H18年06月10日(土) 天気;曇り Member.2人(夫婦) 【コ ー ス】(〜は歩、休憩時間含む) 加治川治水ダムP6:10〜登山口(記帳)6:20〜独標(734m)7:27-37〜岩岳(932m)8:15-18〜烏帽子岳(1030m)9:10〜蒜場山山頂10:55-13:55〜(途中おしゃべり10〜15分くらい?)〜烏帽子岳15:10-20〜岩岳15:55-16:00〜独標16:25〜登山口17:10〜加治川治水ダムP |
【白いシラネアオイ】 |
【お目当てのシラネアオイに出会えて嬉しい!】 | |||||||||||
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今年の4月に下越の二王子岳に登った・・・といきなりの回想になるが、今回はその時眺めて気になった山に行ってきた。登り始めて最初に目に入ったのが五頭山塊、そして登って目に付いた一座に蒜場山があった。雪を被った姿は美しく、地元の人の「いい山ですよ」という言葉に、いつか行ってみたいと思ったのだが、輝ジィ〜ジさんから「蒜場山はシラネアオイがきれい」と聞き、予定に組み入れていた。 しかし梅雨時でもあり、天気と体調と日程の調整、そしてその時の気分でいつどこへ行くことになるかその前日にならないと決まらないのが我らの山行。今回もいくつかあるリストの中から下越に決定したのは木曜の夜だった。しかもトシちゃん膝痛という不安材料を抱えての出発。熊のいる山で、また途中から一人放り出されて歩くことになるのか・・・ 前夜7時出発。ETC深夜割引を使って加治川治水ダムに着いたのは深夜1時頃。土日の天気予報は雨だったが好転して晴れマーク。しかし高速走行中降り始めていた雨は起床5時の時点でも降り続いていた。30分後には止んだので支度を始める。山菜取りに行ったらしい人ひとり、釣りに行くという人が一人いただけ。 |
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【↑ 車を置いてダムを渡る。後方の左が管理棟】 |
支度と朝食を済ませて出発。ダムの管理棟には管理人がおり、トイレを借りられた。ダムを渡ると右端に工事関係者用の簡易トイレもあった。 雨は上がったが山の上はガスっている。 |
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【登山者ノートに記入】 |
登山口に登山者カードがあり記入(下山時刻を記入してくるのを忘れた^^;)。ゲートは6月に入って開かれ、先週の土日にも登山者が大勢訪れていたようだが、H18年はだれも記載されていなかった。 側には熊出没の注意書き。 |
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【米平新道】 |
石垣沿いに右へと上がると米平新道と書かれた立派な石の道標が立っている。下越山岳会の米平さんという人がこの登山道を切り開いたそうだ(山頂で出会った下越山岳会の人の話)。 | ||||||||||
登山道はきれいに整備され歩きやすい。夏道がこれほどとは思わなかったので意外だった。 最初の登りは急だった。 |
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鉱山の名残、トロッコやレールの残骸が残っている。どこをどう走っていたのだろうと辺りを見回す。その歴史や背景はどんなだったのだろうと、思いを馳せる。 | |||||||||||
開けたところで前方を見るが山頂方面はガス。お目当ての山頂展望はできるのか?ゆっくり登って山頂に着く頃には予報どおり晴れてくれるといいのだが・・。 |
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振り返ると加治川治水ダムが見える。湖水に突き出した陸地は公園になっている。夏や紅葉の時期には多くの人が訪れるのだろうか? | |||||||||||
明け方まで降った雨でしっとり濡れた樹林帯。関東より緑が濃かった。雪国は雪解けと同時に春から夏、夏から秋への移行が急速に進むのかもしれない。 まだ誰も歩いていないこの日の登り、先頭を行くトシちゃんは時折笛を吹きながら登って行った。熊鈴を忘れ、私は小さな鈴一個を付けていただけだった。さすがトシちゃん! お花見山行だが最初のうちは「お花無いね〜」とちょっとがっかり。予定ではゲートの開いた先週来たかったのだが、やはり雪解けと同時くらいでないとダメだったのかな・・・ |
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【独標734m】 |
それでもタニウツギ、ギンリョウソウ、ガクウラジロヨウラク、ヤマツツジなどがポツポツ現れ、写真を撮りながら登っていると独標に着いた。通過点で狭いがここで休憩(花の写真は下にまとめて貼付け)。 ここで後から単独男性がやってきた。少し話し、地元の方ですか?と聞くと「いいえ、新潟です」 私「???地元では・・?」 男性「え?どちらからですか?」 私「関東からですけど」 男性「え?ここってそんなに有名な山なんですか?」 |
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珍問答?のあと男性を先に見送って、私たちは再び歩き出す。幸いトシちゃんはまだ足が痛いと言い出さない。ガスった領域に入り、足元にはコイワカガミがあらわれ、写真を撮りながらのんびり登っていく。 トシちゃん「こういうのんびりした山歩きが好きだよ・・」 と言いながら。(写真は二人で撮って、二日間で630枚、そのうち使えるのは少なく、花の写真は難しいと落胆。一眼レフで無いとダメなのかな?) |
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【岩岳山頂930m】 |
岩岳山頂はガスで展望無く、そのまま通過。ここからいったん下り烏帽子岳に登り返す。先ずここでガスっていたのは幸い。晴れて展望が良かったらトシちゃんここから引き返しそう・・・(下山時談) 小さなアップダウンが続き、徐々に高度を上げていくちょっと辛い道のり。トシちゃんはガスっていたから行けたよと後から笑うが、展望がまったく無いのも寂しい。山頂でガスの晴れるのを待つことに決めて相変わらず花を写しながら行くが、この稜線は次々とお花のオンパレード。 |
