H10年7月31日(金)〜8月2日(日)前夜発 ;Member.5人(海輪、中山、廣岡、平、石原)
【地蔵岳のオベリスク】 (石原、廣岡、中山、平、 海輪)
【一日目】7月31日(金) 天気;晴
夜叉神峠登山口7:00〜夜叉神峠8:00-15〜杖立峠〜苺平12:00-20〜南御室小屋12:45(テント泊)
気の逸る若者のペースを抑えて、ゆっくり登る。いや、休憩無しでコンスタントに登ったのに、夜叉神峠までのコースタイムはエアリアマップ通りの1時間きっかり。シビアだなと思っていたら、その後のコースタイムはかなりゆとりあるように感じた。のんびり歩き、百花繚乱のお花畑でゆっくり時を過ごしたのにも関わらず、早めのテン場着に一同びっくり。
南御室小屋は豊かな冷たい水と、天然水洗のトイレ(男女別の造り)で快適。テン場は平らで小屋からはウエスタンの音楽が・・・。冷えたビールを購入して乾杯。幕営のため、すぐテントを張りたかったが、天候によっては荷揚げのヘリが飛んでくるというのでそれまで寝て待つ。なんでもヘリの風でテントが巻き上がってしまうのだそうな。しかし天候はガスと流れの早い雲で、ヘリの飛んで来れる状況ではないようだった。
しかし、周りは樹林に囲まれ風もなく、時折射す日差しの中で皆ウトウトと心地よいお昼寝タイム。
3時を過ぎた頃だろうか、ヘリは来そうもないということで、やっとテント設営。続いて夕食の支度。メニューは生牛肉、生野菜のすき焼きに、セロリとイカクンのサラダそして枝豆。何という贅沢!若者参加ののんびり山行なればこそ。しかし今回は私を除いて酒豪揃いだった。
【二日目】8月1日(土) 天気;晴
南御室小屋7:20〜薬師岳8:50-55〜観音岳9:20-45〜アカヌケ沢の頭10:35着〜地蔵岳〜アカヌケ沢の頭12:00発〜高嶺12:30-50〜白鳳峠13:20-35〜広河原峠14:20-35〜早川尾根小屋15:05(テント泊)
テン場に着いた後の時間をもてあました前日(皆昼寝をしてたけれど)の教訓を生かして、この日はいかにしてゆっくりテン場に着こうかと、もうゲーム感覚で出発。山歩きのベテランが今度は先頭に立ち、ダブルストックの効用を説きながら(?)進む。
天気は良かったが風が爽やかで気持ち良く稜線を歩けた。白峰三山には雲がかかって、すっきりと見渡せなかったが、眺めは最高。
地蔵岳のオベリスクで殿方4人は遊ぶが、私は今回(二回目)も尖端部分はパス。側の大きな岩から、彼等のその勇姿をカメラにおさめる。ザイル(黄色)は下がっているものの、擦り切れて、それ1本に命を預けるのはちょっと不安だそうな。
アカヌケ沢の頭からの早川尾根は岩あり、樹林ありで、アップダウンがきついが、それだけに楽しめる山域だ。人も少ない。殆どの人が鳳凰三山に集中するからだろうと思う。
早川尾根小屋も水場が側にありとても冷たい。トイレは男女1個づつしかないが、やはり天然水洗。でも、どう処理しているのだろう?テン場は狭いが南御室小屋同様樹林に囲まれ、平らな場所にある。4、5人用のテントならば10張り程度は可能。ビールはエビス。南御室小屋より100円安くて600円だったかな(余談)。夕食はカレー、もちろん素材は生米、生肉(豚)、生野菜。もちろん、甘ラッキョウと福神漬付きだ。さらにミニトマト、キュウリ入りの海草サラダ、とゴージャス。普段はフリーズドライが多いのに、今回は青年諸君に感謝。
【三日目】8月2日(月) 天気;曇り後雨のち晴
早川尾根小屋6:25〜ミヨシノ頭8:00〜アサヨ峰8:40-9:00〜栗沢山9:50-10:10〜北沢長衛小屋11:30〜北沢峠
有志は甲斐駒まで足を延ばす予定だったが、風強く取り止め。テン場も小屋も誰もいなくなった頃、我らは出発。
この日の先頭は私。亀の歩みは任せてとばかりに歩き出す。途中から雨。もし朝から雨だったら広河原峠に戻り下山していただろう。雨で展望は全く望めない。でも以前、甲斐駒から眺めたアサヨ峰が気になっていたからこの機会に足を延ばせて良かった。天気が良ければ逆に甲斐駒や仙丈が眺められたのだが残念だった。それにしても登りの苦しい箇所がいくつかあり、岩稜帯ありで、面白いコースだ。
しかし、栗沢山の岩稜帯は、ガスでコースを間違えないよう気を使った。
栗沢山から長衛小屋に下る途中で雨が上がり、下は降っていなかったのかなと思いつつ合羽を脱いだ。下りたら晴れ、「あ〜ぁ」である。
“夜叉神の峠に一面ヤナギラン広がりてこの道に喜ぶ”
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