奥三河・明神山(みょうじんやま1016m)

 鎖場や梯子など楽しめるコース!

 H16年3月7日(日)
  天気;曇り時々小雪
  Member.5人(西川夫妻、姉、石原夫婦)

右写真【楽しい山歩きでした:鎖場で】


 【コ ー ス 】(〜は歩、休憩時間含む)

三ツ瀬登山口10:40〜銀明水11:00〜二合目11:20-25〜三合目11:40〜五合目12:10〜6合目(乳岩分岐)12:15〜七合目〜八合目(馬の背岩)12:48-50〜9合目13:05〜明神山山頂13:10-14:10〜6合目分岐15:03-05〜三ツ瀬登山口16:05
(登り2時間30分、下り1時間55分:所要時間約5時間25分・・休憩含む)


 予報はあまり良くなかったが、朝起きると晴天。良かった。この日は姉の山友達西川さんご夫妻と、駐車場の開く時間に公園で待ち合わせ。8時半頃出発。私達はもちろん初対面だ。西川氏の車に同乗させて戴いた。計5人。女3人で姦しいとは言えるが、明るい奥さんと姉で車内は一気に賑やかになった。途中のコンビニで昼食を調達し、あとは目的地へとひた走る。

 今回の二日間の山行は急に決まったため全て姉にお任せで、山に関してはガイドブックにサッと目を通した程度だった(本来これではいけないのだが^^;)。というわけで、目的地までどの位かかるかなど見当もつかない。それにしてもこんなに遅い出発で大丈夫かと気にかかる。しかし姉は相変わらず気にもとめていない様子だ。コースは乳岩(ちいわ)からと思いこんでいたが三ツ瀬からだという。そっちのコースもあるのだと初めて知った。コースタイムが少し短いというのでホッと一安心。

 裏道を知っている地元の人の運転は、やはりスムーズに流れる。ちょっと道を間違えたことくらいどうということもない(^_-)v。しかし登山口まで約2時間、歩き始めたのは既に10時40分。ちょっと遅いんじゃないかい?と思いつつ、「一日ゆっくり楽しめばいいのよ」と笑う姉たちに、それもそうだねと無責任に頷く。いやいや、充分明るい時間には下山できる見通しではある。登山口で車を停められるスペースは少ない。4,5台が良いところだろうか。

左【先ず沢を渡る】

 先ず沢を渡り、登り始めて間もなく私は右ふくらはぎに少し違和感をおぼえた。軽くストレッチはしていたのだが、昨日の疲れが残っていたものか・・。以前にも経験しているので、多分間もなく馴染むだろうと注意しながら登っていった。

左【岩場が凍りついている】

 右上の岩場に流水が凍ったまま張り付いていた。滝と呼べるほど立派ではなかったが、氷点下という気温を改めて感じつつ、皆で見入っていた。そこを過ぎると今度は銀明水と書かれた水場があった。耳をすませばチョロチョロと音が聞こえるほどのささやかな水場。こうしてゆっくりと周囲を観察しながら登っていったお陰で、ふくらはぎの痛みは和らいでいった。

左【銀明水の側で】

 しかし登りはやや急で、二合目までは長く感じられた。それでも登山口からはゆっくり歩いて40分ほどだ。そこで早速一本。

左【梯子を登る:西川奥さん】

 そこから少しだけ稜線歩き。途中雪が降ってきて、思わず見とれてしまった。アルペン気分?はより盛り上がる。空気が冷たく感じたと思ったら氷点下2度。しかし次々に岩稜帯が現れ、鎖場や梯子を見るたびに5人の熱い気迫?でそれほど寒さを感じなかった。人数が多いだけ時間はかかるが、一人一人見守っている間もカメラを向けたり声を掛け合ったり、冗談を飛ばしたりと楽しいものだった。

左【明神山山頂を望む】

 三合目を過ぎて間もなくドウダンツツジの群生地と書かれている場所があった。その時期にも登ってみたいものだが遠方だけに多分その機会はもうないだろう。標示されてはいなかったがこの辺りが四合目だったのかもしれない。そこから樹間に見えるのが明神山山頂だろうと皆で話しながらしばし眺めていた。

左【長い鎖場で】

 六合目が乳岩コースとの合流地点だ。ここまでに出会ったのは単独の下山者2名、静かな登山道だった。ここまでずっと登りで来ていたが、ここから少し下り、その後小さなアップダウンをいくつか繰り返す。下りは足下が凍っていたのでストックを出した。岩稜帯には昨日の降雪がうっすらと残って、凍っているところは滑りやすい。鎖場や梯子など整備されているので、楽しみつつ注意して登っていった。

左【岩をよじのぼる】

 八合目の梯子を登ったところが馬の背岩と呼ばれる場所だ。眼下に周囲の山並みと鳳来湖が見える。鳳来寺山はどこだろうと夫が捜すがよく分からない。急だったためガイドブックのコピーしか持ってこれず、事前に地図を用意できなかったのが残念であった。

左【鳳来湖を望む:馬の背岩より】

 狭い馬の背岩で休憩するわけにもいかず、その先のやや広いところで少し休憩してから山頂へ。ヤセ尾根を行く。この間すれ違いがなくて幸いだった。ドウダンツツジの咲く頃この山は賑わうのだろうか?自然林が豊かで新緑も紅葉もきれいなのかも知れないが、混雑は勘弁の山だ。山頂の手前に小さなテント一張り張れるほどのスペースがあり、そこで数名のパーティが休憩していた。ここでの展望はないが、風もなく快適そうな場所だ。

左【山頂に到着:万歳する姉】

 山頂には立派な赤い鉄製の展望台があった。狭い山頂だが側にトイレまで用意されている。男女それぞれあり、ペーパーも付いていたらしい。男性用はきれいで女性用はそうでもなかったらしい。

左【山頂からの展望の一部】

 先ずは展望台にあがってみる。遠望はややもやってはいたが、奥三河の山々が見渡せる。愛知県で一番高い茶臼山も見えた。富士山も見えるそうだがこの日は残念ながら見えなかった。茶臼山の左の方にうっすらと見えるのが御嶽山だと側にいた人に教えて貰った。富士山が見えることはあっても御嶽山が見えることは少ないとも言っていた(肉眼では確認できたが写真には残念ながらはっきり写らなかった)。とすると今回はラッキー?南アルプスらしき山並みもあり、もう少し晴れていればもっと鮮明に見えたのかも知れない。展望台の上は風当たりが強かったので、下りて昼食にした。休むと手がかじかんできた。氷点下4度。お湯を沸かしていれた熱いコーヒーは有り難かった。

 食事を済ませた後、同ルートを下る。雨や雪が降ったら下りは大変だったかもしれない。予報が外れて良かった。山頂までははっきりした登山道だったはずなのに、いつの間にか少しだけルートを外れていたのにはびっくり。10個の目がありながらこんな事もある。すぐに気付いて元に戻り、9合目へ。

 同ルートの下山は、視点が違うだけに思ったより新鮮だった。変化ある岩稜帯を二度楽しんだ気持ちだ。明神山は鎖場や梯子があり、変化があって面白そうだと聞いていたが、その期待は見事に的中。確かに充分楽しめる山だった。こうして無事に愛知県のアルペン的な山を楽しめて嬉しい。西川さん、そして二日間つきあって貰った姉に感謝!