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「おっ!ヒメサユリ!」 ここでメディア交換している間に私は先に鎖場を攀じ登り・・・ |
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続いてトシちゃんが登ってくる。スタンスはあるので、鎖より岩に掴まりながら登った方が安心。 登るとそこに石楠花の花。 |
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烏帽子岩。ここまでくれば後もう少しじゃない♪なんて!ガスで見えないのをいいことにトシちゃんを禿げます、もとい励ます。(ホント、前方が見えなくて良かったよ〜) | |||||||||||
【ガスで見えない。花はヤマツツジとガクウラジロヨウラク】 |
前方はこの通りのガス。前を歩くトシちゃんの姿が隠れかかっている。 | ||||||||||
振り返ってもガスの中。 | |||||||||||
ほんのちょっと攀じ登るだけだけど、再びこんな鎖場も。 ここを通過すると間もなくイワウチワ、カタクリ、ショウジョウバカマ、マイヅルソウ、ユキザサなどが群生。でもこの時は晴れていないのでカタクリは全部蕾のままうなだれている。 |
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【秋のようにも思える登山道だが・・】 |
来る時期が少し遅かったかな・・・と、目的のシラネアオイは諦めかけていたのだが、やがて樹林の間から残雪が見え、そのそばにシラネアオイ、ツバメオモト、サンカヨウまでもが咲いていた。他にも数え切れないほどの花花花・・・\(^o^)/ | ||||||||||
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【まだまだ登りは続く】 |
写真を撮りながら休んでいるようなものなので、相変わらずのんびり登っていく。ヒメサユリを写していたとき一組の夫婦が先に行ったが、このあとはまだ誰も来なかった。天気が悪いからなのかな? | ||||||||||
チェックしていなかったが山伏峰というピークもあった。 | |||||||||||
やっと山頂に到着。でもこのガスの中・・・・。飯豊連峰大日岳が目の前にド〜ンと大きくあるはずなのにまったくナイ!二王子岳も見えない。 先行していた単独男性は30分くらい前に着いたそうだが、早くも下山するところだった。山頂には同じく先行していた夫婦と私たちだけ。いろいろと山の話で盛り上がる。 |
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【↑ 二つある山頂標識のひとつ】 |
とりあえず山頂の記念写真。 この後昼食を済ませ、ガスが晴れるのを待つこと2時間。その間に登山道整備登山の下越山岳会の人や、別の二人連れ、単独の人が登って来たが、山岳会の人たちと一組の他はそれぞれ先に下りていった。 午後2時くらいまではのんびり待つつもりでいたが、山岳会の人たちが草の刈り払いをするというので展望を諦め、私たちもそれを機に下山することに。 |
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少し下り、雨露の取れたお花の写真を撮っていると空が少し明るくなり、飯豊の中腹まで見えてきた。せっかくだからまた山頂に戻る。「えぇ〜!」と皆驚いている。 登山道を整備しながら山岳会の人たちは下りて行き、二人連れも下りていった。 さらに待って、ようやく見えたのが下の写真。それまでは全く見えなかったので嬉しい♪ 山頂で3時間粘ったのは初めてだ(^-^; |
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【飯豊連峰展望:右側が大日岳だが、雲が残って山頂部がみえない・・・でも満足♪】 |
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心置きなく山頂を下る(同ルートを下山)。といってもご覧の通りアップダウンあり。3時間の山頂滞在で、もちろん私たちが最後だ。 小ピークで作業を終え、片付けていた下越山岳会の人に追いついた。そこでまた話していたら、4月の二王子岳でも遭遇していたことが判明。お互いに驚いた。私たちが雪洞堀をしたときだったので、印象に残っていたらしい。ホントにビックリした(@.@; いくら山の世界は狭いと言ったって・・・悪いことは出来ないナァ・・・(笑) |
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【稜線からは加治川治水ダムが見える。】 |
【そして、二王子岳も見える。】 |
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晴れて展望が開けると気持ちがいい。空には青空が広がって、行きと帰りはエライ違いだ。 下山はストックを出し、景色に見とれて転ばないように気をつけて。 |
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岩岳から眺めた蒜場山。これを登りで見ていたら、ここから引き返していたよ・・・・とトシちゃん。 | |||||||||||
こんなところも歩いていた。行きはちょっとビビッたけど、帰りはそうでもなかった。晴れていると違うのかな? この手前に熊のウンチらしいのがあったっけ・・これも登りのガスの中ではビビッたよ・・・!(熊もビビッちゃったのかしら(^-^;) |
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トシちゃんの足も痛くならず、無事に下山。 車に戻り、片付けていると山岳会の人も下りてきた。この後は彼らに教えて貰った月岡温泉の共同浴場「美人の泉」へ。500円。シャンプー、ボディシャンプー、ドライヤー等あり。 そしてこの後、やはり山岳会の人お薦めの釜飯屋さん「山茂登(やまもと)」へ。五頭山に向かう途中にある。落ち着いたお店で美味しかった。 |
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【今回見たその他の花(一部です)。名前の間違えているものもあるかもしれませんが・・】 | |||||||||||
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