箱根・金時山〜明神ヶ岳
 (きんときやま1212.5m〜みょうじんがたけ1169.1m)

 富士山の眺望と霧氷が素晴らしかった!


 H14年1月19日(日)
  天気;晴
  Member.4人
     (だめちゃん・亜美さん・石原夫婦)

 【コ ー ス 】
(〜は歩、休憩時間含む)

金時神社駐車場9:10〜金時山山頂10:20-11:35〜矢倉沢峠12:05〜明神ヶ岳14:15〜鞍部(明星ヶ岳分岐)15:00〜宮城野バス停15:45=(バス)=仙石?〜金時神社駐車場16:15
(所要時間約6時間35分・・休憩含む)

【金時山山頂の霧氷と富士山】右


 二週間前、白馬のスキーで転倒し背骨を痛めていたのだが、そろそろ山にも行きたくなってきた。軽く丹沢か箱根あたりをハイキングしようかと思っていたら、だめちゃんが偶然にも箱根に行くという情報を前夜キャッチ。ならば一緒に行こうかと、新年会で遅くなる夫の希望も聞かぬままに21時過ぎにあたふたと準備。亜美さんも加わり、私のこんな状態で、果たしてついていけるか心配になったが、お二人には先に行ってもらえばいい・・・かと。

 集合は9時。少し早めに6時半頃出ようかと思っていたのに目覚ましをセットし忘れて、起床7時半。2時間の寝坊だ。遅れたら先に行っててとメールを入れておいたので安心はしていたのだが、急いで支度して出発。途中メールをチェックすると、だめちゃんは早すぎて、足柄SAで時間を潰していたらしい。亜美さんも集合場所に先に着いていたそうだ。先に出発してくれるように私もメールを入れておいたのだが、待っているという返信。なんて優しい・・・(;.;)。辿り着くまでの行程は、減点ものなのでとてもここには書けないが、夫のハンドルさばきと道路が空いていたおかげで、なんと9時15分前に到着。間に合った。

 亜美さんには久々ご対面。そこでコースを相談。金時山から明神ヶ岳の方へ歩くことにした。おいおい、リハビリ山行ではなかったの?という声も・・・。最初は金時山だけで下りてくる予定ではあったのだけれど、まぁ稜線歩きだからと取り繕う(^-^)v

 しかし登りは、だめちゃんと亜美さんが乙女コース、私たちは神社からの最短コースを行くことにした。若い彼等の登りのペースについていくのを恐れてではあったが、たしかこの神社口コースだけはまだ歩いていないはずだ・・・。そして、山頂で落ち合うことにした。それでも私たちの方が遅いかも知れないと冗談を言いつつ分かれ、駐車場に設置されているトイレに寄ってから出発。トイレは水洗でペーパーも取り付けられていた。

左【無線を・・・背後はお二人が歩く長尾山】

 歩き出して間もなく金時神社があるが、心の中でお参りし、そのまま山頂を目指す。今回始めからストックを使用。うっすらと雪が現れ、林道を横切るとその量も増してきた。アイゼンはするほどではなかった。ゆっくり、ゆっくり登っていき、時折だめちゃんと打ち合わせた周波数で無線の交信を試みる。久しぶりで嬉しい。しかしどこも使用中で、つながらない。彼等はまだ谷間だろうかと始めのうちは思っていたのだが、互いに空いているところを捜し求めていたのかもしれない。

 分岐に着く頃は雪が固まって、より注意が必要になった。ゆっくり登った割にはアッという間に山頂。えっ?という感じだった。山頂はやはり混雑していた。大勢のツアーが下るのと入れ違いに山頂に立つと、目の前に素晴らしい秀麗冨士。そして見事な霧氷の樹林帯。風もなく穏やかで、上着を羽織る必要もなかったが、いつまでも見事な霧氷を見せてくれていた。

 だめちゃんに無線の交信を試みてみると数回後にやっと成功!ヤッター!正規な呼びかけでなく簡略化してしまったが、あの大勢の中で慣れない交信をするというのも勇気のいることであった。しかし、やはり嬉しい(^-^)vありがとうだめちゃん。コースはずっと霧氷のトンネルで素晴らしかったようだ。良かったね。

 後30分ほどかかるということで、私たちは先に食事をして待つことにした。何しろ朝食もしっかり食べていない。昼食の用意もしてきていない。ここは金時茶屋で何かを頼もう。うどん(600円)とお蕎麦(600円)を注文すると、有名な金時娘さんがご苦労さまでしたと声をかけてくれた。さすがに私から娘さんと呼びかけられるようなお年ではなく、「おばさんに会うのが楽しみよ」と言ったら憮然とした顔で曰く「娘です」。「はぁ・・」とびっくりしていると「ここにはおばさんはいないのよ、娘なの」と重ねて仰る。慌てて「それはどうも失礼いたしました」と答えた。自他共に認める金時娘さんなのである。注文したものが出来るのを待つ間、外でビールを飲みながら夫にそのことを話すと、周りで聞いていた人達の和やかな笑い声。なんとも楽しい山である。

