奥多摩・御前山
(ごぜんやま1405.0m)
 梅雨の合間に足慣らしと夏期登山ボッカトレ コアジサイの蕾がいっぱい、これから見頃!

 H14年7月6日(土)
  天気;晴れ
  Member.2人(夫婦)

  右【コアジサイが咲き始めた】

 【コ ー ス 】
(〜は歩、休憩時間含む)

奥多摩湖9:00〜登山口9:07〜サス沢山10:05-15〜惣岳山直下休憩11:10-25〜惣岳山11:40〜御前山山頂12:00-40〜クロノ尾山(1170m)13:20〜鞘口山(1142m)13:40-50〜大ダワ(林道)14:10〜(鋸尾根へ)〜1046.7mピーク14:25-45〜祠15:33〜登計峠(とけとうげ)15:55〜登下山口16:15→奥多摩駅へ
(所要時間約7時間15分・・休憩含む)


 今回は用事や梅雨で、約一ヶ月ぶりの山行になった。これだけ間隔があくと山に行く勢いがちょっとしぼんでしまう。そんなのは私だけかな?そんなとき、仲間やmlでは沢の話題で盛り上がっていた。まだ踏み込んでいない領域にまたもや気持ちが動く。でも来月は夏休みを利用しての山行計画が・・・。まずは足慣らしをして、体を馴染ませていかなければならない。ということで、先週雨だろうと思って計画流れになった奥多摩の御前山に行った。

 幸い天気は持ち直し、雨予報から曇りに変わり、奥多摩に向かう途中では晴れ間がでてきた。こうなると奥多摩の陽気は蒸し暑いのが相場!沢に行っている人たちが羨ましくなってくる。ところが予想に反して、この日は爽やかな風が吹き、比較的静かな気持の良い山行になった。

 奥多摩湖から歩き始めたのは私たちを含め、単独者と5人グループだけだったが、出発時間がそれぞれずれたため、しばらくは二人で歩いている状態だった。久しぶりの歩きで始めの急登が心配だったがのんびり歩いたせいか、足の調子は悪くはなかった。ホッと一安心。

左【緑陰の登山道】

 サス沢山で一本。奥多摩湖を眺めながら、涼やかな冷たい風を受け、意外な天気の回復に、大満足だった。どこからかヤマユリの香りが漂ってきたが、姿は最後まで見られず残念。雨上がりの木々の緑は目に優しく、何度深呼吸をしたかしれない。明るい日射しが感じられるのに、ずっと木陰が続き、天然クーラーの心地よさは山頂に着くまで変わらなかった。

左【ギンリョウソウ】

 途中、コアジサイの木が続き、まだ多くは蕾だった。これから徐々に咲き始めるるだろう。今週末当たりは見頃かもしれない。今回は端境期で花が少ないのかと思ったら、トリアシショウマ、ギンリョウソウ、オダマキ、キツリフネ、シモツケなどが咲いていて嬉しかった。ナツツバキは終わりかけており、ほんの少し咲き残っているだけだった。

左【富士山:御前山山頂手前展望台より】

 カタクリの時期はやや展望のよい惣岳山が、木の葉が茂って期待はずれ、そのまま御前山山頂に向かった。山頂手前に展望台があり、そこからは富士山が正面に見えた。梅雨の合間で展望は期待していなかっただけにこれはびっくり。黒い冨士ではなく、冬の姿をまたここから眺めたいものだと思う。ベンチが二つあったが、先客がいたのでそのまま山頂へ。山頂へは5分ほど。

左【御前山山頂】

 御前山山頂も展望がよくない。が、昼食を食べながらのんびりと休憩。携帯を開いてみたが、圏外になっていた。この山には4,5回目で、有名なカタクリの時期には2回来ている。カタクリの花期は登山道は渋滞で山頂も人で溢れていた。この日の山頂も人が途切れることはなかった。しかし少なくて静かだった。

 鋸山方面へと進む下りはお花が少なかった。でも冷たいそよ風の吹く木陰を歩くのは気持ちよく、歩きながらも話が弾む。7月の奥多摩とは思えない快適な風、空気、気温に気をよくして、休憩もたっぷりとった。これをお土産に出来ないのが残念(^-^;

 鋸尾根に入って1046.7mピークでゆっくり休憩した後はそのまま休まずに下った。しかしここでさすがに蒸し暑くなってきた。時折吹く涼風でひと心地つくが、一気に下る私たちの体中から汗が噴き出す。鋸尾根は大岳山からの下山ルートにとる人もいるため、少し賑やかになったが、その中でも若い男女のグループが目をひいた。10人くらいいただろうか。社会人のグループだと言っていたが、こういう若い人たちに出会うとなぜか嬉しい。

 登計峠までくればあとは愛宕山を乗り越えるだけ。疲れているときはこの小さな山さえ辛いが今回は後もう少しという思いでクリア、長い階段を注意しながら下りていった。下りながら、その距離を目で測るのもいつものこと。しかし正確な距離は分からず、そのたびに50m以上、いや100mあるかなと口にでる。前回は残雪で凍っていたっけ。

 いくつかある裸婦の彫刻がみえたら登下山口は近い。駅に向かう途中でビールを買い、乾杯。駅で一電車見送り、トイレでTシャツだけ着替えてから乗車。久々の山行で車中は夢の中だった。