志賀・笠ヶ岳&池めぐり
(かさがたけ2075.8m)
 笠ヶ岳ではイチヨウランはじめいろいろな花に!
 池めぐりでは湿原でワタスゲが満開!ほか、いろいろなお花に!

 H15年6月29日(日)
  天気;雨曇り
  Member.2人(夫婦)

  【笠ヶ岳山頂で】右

  28日:岩菅山
  29日:笠ヶ岳&池めぐり

 【コ ー ス 】
(〜は歩、休憩時間含む)

熊の湯P5:25〜ゲレンデ登山道看板5:45〜峠6:53〜笠ヶ岳(笠岳)山頂7:25-8:05〜峠8:20〜ゲレンデ登山道看板9:10〜熊の湯P9:20
(所要時間約4時間・・休憩含む)

おまけ=池めぐり(木戸池9:40〜田ノ原湿原10:00-30〜 木戸池10:40)
(所要時間約1時間・・休憩含む)


 4時過ぎ起床するとスッキリと晴れ、笠ヶ岳山頂方向が見えていた。しかし出かける頃にはすっぽりガスで包まれてしまった。

 先ずは緩傾斜のゲレンデを登っていく。同じ調子でリズムがとれて、朝のウォーミングアップには丁度いい。昨夜ぐっすり寝たせいか、夫も快調のようだ。朝露で足下が濡れるが暑くなると思いスパッツはつけなかった。

左【ギンリョウソウ】

 ゲレンデの途中から道標に従って笠ヶ岳への登山道へと入っていく。しばらくは等高線に沿って行くような感じだ。お花は前日の岩菅山同様、マイヅルソウ、エンレイソウ、アカモノ、ゴゼンタチバナ、イワカガミ、ミゾホオズキ、ツマトリソウ、ミツバオウレン、ツバメオモト、ユキザサ、ヨツバムグラなど咲いていたが、なんとイチヨウランを数本見つけた。そして生まれたてのギンリョウソウもいくつか。ついつい写真に夢中になって、先を行く夫に遅れ気味になってしまった。

左【イチヨウラン】

 珍しく峠で先に待っている夫にようやく追いつき、興奮してそのことを話すと「良かったな」と一緒に喜びながら「ここまで車で来れるよ」とガッカリしたように停まっている数台の車に目をやった。そう、ここは車が通り抜けられ、この峠から山頂へ行けるのだ。でもそれじゃつまらない。歩いたから珍しい花にも出会えたのだし・・・と、イチヨウランに会えたことで納得した。

左【男坂】

 峠から山頂までは30分ほどだが、これがなかなか手強い。急登で階段が続き、歩幅の合わない私は一苦労。その上、山頂直下にはなんと男坂、女坂と分かれ、男坂は鎖場、女坂はロープがついている。登りは男坂、下りは女坂にしたが、なかなかどうしておもしろい山ではないか!!

左【ヶのない山頂で】

 山頂は誰もいない。きっと展望は良いのだろうに、ガスがたちこめ晴れることはなかった。エアリアマップでは笠ヶ岳となっているが、山頂標示は笠岳となっている。夫が「俺と一緒でヶが無いや」とケラケラ笑っている。そのまま仲間にメールで送信。携帯は3本しっかり立っている。

左【峠の駐車場、殆どがタケノコ採り】

 女坂を下山していると初めて登山者が一人登ってきた。今まで数人見かけたが、みなネマガリダケ狩りのようだった。私達と行き合うと、皆一瞬身構えたように表情が変わった。こちらの方がびっくりするのだが、志賀ではタケノコ狩り、山菜採りは禁止されているそうで、場所によってはパトロールまでしているところもあるのだ。それでもこうして沢山の人が採りに来ている。こっちは藪でガサガサ動くたびにドキリとしていた。

左【ゲレンデもガスで覆われ】

 夫が見ていなかったイチヨウランなどもう一度ゆっくり眺めながら、同コースを下山。ゲレンデを下っていると、そこで三名の登山者に会った。ゲレンデもすっかりガスで覆われ、朝よりひどくなっていた。登っていく彼等はすぐその中に隠れてしまった。

左【木戸池】

 車の所に戻り、このあと池めぐりしながら志賀山の方に行こうと思っていたが、一面のガスでは面白くないので道路沿いの木戸池に寄ってみることにした。

左【ワタスゲ】

 木戸池には奥に大きなホテルが建っており、駐車場の側には立派な公衆トイレがある。駐車場に車を置いて、木戸池から田の原湿原へと散策。わずか1時間ぐらいの往復だったが、ワタスゲやレンゲツツジが丁度見頃できれいだった。ヒオウギアヤメを写しているとき下の方にモウセンゴケを発見。ヒメシャクナゲもあり、尾瀬のようだ(もっとも尾瀬ほどの規模ではないが)。

左【ニッコウキスゲ】

 木戸池と湿原の間の斜面にはニッコウキスゲが少し咲き始めていた。満開になるにはもう少し先だろう。

 再び木戸池の駐車場に戻り、お昼前に帰路につくことが出来た。高速は空いていて16時前には自宅着。