左【山頂で。富士山が私の頭で見えない・・】

 35分ほどでだめちゃんと亜美さんが到着。やはり早い。途中でアイゼンを装着したそうだ。改めて一緒に展望を楽しむ。富士山の右側には南アルプスもきれいに見えていた。近くの人がしてくれる山座同定を聞いていた。だめちゃんたちも持ってきたうどんを作って食べたあと、一緒に記念写真。そして下山では私たちもアイゼンを装着。このあと8台のバスツアーの登山者が山頂に登ってくるというので、その前に下山。いったい何人になるのだろうか、想像を絶する。

 矢倉沢峠への下りは、はじめが固まった雪道でその後はどろどろの雪解けみちだった。どちらにしても滑らないようにアイゼンは着けたまま下りていった。明神ヶ岳へ辿る一本の道はいつ見てもいい。はるか先の山頂に建造物があるのは何だっただろうか。後からこれは明神ヶ岳の少し手前にある大きな反射板のようなもの二つであることが分かったが、遠くから眺めると、建物が建っているように見える。このコースもかつては通っているのだが、記憶は曖昧だ。

 低い笹ならば見通しも良いのだが、頭の上まですっぽりの笹竹のトンネルの中を歩くような道が続く。すすきがあったような気がしたがどうやら記憶違いであったか。箱根方面には毎年1回くらいは来ている。金時山はコースを変えて今回で5回目だった。数百回、数千回と登っている人もいるようだがそういう人は他の山には行かないのだろうか?と、これはおせっかいなことであった。

左【日陰の雪道】

 稜線には日陰に雪が残っており、見通しの良いところは解けて泥状の所あり、まだ凍ってかちんかちんの所ありといった感じだった。どろんこ道は滑るからと、いつまでもアイゼンを外さない夫に何回か外そうと促すが、アイゼンの練習だとそのまま先に進んでいく。練習しなければいけないほど経験不足ではないのに・・・。と、今度は亜美さんが「外しませんか?」この一言で夫が立ち止まった。そしてやっとどろんこで重くなったアイゼンから解放された。

 背後にいつまでも、富士山と、登ってきた金時山が見えて嬉しい。右の南側には中央火口丘の一つ駒ヶ岳と箱根最高峰の神山があり、麓の大湧谷が噴煙を上げる姿はダイナミックに見える。左手北側は丹沢の山並みがすこし霞んで見えた。

 途中から、スピードのある歩きをする亜美さんが先に行き、だめちゃんが続く。私たちは精一杯歩いても追いつかない。どんどんパワーアップしている。やはりとてもかなわない。しかしこうして歩くのは楽しい。例の大きな反射板が近くに見える辺りで10分ほど小休止してから再び歩き出す。天気が良いせいか、この日はやや人が多かった。休憩してから35分ほどで明神ヶ岳山頂到着。

左【明神ヶ岳山頂より富士山と手前の金時山】

 稜線上でもやや低い場所にある明神ヶ岳山頂ではあるが、ここからの眺望はよい。ここでも交代で記念写真に収まるが、亜美さん、急に夫から腕を組まれて大笑い。まったくセクハラ親父である、ごめんなさい。いつもこんなお調子者ではありますが悪気は御座いませんのでm(_ _)m(^-^;;

 そこから明星ヶ岳に行こうかどうか地図をのぞき込む。遅くなるからと、下山することに決定。下山となるとスピードがあがる夫が今度は先頭になった。おしゃべりしながら快調に下り、鞍部から宮城野バス停へ。運良く2,3分で仙石原行きが来た。ラッキー!夕方になるほどバスの本数は少なくなるが、観光地なので明るいうちは1時間に5,6本のバス便があるので便利だ。揺られているといい気持になって眠くなる。仙石バス停で下車、350円だった。そこから歩いて金時神社駐車場へと戻った。

 そのまま帰るというお二人に別れ、私たちは近くの乙女山荘でお風呂に入ってから帰ることにした。目的の湯治である。入湯税、消費税込みで一人575円。この辺りで入る人は少ないのか女湯は誰も入っていず、貸し切りであった。極楽!殆どは宮城野のほうの大きな温泉に行ってしまうのかもしれない。この日はそのあと厚木で夕食を済ませ、息子の所にも寄ったため、帰宅は夜中3時頃?だった。いろいろと盛りだくさんのリハビリ山行であった。

 だめちゃんのホームページにアップしていますので、是非ご覧下さい。
   Day Trekker〜日帰り登山隊.....だめちゃん