奥多摩; 日の出山
(ひのでやま)

とっても楽なハイキングコース


 H10年5月16日(土)当日発 天気.晴れ; Member.3人(伊藤、鈴木、石原)

【「日ノ出山」御岳より】右

 御嶽駅9:56〜滝本10:25〜みたけさん(ケーブル上駅)10:35〜御岳神社分岐〜日ノ出山11:40-12:40〜御岳神社分岐〜みたけさん(ケーブル上駅)13:45着-14:10発〜滝本14:29発〜御嶽駅14:40〜(御岳渓谷)〜沢井駅

 天候の崩れを心配したが、予想に反してよいお天気だった。今回は、仲間の希望(わがまま?)を極力取り入れて、朝はゆっくり/コースは楽/のんびりできる時間を多く/という事で選んだコースだ。仲間の数は8人。ところが蓋を開けてみれば私を含めて3人だけ。マァいいか、行ける人だけで行こうとのんびり駅に向かう。

 駅の改札で先ず一人を待つ。.......来ない。いつも早く来る人なのに。姿が見えたらすぐ切符を買おうと準備してぎりぎりまで待っていたが来ない。もう一人は別の駅で乗り込んでくる事になっていたので、あわてて電車に飛び乗った。車内は混んでいた。途中で座り、もう一人との待ち合わせの駅が近付く。停車。乗り込んでくると思っていた彼女を身を乗り出して待つ。車内を捜すうちに電車は発車。と、ホームに彼女の待つ姿があった。ガーン.....なぜ?電車内ではあったが即彼女に携帯の電話をいれる。

 終点立川で待ち、10分後次の電車で2人の友は現れた。オイオイ、貴女達、山へ行く電車は本数が少なくて、1本遅れるだけで乗換の連絡が上手く行かないのよ。だけどそんな事分からないだろうし、賑やかな言い訳を聞きながら、当初五日市から行く予定を青梅線の御嶽からに変更すべく車両へと移った。

 車中は軽装のハイカーで溢れていた。年輩者が多い。何気に私の大荷物に視線が集まるのが分かる。ハイキングでも山歩きに必要な物を入れると通常この大きさ(28リットルザック)にはなってしまうのだが、今日はこの中に冷たいビール3缶を隠し持っている。三人で山頂の乾杯を楽しみに。

 御嶽駅から滝本行きのバス(270円)に乗るが、満杯だ。ウワ−ッ参ったなと思いながらこちらも混雑のケープル(片道570円。往復1090円、JRの奥多摩フリーパスを提示すると990円に割り引かれる)に乗り換える。ケーブルを降り、先ずは御岳神社方面へ。分岐で日の出方面へと足を向けるとあれだけの混雑が嘘のようになくなった。殆どが御嶽講、御嶽詣でのようだ。

 静かになったハイキングコースを3人で明るく話しながら歩いて行く。針葉樹の多い山域だが、時折見られるヤマツツジが鮮やかだ。中間で小休止している間に次々とハイカーが通過して行くが、混雑という程では無い。みなハイキングを楽しんでいる。

 苦しくて話せないという急登は全く無く、こんなに楽なコースだったっけと3人で他愛の無いおしゃべりを楽しむ。

 えっ!もう山頂?というくらいあっという間の到着。山頂には大勢の人がそれぞれに寛いでいた。久しぶりの奥多摩の山並を見回し、同時に座る場所を捜す。私達の指定席(以前来た時に座った場所)は既に占領されていた。眺めのいい場所に落ち着くが、このメンバーは花より団子。お弁当をだし、味噌汁を作っている間にビールで乾杯。まだ冷たくて美味しかった。冷たいビールの持っていき方は、HPより得た知識。濡れたタオルを缶に巻き付け冷凍庫でそのまま短時間凍らせ、タオルの形が固まった頃、缶を取り出す。タオルはそのまま冷凍庫へ残し、缶ビールは冷蔵庫へ。出かける前にそれぞれを出して、固まったタオルの中に元通り缶を入れてビニールに入れザックへ。山頂で冷えたビールが飲めるという訳だ。タオルはそのままお手拭きに。これはグッドアイデア、お薦めだ。

 1時間程ゆっくりして下山。同ルートを下る。近場に温泉などがあるが、今回は御嶽渓谷に寄るのでパス。

 御嶽駅まで戻った後、渓谷を散策。そのまま沢井方面へと進む。新緑に心和ませながら、涼やかな渓流の色と音も楽しむ。途中フキや山菜、野菜の無人直販が数カ所あり。

 間もなくお酒の好きな人にはこたえられない澤乃井酒造の工場と飲める場所が見えてくる。ガーデンスタイルの場所と喫茶風の店と、会食の出来る場所。渓谷を眺めながらゆっくり落ち着けるのでなかなか良い。午前11時から午後4時まで酒蔵の見学及び試飲もできるようだ。(TEL 0428ー78ー9523ままごと屋)

 沢井駅へは5分程で着く。土曜日の好天で帰りの車内も混んでいた。疲れて寝てる人、話している人様々だが、みな良い顔している。

“新緑を映して流る渓谷の音に交じりて声響きたり”