詰めた物を持って、のんびりと下っていった。さすがに目立つものだから続々登ってくる人の注目を浴びている。

 雨が降りそうだった空は薄日が射し、明るくなってきた。後沢乗越で小休止した後、沢の冷たい水で顔を洗ってから二俣へ。二俣から車を走らせ後を振り返ると、山頂方向はまだ見通しは悪いようだった。

 帰りの東名高速も順調で2時過ぎには自宅に到着。珍しく早い帰宅だ。シャワーを浴びてお昼寝もして、こんな山行も悪くない。