南ア周辺 ;櫛形山〜裸山〜唐松岳
 (くしがたやま2051.7m〜はだかやま2002.6m〜からまつだけ1856.0m)
 アヤメはまだたくさん咲いていました。

H11年7月20日(火)・小雨一時曇り : Member.2人(夫婦)


【櫛形山のあやめ】右

【コース】
途中の休憩時間含む 。=は車の移動。〜は歩。
(前夜発)自宅23:00発=調布IC24:00=甲府南IC1:00=丸山林道、池ノ茶屋林道分岐2:20=池ノ茶屋林道終点2:30
(当日)林道終点8:20〜櫛形山(2051.7m)9:05-12〜裸山(2002.6m)9:50-10:15 〜アヤメ平〜アヤメ平休憩舎11:00-35(タイムロス11:10-35)〜唐松岳11:50-12:00〜アヤメ平休憩舎(昼食)12:20-13:25〜櫛形山(2051.7m)14:07〜林道終点14:37着15:00発=甲府南IC=調布IC=自宅20:00着
(登山所要時間 6時間17分)


 前夜家を出発したのは11時。中央道の甲府南ICをおり、R140、R52を通るとやがて櫛形山に至る標示が要所にあり、分かり易い。訪れる人の多さがうかがえる。

 今回は夫も私も軽登山靴を買い替えたため、その足慣らしの目的もあり、楽なコースをと丸山林道へ向かう。ほとんど舗装されているが細い箇所や工事箇所も少々あり。しかし、夜だったので対向車もなく、点灯しているためかえって走りやすい(運転は夫)。池ノ茶屋林道は未舗装だった。車高の低い乗用車でも充分通れるがちょっと気を使うでこぼこ箇所もある。丸山林道との分岐から終点までは約10分。到着時の2時半には乗用車が1台のみ。人が楽をしようと思えば車に負担がかかるようで、到着したときエンジンの焼けるような臭いがした。暗かったので翌日1リットル以上の水を補給(帰路の下りでも車はフウフウ言っていたようで、プレーキがあまくなり、しばらく停めて冷やす)。

 朝、7時の目覚ましが鳴ったとき、外は雨。車の数は20台以上に増えている。皆雨で様子を見ているようだが、それぞれに出発していった。私達も用意を始める。小やみになったので合羽の下だけを履いて出発。

 駐車スペースには30台は楽における。迂回路があるのでプラス10台以上は置けるのではないだろうか。池ノ茶屋小屋は新しく、トイレ(なんと、ペーパー付き)もある。茶屋というと売店か茶店のような気がするが、そうではなかった。避難小屋というか、イベント時の受付とか事務所に使うような感じだ(18日がアヤメ祭りだったそうだ)。登るときは小屋に入らなかったので気がつかなかったが、入山の記録ノートもあった。  

左【グンナイフウロとヤマオダマキ】

 登山口から登り始めると早くもヤマオダマキやトリアシショウマ、ヤグルマソウ、グンナイフウロ、キンポウゲなどが一斉に咲いていた。その中にアヤメも見つけると、今回の目的の花だと思わず注目。やや急登だが途中からつづら折れの登山道で歩きやすい。草花が濡れているので合羽をはいて正解だった。

 櫛形山山頂は展望が無かったが小休止。ここからDoCoMoの携帯は通じた。先へと下るとまもなくアヤメが群生していて足を止める。写真を撮るが、その先はそんなものではない。

 そのまま裸山に向かうと途中にもアヤメが群生、裸山の麓にも群生していた。裸山山頂は白峰三山の展望が良いとエアリアに書いてあったが、あいにくガスで見えなかった。しかし見えたつもりでその場に寛ぐ。
左【テガタチドリ】

 アヤメ平へ進むとさらにその量は増した。合間にはテガタチドリも咲いていた。ガスがかかって幻想的だ。

 アヤメ平休憩舎の前まで来ると、大勢の人が休んでいた。小休止してそのまま唐松岳の方へ行くつもりだったが、うっかり道を間違えて元の道の方向へと進んでしまった(要所の標示はきちんとしているので心配いらない)。途中で気がつきUターン。25分のタイムロス。再び休憩舎の広場を通過して唐松岳へ。こちらはあまり人が入らないようだ。休憩舎の所までは大勢いたのに、往復の間誰ともあわなかった。花はほとんどなく(ギンリョウソウがあったが)、うっそうとした樹林帯でなにやら寂しい雰囲気だ。はじめはそのまま丸山登山口に下りてしまうのではないかと思うほど下ったが再び登り返すと思いがけなく登山道沿いに唐松岳の三角点があった。展望はない。山頂らしからぬ山頂だった。

 アヤメ平休憩舎に戻ってカレーうどんをつくって食べる。ここは相変わらず人の途切れることが無い。北尾根登山道との合流地点でもあり、そちらからの登山者も多いようだ。人が多い割に歩いているときは散らばっているらしく、静かな歩きを楽しむことができた。コーヒーを入れてゆっくり休んでから下山。天気は相変わらず小雨が降ったり止んだりで、時折明るくなるものの、ガスが晴れる見込みがなかったので裸山は迂回路をとる。コメツガやダケカンバ、樅、ブナなどの樹林帯にサルオガセがぶら下がり、アヤメの花園とはまた一風違った雰囲気があった。

他に気がついた花はシモツケソウ、ヤナギラン、クルマユリ、クルマバソウ、キヌタソウ、イチヤクソウ、センジュガンピ、ヨツバヒヨドリ、クガイソウほか多数。

 下山して駐車場に戻ると更に車の数が増えていた。早めに下山した人は林道のすれ違いが大変だったのではないだろうか。

 今回は温泉に寄らず、Tシャツだけ着替えて早めに帰る。それでも中央高速の渋滞で自宅まで5時間かかってしまった(往きは3時間半)。