群馬県玉原高原・迦葉山
(かしょうざん1322.4m)
尼ヶ禿山から縦走を考えたが車のため一旦下山し、車で移動して改めてピストン。
しかし登り1時間コースというのに急登続きで登り応えのある山だった!
 H17年7月3日(日)
  天気;曇り
  Member.2人(夫婦)

【コ ー ス】(〜は歩、休憩時間含む) 
弥勒寺駐車場10:55〜和尚台11:28-38〜御嶽山大神12:08〜迦葉山山頂12:12-26〜和尚台12:48〜弥勒寺13:10

【弥勒寺で】

 雨が降らないようなので、尼ヶ禿山を下った後、センターハウスの駐車場から迦葉山登山口へ車で移動。弥勒寺の駐車場へは一方通行になるので出口の手前は通過し、迦葉山バス停の少し手前を右折していく。その辺りから民宿やお土産屋さん、山門など一種独特な雰囲気があり、ここは有名なお寺らしいと知った。本来なら旧道を歩いて行ったのだろうが、車でどんどん上の方へ行ける今となってはそこを歩いて登る人はいるのかどうか?

 車で上り詰めた所に弥勒寺はあった。広い駐車場があり、トイレも大きく立派だ。支度してのんびり境内の中へ登っていった。こんなに奥まった山寺なのに、車で訪れている人が多く、賑わっていた。曹洞宗で、天狗のお寺として有名らしい。

 物珍しくキョロキョロしながら中雀門を潜り、赤い山型の小さな橋を渡って登山道へと向かっていった。

 のんびりとゆっくり登っていくが、夫は徐々にきつく感じられるようだった。山歩きは誰かが先にペースダウンすると他の人間は楽になる。苦しい息遣いが気の毒になるほどだ。急登だというのに夫がストックを忘れて来ているのに気づいた。取りに戻る気にならず、そのまま登っていった。ストックは、登りはともかく下りに欲しい傾斜だった。

 アジサイが沢山蕾をつけていたのでこれから間もなく咲くだろう。
 やがて目の前に和尚台が現れる。開山の祖が修行した場所だそうだ。小さいながら岩場に造られた立派な建物は足場が心もとなく、中で休めと言われてもちょっと御免蒙りたい。嵐のときもここで修行をしたのだろうが、なかなかスリル感溢れる空間だ。

 胎内くぐりという岩の割れ目の上の方に板が張られているのが見えた。見上げると目がクラクラするような物凄い岩峰だ。修行したのはこちらの方だったのかどうか?そこまでは行かなかったが、見てくればよかったとちょっと後悔。

 そこで眺めながら少し休憩した後、和尚台を右に見て左側から回り込んだ。
              幸いスタンスはとれるので滑らないよう注意しながら登って行った。

 思いがけなく見事なヤマツツジに遭遇。それまでにもミツバツツジやゴヨウツツジらしき木を見かけていたが、咲いていたのはこのヤマツツジだけだった。

 御嶽山大神と書かれた石塔まで来るとあと10分という表示があった。そこからは緩やかになり、ホッとした気持ちで歩いていくと「えぇ〜・・・?」という夫の気の抜けたような声。前を見ると山頂標識が見えた。

 途中休憩したから1時間を超えたが、その短い時間の割りに苦労して登ってきたのに・・と、その視界もない通り道のような狭い場所が山頂ではがっかりもするというもの。

 「一度テンションが下がったら、登らない方がいいな」と、しきりにぼやくトシちゃん。相当に疲れたらしい。

 センターハウスで買ってきた草団子をご褒美にあげたけれど、和菓子はあまり好きではないトシちゃんにはやっぱりケーキでないと、ダメなようデス(((((^o^)))))

 雨は降らなかったけれど、ずっとガスっていたので周囲は幻想的とも思え、いかにも霊峰といったイメージ。

 こんな日は一人じゃ歩きたくないな!やっぱ一緒だと心強いよ!「な〜に言ってるんだ!」とまんざらでもなさそうな顔のトシちゃん、これからも相棒よろしくね。

 さぁ、下りるとしよう。私のストックをトシちゃんに渡し、のんびりと同ルートを下山した。下りのほうが気を遣って時間がかかると思ったが、意外に早く下りられた。

 弥勒寺の本堂でお参りし、お土産に天狗のストラップを一つ買って駐車場へ。ひとまずトイレで着替え、一方通行の道路を行く。途中のお蕎麦屋さんで食事を済ませ、帰りは久しぶりに私の運転で帰路についた。

 早く帰宅したいため残念ながら温泉はなし。お陰で5時過ぎに自宅着。ゆっくりお風呂とビールを楽しみましたとさ!