那須塩原・鶏頂山(途中撤退) (クリック地図)(けいちょうざん 1765m) |
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登山口に明け方到着。仮眠後の出発だったため、山頂手前でタイムリミット。引き返しました。日帰りの予定で入山しましたがなぜか一泊に^_^; 貴重かつ過酷な経験をしてきました。これなら山頂に行けただろう!って感じですが、いいんです、いいんです・・・やっぱ残念ですがまた行くからいいんです・・・って、いつ行けるかは?^_^; |
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H20年3月1-2日(土日) 天気;初日曇り時々晴れ時々雪。二日目晴 Member.2人 【コ ー ス】(〜は歩、休憩含む。注:タイムはsanae隊) 1日:白い鳥居のP9:40〜枯木沼10:50-11:05〜(休憩12:25-40)〜弁天沼13:07〜途中まで(休憩後14:15引き返す)〜枯木沼15:30-45〜スキー場跡の近くでビバーク16:10?【休憩含む所要時間約6時間30分】 2日:ビバーク地7:40〜白い鳥居のP8:00 【休憩含む所要時間約20分】 |
↑ 鶏頂山:弁天池より |
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この時期はスギ花粉(今年は多いそうで、昨年の三倍とか?)を避けてやっぱり雪でしょう!ということで高原山(たかはらやま)に決定。 高原山。この山に注目したのは昨年のこと。日光白根山(2007.3/3-4)に登った時でした。テントを張った場所から眺めていて、スキー場が目立っていました。でも山の姿がどっしりとして、いつか登りたいと思っていたのです。 |
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【1日目】 夜中に自宅を出発。眠っている間に鶏頂山スキー場(元メイプルヒルスキー場?)の入口に着きました^_^; トシちゃんお疲れ様(^^ゞ 既に明け方3時半頃。ひとまず3時間ほどの予定で仮眠。 少し寝過ごしましたが近くのエーデルワイススキー場のトイレを借りに行ったりして出発は9時半をまわってしまいました。 |
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出発して振り返ったところ。元スキー場の駐車場(?)にしては狭いです。と思ったらここは入り口。駐車場はこれから歩いて行く先にあります。この時期車で入れるのはここまで。この先は除雪されていないのでここに車を置きますが、夏は上のスキー場跡まで車で行けるのでしょう。 出発前のトラブル・・・sanaeのスパッツの靴底部分のゴムが切れてしまいました。スペアが無かったので、非常時用に携帯していたワイヤーで代用。 |
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前方には大きな白い鳥居が!神聖な場所のようです。 この登山口からエーデルワイススキー場とは反対方向に少し行くと赤い鳥居があり、そちらからも登れるようですが(?)、この時期は積雪でトレースはついていませんでした。 |
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登山口ではなく登拝口なんですね。 | |
立派な鳥居です そして両脇には立派な狛犬さん |
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鳥居を潜ると右手に奉誌記が・・ | |
なんと1700年前に開山された霊山、別名金鶏山。猿田彦大神が祀られ、 夫婦和合、農耕の神、商業・工業にもご利益があるそうです。 (山頂まで行って、おまいりしておけばよかったかも? ^_^;) 平家の落人がひっそりと住んだ山とも書かれています。 いろいろと歴史のある山のようです。 |
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新しい足跡は獣だけ。鹿でしょうか? | |
廃墟となったスキー場跡。側には駐車場らしき広場もあります。 | |
かつてはカラフルな色彩が散らばり、賑やかな声が聞こえていたのでしょう。 | |
ここでわかんを装着。 | |
スノーモービルの跡がついていました。 お陰でしばらくはチョット楽でした。 |
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方向標識、リボンも所々に。道迷いの心配は無さそうですが、それでも注意が必要です。 | |
途中からすぐそばにエーデルワイススキー場のコースがあり、誰もいない登山道の雰囲気とは裏腹なその賑やかさが気になってきました。 やがて木の鳥居が見えるとその向こうが枯木沼。この風景は素敵です。 |
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夏道を知っていれば雪の深さが分かることでしょう。 |
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鳥居を潜れば枯木沼 |
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枯木沼で休憩していると青空が見えてきました |
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晴れているけど雪が降っています。 歩いてきた私たちの足跡だけ。 |
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鶏頂山山頂が見えています わずか15分の休憩でめまぐるしいお天気でした |
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枯木沼を後にします。 | |
自分で踏み跡をつけていくのは気分いいですが、時々踏み抜くのでエネルギーが要ります。 | |
実はこの時、sanaeはかなりイライラしていました。すぐ左がスキー場のコースで絶え間なく音楽が聞こえ、静かな雰囲気とは程遠かった・・・。そしてもう一つ理由がありました・・・。 それはともかく、そんな時トシちゃんは遅れ気味で、sanaeと離れるため写真が撮れないとブツブツ・・・「こっち向けー」と命令口調で声高に言われsanae明らかに怒ってます^_^; 「向けー」って何よ(怒りマーク) でもそんなこと言いません。山ですから荒れてはいけません^_^; でも口に出来ないだけにイライラはつのります(笑; |
