東北・栗駒山
 (くりこまやま1627.4m)
 早朝の爽やかハイキング

 H13年7月20日(金)前夜発
  天気;晴れ 
  Member.2人(夫婦)

 【コ ー ス 】
(〜は歩、休憩時間含む)

イワカガミ平5:45〜(中央コース)〜栗駒山山頂7:00-35〜(東栗駒コース)〜東栗駒山?〜イワカガミ平9:35
(所要時間約3時間50分・・休憩含む)

【栗駒山】右


 今回もまた、急遽東北へ行こうということになった。何しろ夫婦で行くとなると仕事次第であり、気分次第であり、家族の予定次第でもある。行きたい山は数々あり、いざ行くとなるとそれを絞るのがなかなか難しい。ちょっと遠いが火山の噴火で登山が禁止だった岩手山がこの7月から解禁になったことだし、どうだろうと夫に打診してみる。遠いし、疲れているからと、初めは乗り気ではなかったが、結局OKとなり、出発当日ばたばたと支度。しかし夜になって、予定外の仕事が急に入り、出発時間が遅くなってしまった。

 この連休、2日間を山行日に充てられれば良しとしようと思っていたが、行けたら・・・ということで、岩手山、秋田駒ヶ岳〜乳頭山の他に栗駒山を計画の中に入れていた。だが仕事のため、前夜発で初日に岩手山は厳しくなった。それならば予定を変更して初日に栗駒山にしてしまおう。そして結果として、2日目に秋田駒ヶ岳〜乳頭山、3日目に岩手山となった。いずれもお天気に恵まれ、期待通りの素晴らしい花の山旅となり、大満足の3日間だった。

 自宅を出たのは22時。ちょっと辛い時間になってしまった。更に首都高、東北道が案の定渋滞。苦手な首都高は夫が運転し、東北道で運転を交代。交代した後、ややノロノロだったが、那須を過ぎた辺りから順調に走り出した。しかしギヤの調子がよくない。スピードがあまりでない・・・?

 若柳金成ICに着いた頃はもう明るくなっていた。途中のコンビニで食料を補給し、イワカガミ平に着いたのは5時半。それから寝るにはもったいない時間になっていた。車中少しだけ仮眠をとったから、そのまま登ろうということにした。駐車場は結構広い。間もなく到着した一台の単独男性が先に登っていき、そのあとを二人でゆっくりと歩いていった。空は気持ちよく晴れている。早朝の風は爽やかで汗ばむこともない。

 中央コースをとったが、登山道は驚くほど整備されている。石とコンクリートで固められ、ずっと緩やかな登りだった。このコースの半分ちょっと過ぎた頃、土の登山道となったが、やはり歩きやすい道が続いている。年をとってからも登れそうだ。眼下に雲海が広がりその上にぽっかりと浮かぶいくつかの山並み。蔵王だろうか、とか鳥海山?とかあれこれ山座同定しながらの山歩き。視界は山頂まで良好。私たちの他には一人の男性だけで、とても静かだった。赤とんぼが群れ飛び、ウグイスの鳴き声が響き渡る。ハクサンボウフウ?やアザミ、ヤマハハコ、ウスユキソウがたくさん咲いている。

 山頂へは一番乗りだった。祠が建っている。もう少し立てばやがて溢れるような人混みになるのだろうが、思いがけなく誰もいない山頂は気持ちよかった。冷たい風が何より心地よい。反対コースの方に行ってみると、そこは広かった。咲き残っているハクサンシャクナゲがみられた。1600mちょっとの山だが、ぐるりと雲海にかこまれ、目立つ山だけをのぞかせている。周辺の神室山、焼石岳など目で辿ってみる。

 下りは東栗駒コースへととった。中央コースとはうってかわって歩きにくい。しかし最初ガレた所を通過し、周囲に目を向けると様々な高山植物が咲いていた。タテヤマリンドウ、ミツガシワ、イワイチョウ、イワカガミ(コイワカガミ?)、シモツケ、トキソウ、など。正確には別の名前かも知れないが。

 前日は雨だったのか、登山道はどろどろで、歩きにくかった。中央コースの方を見ると、登山者が随分歩いている。やはり、賑やかになりそうだ。

左【東栗駒コースの沢】

 東栗駒山らしき場所を通過して、一休みした後、笹や灌木で視界が遮られる道となった。ぬかるみに気を遣いながら行くと沢に出た。おっ!っとちょっと気持ちが引いてしまうような沢登りならぬ沢下り。気をつけて歩けば心配はいらないが、雨などで水量が多いときは通らない方がよさそうだ。一見滑りやすそうな岩肌の上を歩いていくが、思わず腰が引けてしまった。しかし、意外にも歩きにくくはない。ただ、スニーカーなどでは注意した方がよさそう。 

 沢を下り、登山道へと入った頃、初めてこちらからの登山者に出会った。そしてそのあとも中学生か高校生のグループ他数パーティと出会った。学校の課外授業の下見に来たような先生らしい人たちが「これはきつい」とか「来年はコースを考え直さねば」とか冗談とも本気ともつかぬ言葉を交わしていた。

 中央コースだけではつまらなかったと思うが、この両コースを通ったことで、変化があり、楽しめた。途中から山頂方面にはガスがかかっていたが、下山すると駐車場もガスで真っ白になっていた。しかし、がら空きだった駐車場には結構車が停まっていた。

 そのまま少し下り、途中の木陰の空き地で仮眠。1時間ほど眠った。気分をすっきりさせて一路北上。時間があったので、田沢湖で温泉に入り(田沢湖サンライズホテル¥400,シャンプーリンス、ボディシャンプー、ドライヤー等あり)、田沢湖周遊の後、秋田駒登山口へ向かうバス発着所の田沢湖高原温泉郷駐車場へ。この駐車場は広く、側にトイレや土産店、露天風呂付きの国民宿舎などある。