新潟下越角田山
 (クリック地図)  (かくだやま481.7m)
 前日に弥彦山を歩き、翌日は長年行きたいと思っていた角田山です。弥彦とは近いからお花も同じようなものと思っていたら微妙に違います。雪割草も存分に楽しめました。天気予報は一時雨でしたが一日降られずにラッキーでした。大陸の黄砂で遠望は利きませんでしたが、それでも灯台コースの海を見ながらの下山も楽しめました。
 H19年4月1日(日)
  天気;晴れ(黄砂で遠望かすむ)
  Member.2人(夫婦)

【コ ー ス】(〜は歩、休憩時間含む) 
角田浜駐車場7:53〜桜尾根登山口7:57〜角田山山頂(昼食)9:53-11:13〜角田浜駐車場13:40・・・所要時間約6時間(写真を撮りながらのんびり歩きです)


 3月31日(日):弥彦山
 4月1日(日):角田山 & 国上山
↑ 雪割草(オオミスミソウ)
 長年の念願の角田山にようやく行って来れました。遠方の低山の花見山行となるとわざわざ行くほどのことは無いと、今までのトシちゃんには思えたようでした。確かに他にも行きたい山があればこちらは後回しになってしまいます。いつもならメインの山(おそらくは雪山)とセットで組ませるところでしょう。が、今回は違います。

 弥彦山・国上山セットでお花巡りの山旅にしました。気楽に山歩き♪ これぞsanae隊本来の歩きです(^^ゞ

 昨夜は7時ごろには寝てしまい、夜中の雨風は心地よい子守唄でした。

 天気も悪そうですし、お花もお目覚めが遅いようですから6時ごろを起床の目処にしました。ぐっすり眠って5時半ごろには起きましたが(10時間以上眠ってます(^^ゞ)、雨はすっかりあがっています。

 目の前には灯台が見えます。あの灯台を目当てに下ってくるのです。

 インスタントラーメンとパンで朝食を済ませ、出発です。灯台を背に桜尾根の登山口に向かいます。


 駐車場から車道の方に上がると道路を隔てた向こうにも駐車スペースがありました。狭いといえども10台以上は置けそうです。トイレはないので昨夜の広い駐車場の方で良かったです(輝ジィ〜ジさんより事前情報)。ゆっくり歩いてもここまで5分足らずですから。

 はじめからやや急登ですが、間もなく雪割草が次から次へとお出迎えです。

 桜尾根コースは最近は良く知られてきたようで、ところどころロープが張られていました。それでも張られていない方が多く、ロープのない場所にはいくつか踏み跡がついています。そのうちロープがもっと増えそうに思えてしまいました。

 カンゾウの芽もいっぱい出ていました。雪割草やカタクリが終わったらカンゾウの花がさぞや見事なことでしょう。

 奥の方には雪割草の大きな株もありますが、手前の良さそうな花を見つけてはデジカメを向けていきます。 

 なんと、ショウジョウバカマもまだたくさん咲いていました。その周りに雪割草もたくさん咲いています。













 こちらもたくさんの雪割草♪ 枯葉や腐葉土となった素晴らしい寝床で存分に栄養と休息をとっているからでしょう。楚々とした可憐な可愛い花ですが、叶姉妹のような(例えが悪いですか?笑)華やかさがあります。弥彦山では少なかったピンクの雪割草もけっこう目につきます。

 そんな美しい花に、男はただただひれ伏すばかりです。雨でぬかるんだ山道も厭いません。sanaeに対してもそう願いたいものですが・・・・

 振り向いて「足元のぬかるみに気をつけろよ・・・」の言葉もなく登って行ってしまいます(~_~;)

 空が見えるというのは気持ちのいいもので、やっと平坦なところへ出るのかな?と期待してしまいます。

 ところがまだまだ山頂は遠い。分岐になっているので登り加減の右へと回るのかなと思っているところへ、またまた手ぶらな長靴の地元男性がやってきました。

 聞くと、左へ下る方が山頂方面のようです。トシちゃんは既に下っています。理由は「踏み跡が多かったから」・・・時にはちょっと危険な判断ですが、ここではあながち間違ってはいないかもしれません。それほど次から次へと登山者がやってきました。しかも団体が多いです。

 昨夜の雨でどろんこ道ですが、例年ならこの時期雪解けで泥んこなのかもしれません。今年は雪が少なかったですが、さてどうなのでしょう?