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ここは大沼(入口?)のようです。 ここを通過してしばらく行ったところで小休止。 |
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気温はマイナス2度になっていましたが、それほど寒くありません。歩くとむしろ手袋が熱く感じたくらいです。 ここでふと思いつきました。それはツエルトビバーク!安心のために持ち歩いているツエルトですが、休憩用に使ったことがあるものの、幸いにもまだ緊急ビバークの経験がありません。今回は念のためスリーシーズンシュラフも持ってきています。 迷いつつ、試しにやってみようと、トシちゃんもその気になりました。ちょっと楽しみです(^^♪ |
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果物がのどに嬉しいですね〜♪ Mちゃん(長男の嫁)、デコポンご馳走さま(^^♪ |
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ということで、再び歩き出します。吹き溜まりを避けますが、それでもこの調子。 「スノーシューだったらもっと楽なのかなぁ・・・」と、sanaeやっと本音をつぶやきます。 トシちゃん「・・・・・・・・」 sanae、少しイライラ解消(^^ゞ この時にはスキー場からも離れてましたし〜静かな山歩きです(^^♪ |
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馬の鞍のようです |
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弁天池。 目の前にどっしりと鶏頂山! 正直、まだアレだけ登るの〜???と ショックを隠せません^_^; |
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でもここは素敵な場所でした |
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平家の落人の哀しい歴史の場所でもあるようです 今度雪に埋もれてない時に全文読むこととしましょう(^^ゞ |
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山頂を見上げ、気持ちが萎えます。 ずっとラッセルでしたから。 この時既に13時過ぎ。 |
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ここでビバークにしようか・・・本気で考えました。振り返るとここですればよかったとも思いましたが、いきなり雪山でのツエルトビバークですから、するならやはり登山口に近い所まで下りてからの方が無難です。 テントでのビバークは何度もしているのですが、何しろツエルトで一泊ビバークは夏山でさえしたことがありません(ビバークの可能性のある時は、初めからテントを用意していました)。 |
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ということで、ザックを担いだまま、14時くらいを目処に行ける所まで行くことにしました。 キノコの上に雪・・・可愛い! |
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さぁ、ここからが楽しい山登り〜♪(ホントか?) |
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時間的に山頂まで辿り着けそうもありません。 出発の時間が遅すぎました。 ここで休憩したあと、引き返すことにします。 |
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下り始めると雪がどんどん降り始めました。 引き返して正解。 この風景がとても素敵でした。 |
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山頂を見上げますが・・ |
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すっかり隠れてしまいました。 |
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トレースの上にも雪が降り積もってきていますが それでも下りは早いです。 |
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場所によってはもうトレースが消えています。 この日、他に登山者はいませんでした。 |
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枯木沼からも鶏頂山は見えなくなってしまいました。 |
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朝のスノーモービルの跡も新雪に覆われて。 |
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スキー場跡にもどってきました。 空にはぼんやりと太陽。 |
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このまま下れば20分ほどで駐車場ですが、スキー場跡から少し離れたところでツエルト設営。先ずは整地します。 少し風があり、いくらかでもその風を避けられる場所にしましたが、テント設営とは随分勝手が違いました。 |
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風があるときの一人での設営は大変そうです。ツエルト(2〜3人用500g)は軽いので、2人でもちょっと油断していると飛ばされてしまいます。一時の休憩用と違いますから、底部もしっかり紐で結び早めに中にシートを敷き、荷物を置いて、ともかく飛ばされないようにします。日帰りでも休憩用にレジャーシートと小さな銀マットをザックに入れていますが、さすがにエアマットは持ってきていません^_^; | |
【ビバークに関する今回の装備(T=トシちゃん、S=sanae)】 ツエルト&ポール等(T)、シュラフ(スリーシーズン各自)、シュラフカバー(各自)、使い古した薄い銀マット(休憩時用各自)、レジャーシート(各自)、ガス2個(厳冬期用各自)、ガスヘッド(各自)、コッヘルセット(S)、テルモス(各自)、衣類(各フリース1枚)、食料(S,下記)、以下略 【食料:日帰り用として】 アルミパックのうどん、野菜、卵、ウィンナー(昼用を夕食に変更) 以下行動食 ドーナツ・パンとコーンスープ(1日目の昼) バームクーヘン、紅茶(2日目の朝) 黒飴(1日目の行動中、各2〜3個) 果物(1日目の行動中、デコポン1個) 板チョコ2枚、キャラメル1箱(予備残る) 飲物セット(粉末各種、テルモス2本分の湯=計1リットル分) 水2L(各1リットル) |
