富士; 富士山
(ふじさん)

   トレーニング!

 H11年12月5日(日)当日発・ 天気;曇り
 Member.10人
 (佐藤・中山・大河内・五十嵐・蒲原:2日間)
 (平・須田・川上・石川・石原:1日のみ)

【ザイルワーク、蒲原さん?】右

 【コ ー ス 】
(〜は歩、休憩時間含む)
富士山5合目(河口湖口)駐車場9:10頃着-9:50頃〜トレーニング10:00-14:00頃〜富士山5合目(河口湖口)駐車場14:10
(注:スバルライン利用だが、料金所ゲートは9時に開く。この時は8時40分くらいに開けてくれた。往復2300円だったと思う。)


 土日の2日間の参加予定でしたが用事で都合が悪くなり、日曜のみの日帰りです。2日間参加は5名、日帰り5名で合計10名でした。日帰りだったため、5合目付近から歩き方とザイルワーク中心の練習。雪はほとんどなかったため、滑落停止訓練はできませんでした。2日組は前日に7合目あたりまで行って、練習したようです。下からみた感じではまだ富士山の上部も充分な積雪ではなく、ところどころ黒いところがまだらに出ていました。


 毎年機会はあったものの、富士山の雪トレは恐いと思い、ずっと参加はしていなかった。でも雪山にも少しづつ足を運ぶようになって、やはりその必要性を感じ今回初めて参加した。滑落停止訓練が中心かと思っていたら、思いの外雪が少なくて、歩き方とザイルワーク中心の練習になった。前日からの参加だったら7合目まで行き、その練習も出来たようで残念だったが仕方ない。

 夏に一度山頂まで登ったことがあり、5合目まで車で来たことも何度かあるが、こうして雪の上を歩くことになろうとは思わなかった。最初はやはり少し緊張した。

 5合目付近といえども12爪アイゼンをつけ、雪のあるところを選んで急な斜面を登っていくと、脹ら脛が張るような感じになってきた。(マズイ、何故だぁ?)(ここを下るのは嫌だなぁ)と思いつつも口には出さず、ゆっくりと登っていった(すぐ慣れた)。ところが終了後の話では、日帰り組の同行者がやはり脹ら脛が張ったと言う。心の中で(誰かが最初に音を上げてくれないかな)と思っていたという共通の本音にみんなで思わず笑ってしまった。

 天気は曇り、やや風があり、立ち止まることの多いザイルワークでは少し寒かった。眼下に山中湖、河口湖を見おろし、その周囲に御坂山塊、丹沢方面の山々が一望でき、山腹といえどもやはり富士山は高い。積雪とガレ場とで一番気を遣ったのは石を落とさないようにすることだった。ヘルメットはあった方がよい(私は持っていなかった)。ハーネス、カラビナ、シュリンゲなど日頃は使うこともなく持ち歩いていた品々は私の場合、やっと日の目をみたようなものだったが、その必要な数などが分かり、あとはそれを補充すれば、本来の役目を果たせるという確認もできた。しかし実際に使いこなすとなると、やはりまだまだ練習と、場数を踏む必要がありそうだ(その機会はそうそう無いと思うが・・)。

 知らない用語が次々に出て、そのたびに教えてもらったり、基本的なことがまったく分かっていなかった私だが、実際に体験してみて、やっとその仕組みのようなものが見えてきた。下りの時など安心感が全く違うように思う。安全に登り下りすること、自分の身を守ること、まわりに迷惑をかけないこと、そのための練習ができてよかった。以前、丹沢のハイキングでも滑落を目撃し、私達のメンバーが助けたことがあった。本来救助より、そうなる前の安全確保が目的だと思うが、たとえハイキングといえども、こんなふうに役立つことがあることを思えば、やはり必要な練習なのだろうと思った。