秩父; 鶏冠山
(けいかんざん)

オートキャンプとハイキングと茸を食べる


 H10年9月5日(土)前夜発
 天気;曇り
 Member.4人
 (青木夫妻、石原夫婦)

 【鶏冠山頂】右


落合9:25〜横手峠〜黒川山見晴台11:25-12:00〜鶏冠山12:20-13:00〜落合14:30

 約1ヶ月振りの山行。とはいえ、目的はオートキャンプ。青木夫妻と私達夫婦の4人で、茸取り名人青木さん収穫の茸を皆で食しようという計画だ。そこで、青木さんが茸を取りに行っている間に足手纏いの私達は、ハイキングをしていようという事になった。つまり、茸取り1人と、ハイキング3人に分かれる。前夜発で三条新橋に到着、その夜は早々に各車で就寝。

 当日はゆっくり起床。コンビニで調達の朝食を取り、青木さんと分かれて私達3人は車で落合へ。ヘリポートの近くに車を置いて登山口へ向かう。途中、学校(小・中学校)があるが、ここは今年数年ぶりに小学一年生が一人入学し、在学生一人だけの学校だそうだ。

 このコースはあまり人が入らないのか、草が多い。青木さんの奥さん、敦子さんは今回初めての山歩きで、少々不安顔。まず最初の難関は丸太の橋だった。慣れていればどうという事はないのだが、手すりのないその朽ちた丸太橋は恐怖そのもの。それをクリアして先に進むと今度はいやに倒木が多い。柳沢峠からのコースに比べ荒れている。しかし比較的緩やかな登りで苦しい様子もなく、おしゃべりしながら元気に歩く。一回休憩するが、さすがに咽が乾いた様子だった。横手峠までの登りは誰にも会わず静かな山歩きが楽しめた。横手峠を過ぎると樹林の間から大菩薩が望める。足下を見つめて必死に歩く敦子さんにそれと教えた。少し休もうと思ったが、とりあえず黒川山の見晴台まで後少しだったので頑張ると言う。

 見晴台と指し示す標識のある所で、別に鶏冠山・黒川山方面と書かれた表示があるが、黒川山は見晴台方面なので要注意。黒川山は見晴台方向に進んで1分とかからない所が山頂だが、巻道があるのでそのまま素通りしやすい。5分程歩くと見晴台に出る。この5分間が、いったい何処に行くのだろうかと人の気持ちを迷わせる。間違いなく見晴台に出てほっと一安心。南は大菩薩、北は秩父の山並が望めるのだが、今回はガスっていて大菩薩が辛うじて眺められる程度。富士山も残念ながら望めず。しかしゆっくり休憩。狭い場所だが、ここに来て、数パーティと合流。早々に先へ進む事にした。

 晴れていれば歩きながら鶏冠山を眺められるのだが、今回は諦める。鶏冠山も又少々山頂を見つけにくい。この辺りはトウゴクミツバツツジが多かった。咲く頃は見事だろう。山頂直下が敦子さんにとって又、ちょっとした難関だった。少々岩場の急登だ。気をつけて登るとそこに山梨百名山の鶏冠山山頂がある。ここも展望は望めなかった。残念だったが写真を撮り、軽く食べてここでもゆっくり休む。

 狭いが静かな山頂でゆっくりできた。そして同ルートを下山。山頂直下の下りで慣れない敦子さんは戸惑ったようだが気をつけてゆっくり下りる。そこを通過すれば後は話ながらの余裕の歩き。かくしてほぼ予定通りに下山。茸の収穫を楽しみに昨夜のテン場に行くと、青木さんが既にテーブルを広げビールを冷やし、コーヒーを沸かして待っていた。しかし成果は期待に反して少ない。それでもそこで食べる分は何とか確保、さすがだ。

 みんなで手分けして料理にかかり、茸御飯、てんぷら(舞茸、茄子、人参)、アスパラのベーコン巻、味噌汁(チチダケ)、海草サラダ、冷シャブ、焼きとうもろこしと盛り沢山。皆で作って食べる野外料理はとても美味しい。茸尽くしに出来なかったのは残念だったけど、次回の青木さんに期待しよう。

 ところで青木夫妻ってどんな感じ?と思っている人に、ちょっとだけ教えちゃおう。青木さん、何だかとっても威張っている。ように見えるけど、二人になるとすぐ奥方に謝ってる様子。奥方はいつも泣かされている。ように見えるけど、のろけ話しをいっぱい聞かされた。はい、・・・犬も喰わない仲の良いご夫婦です。

 雨も降らずに何とかもってくれてヨカッタ。またみんなで片付けて丹波山温泉へ。一人400円。2、3年前に出た温泉だそうで、内風呂だけの仮設の小さい建物だが、ツルツル、スベスベの気持ち良いお湯だった。

“娘と歩き共に眺めし大菩薩今また夫と山頂に見む”