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日帰りの装備でも、ツエルトは大抵持っていきますが、今回は初めての山域だったので、万が一に備え、せめてもと、スリーシーズン用シュラフも持ってきていました。雪山で道迷いなど、ビバークとなった時、ツエルトだけでは不安でしたから。でもこれで実際、どれくらい耐えられるものでしょう? 折角ですから試してみたかったのでした。 |
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中で夕飯のうどんを作っていたら、間もなく結露、そして水滴がポタポタ落ちてきました。外は雪、気温はマイナス5度以下。暖をとっていないと寒いです。 | |
ゴアのテントと違い、ツエルトの材質はナイロン。しかも外張りがありません。両脇のポールは雪の中にどんどん入ってしまうので、アイゼンを置き、その上にポールを立てたら沈まずに済みました。 ツエルト用ペグも用意してありましたがテント用より小さく、雪上設営は想定していなかったので、全く効果ありません。周囲に雪を被せ、辛うじて形になりました。また、下部は縫製されていないので、内側から荷物でも押さえたり、テントほどの安心感はありませんでしたが、風をよけられるだけでもその威力は絶大です。 |
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下はレジャーシートを2枚と、その上に休憩時用に使う使い古して薄くなった小さな銀マット(折れ目が透けて見えるくらいヨレヨレ^_^;)。そして小さな座布団くらいの大きさの少し厚手の銀マットが各1枚。 象足はないので靴を履いたままです。暖をとっている間は温度が上がり熱くなり、上着もいりませんが、火を止めるとすぐに寒くなります。 |
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急遽当日決めたとはいえ計画的ビバークでしたから、昼食用のうどんを夕食に切り替えていたので体が温まりました。もしパンとかだったら温かい飲物だけでしたので、どんな食料をもっているかで気持ちも違ってくるような気がしました。 | |
就寝・・・これが問題です。日帰り装備ですからスリーシーズン用シュラフにしています。もちろんカバーも持ってきています。水滴などでかなり濡れますからこれは必須。シュラフに入るときはもちろん靴を脱ぎます(ツエルトの水滴が靴の中に入らないように置くことが大事です)。 使い捨てカイロは合計8個。4個ずつ分けてシュラフの中にいれますが、これがあっても雪上であることを思い知らされました。オーバー具などはもちろん着たままですが、背中からしんしんと冷えてきます。なかなか眠れません。途中、ザックを敷いたり、予備手袋など、もっているものをフルに活用してシュラフの下に並べました。 早くもトシちゃんイビキをかいています。眠れないsanaeは暗闇の中でそれを動画(本人の名誉のために載せませんが・・^_^;)で撮ったりしていましたが(笑)、そのうち少しは眠ったようです。 テント泊の時は通常エアマットを使っていますが、雪上の場合、これがあると無いとの差はかなり大きいです。もちろん他の断熱シートで構わないと思いますが。 |
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【2日目】 6時ごろ起床。シュラフから顔を出すとツエルトが目の前に迫っていました。夜中に雪が降っていましたが、もっと降ったらもっとすごいことになっていたかもしれません^_^; とにかく外に出るとこの程度で済んでました。 気温は今回夜中の最低気温が分かりませんが、このときでマイナス9度。夜中はもっと低かったと思われます。 |
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そのまま撤収して登山口(登拝口)に戻ろうかとも思いましたが、最後まで耐寒雪上訓練を続行することにします(笑) バームクーヘンと紅茶で朝食を済ませてからツエルト撤収します。 | |
いいお天気です。 元気があればもう一度山頂を目指すのですが・・・ |
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食料も無いことですし、 その元気もないので下山します。 雪山耐寒訓練の研修を無事に終え、満足!満足! |
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夜中に散歩したらしい鹿?の足跡・・・ |
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20分たらずで登山口の鳥居到着。 ここで見覚えのある車と二人の人影発見! |
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なんと!テントミータカ隊でした。 昨日の私のモブログを見て、早速見参!です。 昨日は既にどこか入山されていると思っていましたので 我らビックリしました。 いや〜驚きましたが嬉しかったです。 我らは昨日下山しているか、テント泊と 読んでいらしたようですが、 この早い時間の下山に彼らもビックリしてました。 その実態を知るやお互いに大笑いです(爆) |
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一緒に行きたかったですが、昨夜で疲れてしまった我ら・・・ お二人をお見送りします。 「いってらっしゃ〜い」 この日見事登頂されたとメールがありました。 我らの仇をとってくださったそうな!(笑) ありがとうございました。 この後私達はテントミータカ隊が前日行かれたという 花情報をもとに星野と三毳山へとむかったのでした。 |
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その前に近くの富士見台で展望を楽しみます。 | |
日光連山 | |
左の方には富士山も見えるそうですが、 この日は見えませんでした。 |
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つづく (^^ゞ | |
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