中央線沿線;百蔵山〜扇山
(ももくらやま1003.4m、おうぎやま1137.8m)
   春の花を求めて!

 H12年4月9日(日)当日発・ 天気;晴 :
  Member.4人(畦蒜、上田、石原夫婦)

【扇山山頂で】右

 【コ ー ス 】
(〜は歩、休憩時間含む)
猿橋駅(330m)7:45〜山ノ神8:35-45〜尾根分岐(907m)9:20〜百蔵山(1003.4m)9:35-10:05〜コタラ山〜大久保山(1109m)〜扇山(1137.8m)12:00-13:25〜梨ノ木平14:15-35?〜鳥沢駅(317.1m)15:30
(所要時間約7時間45分・・休憩含む)


 朝5時半頃に家をでる。あたりはすっかり明るい、随分と日が延びたものだ。近くの公園の桜が満開だ。駅の側のコンビニで予備食のパンを一つずつ買い、電車に乗った。いつもは空いているこの早朝の車内は登山者が多く賑やかだった。それでも寝不足をカバーしようと目を閉じる。立川で中央線に乗り換えるとこれもまた年輩の登山者でいっぱいだった。啓蟄の虫ではないけれど、人間も又春を感じていっせいに動き出した感じだ。「まるで登山電車だな」とつぶやく夫の声を聞きながら再び目を閉じる。

 猿橋駅でメンバーと合流。若い女性二人が加わって、夫はハーレム山行。駅周辺の桜も満開で、とてもきれいだ。50分ほど舗装道を歩くことになり、その緩やかな登りは延々と続くように思われた。道端にツクシを見つけて改めて春を感じた。舗装道が途切れたところで小休止。暑かったのでここで皆半袖になる。

 針葉樹林の山道を登って行くが、天気がいいせいか、それともメンバーが明るいせいか、それ程暗く感じなかった。日が射し込む場所にはヒトリシズカの群生があるということだったが今回は全く見られなかった。今やっと葉が開こうとしているものもあり、例年より遅いようで残念だった。思いがけなくシュンランがいくつか目についた。

 尾根に出るとホッとする。もう一頑張りで山頂だ。山頂には桜の木が数本あるがもちろん花はまだ咲いていない。大きく見える筈の富士山は春霞で見えずこれも残念。座ってゆっくり休んでいると、始めこそ暑かったが涼風にそのうち寒くなってきた。

 百蔵山頂から扇山まではちょっと距離がある。百蔵の下りは急で、以前雪のついたときの登りがきつく感じたのを思い出す。林床に草花はなく、ここも時折シュンランが見られる程度だったが、ダンコウバイやアブラチャンの花が春を告げていた。もう少し後ならばスミレも数種見られるそうだ。

 扇山へは左へ捲くような感じになるため南側に向くと右手に登った百蔵山、左に扇山が見える。どちらも姿がいい。歩きながら春の芽吹きを捜していると、ついに夫の排気ガスが・・・。あ〜ぁ、やっちゃった!しかも先頭だ。若い女性の前で、しかも一人は初対面なのに、いつもながらなんて無神経なんだろう。本人はスカーッとした顔でニコニコしている。その後も一度ならず二度三度・・。お二人さん、ごめんなさい。

 扇山の手前の大久保山への登り返しはきつかった。やっと大久保山へつくとその山頂はなだらかで先客が宴会をしていた。通過し、やや下ってから今度こそ扇山へ。

 扇山山頂は広い。予想通り登山者でいっぱいだった。ここは3回目だが、こんなに賑やかなのは初めてだった。ここから見える富士山はとても素晴らしいのだが、ここも春霞で百蔵山同様展望は得られなかった。手前の山並みがぼんやりと見えるだけ。しかし柔らかい風が心地よく、一時間以上ものんびりしてしまった。

 あとは下山するだけ。再び大久保のコルへと戻り、植林の中を下りていく。こちらは花を期待できない。梨の木平のキャンプ場につくとトイレがある。小休止して大月カントリークラブ(ゴルフ場)をぐるりとまわって鳥沢駅へと向かう。途中、エイザンスミレ、クサボケ、ヤマツツジ、アセビ、オオイヌノフグリ、カントウタンポポ、ヒメオドリコソウ、ホトケノザ、ツクシ、キケマン、ミツバツチグリなどいろいろ咲いていた。

 満開の桜を愛でながら道なりに舗装道を行く。ちょっと道を間違えたようだがなんとか鳥沢駅に着き、1分後に発車という電車に慌てて駈け乗った。手にはしっかり冷たいビールを持って。

 今回畦蒜さんの希望でヤマケイ4月号(P56)に載っていた花ガイドのコースだったが、ヒトリシズカやイカリソウはまだ早かったようで咲いていなかった。これから楽しめるのだろう。また、いずれも秀麗富岳12景の山だったが、今回は春霞で残念だった。3週間振りの山歩きで、どちらの山も傾斜がきつかったが、気持ちの良い山行を楽しめた(とはいえ久々に花粉症再発、つらい・・おさまっていると思ったのに・・。そして、三週間振りに歩いた結果は見事に筋肉痛・・・)。