 周囲は熊笹でしょうか、一面笹が茂っています。それでもそんな中に可愛い山野草がいろいろ咲いているのです。

【↑ トキワイカリソウ】

【↑ ミチノクエンゴサク】

【↑ スミレサイシン】

【↑ ナガハシスミレ】

【↑ キクザキイチゲ】

【↑ エンレイソウ】

【↑ カタクリと雪割草】

【↑ キクザキイチゲ(紫)】

 熊笹が終わると歩きやすい尾根道になり、カタクリがいっぱい咲いていました。 

 写真では分かりにくいですが、両側びっしりカタクリです。キクザキイチゲもいっぱい!白と紫もあります。

 昨夜の雨で、登りは滑りやすく要注意です。



 凛としてますね〜♪

 思わず三つ指ついてご挨拶。いつもの習慣です。ねぇ、トシちゃん! なわけ無いか!(笑)

 関東の植林ばかりの山とは大違いです。いいですね〜自然な山道♪

 途中にお地蔵様がありました。ここにも側に雪割草が咲いています。

 灯台コース、五ケ浜コース、五ケ峠コースから山頂へ向かうコースに合流しました。ここまで来れば山頂はもう近い。

 階段状の木道ですが、登山者の歩いた跡で泥道のようになって滑りやすくなっています。

 山頂は広々としていました。想像以上の広さでびっくり! 着いた時は静かな山頂だったのですが、1時間以上ものんびりとしている間に賑やかになりました。でも広いのでそれも気にならず、気候が良かったのでゴロンとしてしまいました(^^ゞ


【↑ 山頂に着いた時は閑散としていたのですが・・・】



【↑ いい気持ち♪】

【↑ 下山する頃はこの通り、満開の花でした】

 山頂を後にして灯台コースへ向かいますが・・・

 こちらはかなりぬかっています。

 まっすぐ行けば五ケ浜、五ケ峠ですが、分岐で右折、灯台コースへ進みます。

 薪を燃やしているような臭いがすると思ったら三望小屋があり、中から声が聞こえてきました。避難小屋でしょうか?煙突からは煙が出ています。寒い時は良さそうですが、誰でも使えるものかどうか?

 しばらくはぬかるみの道が続き、靴はたちまち泥だらけです。登ってくる人との挨拶は足元の気遣いが含まれます。

 それも上の方だけで、やがて歩きやすい登山道に変わり、またまたカタクリなどの花が両側にいっぱいとなりました。








 そして、目立ちませんがアブラチャンのトンネルです。

 分かりますか?白いカタクリです。少し離れた場所だったのでコンデジではこれが限界ですが、このあと別の場所でもう一度お目にかかれます。

 可愛い♪

 そしてキクザキイチゲもステキです。





 一見、どうということの無い登山道ですが、お花がいっぱい!

 もちろん雪割草だって、きれいなのがたくさん咲いていました。

 立ち止まること度々・・・! 写真の量も膨大で絞るのが大変! これでも選りすぐりのショットです。





 海が見渡せます。これが楽しみでした。でもこの日は大陸からの黄砂のため、遠望は残念ながら利きませんでした。近くに見えるはずの佐渡も見えません。

 一時雨の予報だったのが、降らずにいてくれるだけでも幸いでした。穏かなやわらかい陽射しさえ感じられるのですから・・・♪

【↑ キクザキイチゲ】
 お陰でお花もきれいに咲いて、歓迎してくれているようです。


【↑ カタクリ】

【↑ ミチノクエンゴサク】
 海と灯台と花、花、花・・・





 そんな中に再び白いカタクリ。今度は写しやすかったので、横から前から・・・です(笑)
    



 一旦下って前方の156.3pに登り返します。

 越後七浦(どのくらいの範囲を指すのでしょう?)の入り江が印象的でした。


【↑ ユキツバキ?】

 ガレ場もあります。

 桜尾根。右奥に見えるのが角田山だと思うのですが・・・(ガレ場より撮影)

 ガレ場で海を見ながら休んでいたのですが、団体がやってきたので先に進むことにしました。

 両脇には鎖の柵があります。年配の人から子供まで安心して楽しめる山ですね。

 最後のピーク、156.3m地点から振り返った写真です。大勢下ってきます。

 ここで昨日弥彦山で会った輝ジィ〜ジさんの奥様のお友達に会いました。こんな出会いもまた嬉しいものです。日本海は黄砂できれいに見えませんが、お互いに写真を撮り合いました。

 灯台と海を見ながら下ります。これは新鮮な気持ちでした。

 sanaeは太平洋側の海を見て育ちましたから、海には故郷の懐かしさを感じます。潮の匂いは大好きです。

 眼下には駐車場も見えてきました。sanae隊の車も見えます。大型バスも数台停まっています。桜尾根の登山口も木の陰に見えます。

 ぐんぐん海へ向かっていきます。白波の打ち寄せる渚へと導かれます。

 下まで行くと満ち潮の時は浜辺に下りられませんので、駐車場に行くには途中から右に入ります。

 ゼロメートルから登り、ゼロメートルへ下りてきました。標高481.7mの角田山、充実した花の山旅でした。

 一旦靴を履き替え寛ぎますが、時間がありますのでこのあと国上山(くがみやま)へ向かうことにします。