奥多摩・御前山
(ごぜんやま1405.0m)

カタクリを見ながら靴の足慣らし山行。花は咲き始め、来週か月末までが見ごろか?

 H17年4月17日(日)
  天気;晴
  Member.2人

【コ ー ス】(〜は歩、休憩時間含む) 
奥多摩湖8:15〜惣岳山10:55-12:10〜御前山山頂12:30-35〜大ダワ13:45〜(鋸尾根)〜奥多摩駅側登山口16:00
(所要時間7時間45分・・休憩含む)

【御前山:鋸尾根の祠より】

 もし昨日、予定通り奥武蔵の山に行っていたらこの日の山行はなかっただろう。土曜は天気が悪そうなので日曜に変更したが、土曜も天気が良かったので高尾山まで足を延ばしたのだった。でも目的が靴の足慣らしだったため、もう少し歩いておく必要があった。
 それならまだ少し早いかもしれないが、そろそろカタクリが咲く頃だと思い御前山にした。ザックも適当に重くして奥多摩湖から登る。人は少なくはなかったが、バス一台がいっぱいになっただけで増発させるほどの混み具合ではなかった。皆さん情報収集は的確だ。
 
【奥多摩湖周辺は桜が咲き始めていた】


 奥多摩湖でほとんどの人が下車。上着を脱いだりトイレへ寄ったりしている間に早くも登山者はいなくなった。私たちはのんびりと写真など撮りながら歩いていく。奥多摩湖周辺の桜も咲き始めてはいたが、満開はもうちょっとのようだ。でも充分きれい。ダムに向かう途中の枝垂れ桜もきれいに咲いていた。
 登山口からは始めから急登だ。靴をなじませながらゆっくり登っていく。足元のスミレなど眺めながら登っていくが、写真を撮る気持ちの余裕がない。
 天気は良く、気持ちの良い青空。まだ4月だが、湖から渡ってくる風は風薫る5月のごとくさわやかだ。とても気持ちよい。
【眼下に奥多摩湖、右奥が雲取山方面】

 しばらくは下草もほとんどなく、もくもくと登っていく。2回目の夫が「こんなに急だったっけ・・忘れちゃうもんだな」と笑ってる。私もこれで5回目くらいだが、急登は憶えていても苦しかったことは忘れている。普通嫌なことや苦しいことは繰り返せば警戒することを学習するものだが登山はどうしてこうも馬鹿になれるものか。
 サス沢山で小休止し、奥多摩湖を眺めてから再び歩き出す。そのうち夫が踵の靴擦れを気にしだした。カタクリが現れてきたのもそのころだった。
 広いところで休憩し、夫は靴擦れのケアをし、私は周辺でカタクリやスミレにカメラを向ける。
 
【?スミレ】

【カタクリ】
【アブラチャン、コバイケイソウも】

 再び歩き出すとやはりカメラを向けている人が多い。以前もっと満開のときに来たときは数珠繋ぎで先に進むにも滞るほどだったが、まだ咲き始めのせいかそれほどの混みようではない。しかし少しまとまって咲いているところではカメラマンが並んでいる。
 新緑にはまだ早いがコバイケイソウの若葉とハシリドコロ、そしてアブラチャンの黄色い花が目をひきつける。
 ようやく着いた惣岳山。広々としているのでここで昼食にする。銀マットを広げ、お湯を沸かしている間に横になり思いっきり背筋を伸ばす。真っ青な空を眺めながらとても気持ち良い。
 最初はそれほどの人数でもなかったが、そこで1時間ちょっとのんびりしている間に広い山頂はいっぱいになってきた。
【アブラチャン】

【ハシリドコロ:毒草です】

【カタクリ】
 この日はイヨカンと、八ヶ岳で食べ損ねたカレーライスを食べ、ゆっくりとコーヒータイム。
 夫の足の具合で同ルートを戻ろうかという話しも出ていたが、テーピングでいくらか落ち着いたらしい。鋸尾根へまわるという。片付けた後山頂へ。
 山頂への登山道は古い杭を新しく変える工事をしている最中だった。作業はお休みだったが、山頂にも丸太の杭が山積みしてあり、新しい木の匂いがプンプンしていた。山の上まで持ち上げて、大変な作業だと思う。
 狭い山頂はその上人で溢れていた。今回も都岳連の旗が立ち、環境を守るため簡易トイレと、カタクリの成長過程のパネルを展示していた。花が開くようになるまでに7年かかるというカタクリ、いつまでもこの山に咲いていてほしいものだ。
【山頂で遭遇!】

 山頂はそのまま通過しようと思って大ダワ方面へ下りかけた時、丁度登ってきた女性に目がいった。畔蒜さんだ!前にいる夫に言うと、夫も驚いて彼女に声をかけた。同様に驚きの顔。ここでまた思いがけない再会。前日の高尾山といい、最近は山でいろいろな人に出会う。
 彼女に会うのは何年ぶりだろう?お互い、今も元気に歩いているのを確認できることも嬉しい。懐かしく近況や思い出話をしたが、なんせ山頂は混み合っていた。話しもそこそこに挨拶して別れた。畔蒜さん、お幸せにね。

【整備中の登山道】

 人気の山だけに登山道もかなり荒れてきたと感じたが、整備されたらまた歩きやすくなるのだろう。
 カタクリの花は下の方へ下るとまただんだん咲いていた。山頂周辺が満開になるのはもう少し先のようで、今月末くらいまで楽しめそうだ。
 ピークの目立たない鞘口山ではマンサクも少し咲いていた。そこを通過すれば大ダワは近い。
 大ダワの避難小屋周辺のテン場では大きなザックを背負った学生が溢れていた。登山大会?のようなことをしていたらしく、表彰状など持っている人もいたようだ。彼らは林道から帰るという。大ダワに数台の車があったので、それに乗っていくのかもしれない。
【鋸尾根で】
 私たちは鋸尾根へ。下りになると夫は早い。むしろ私の方がまだ少し後遺症の残る捻挫の足をかばって遅れ気味。
 鉄梯子などもある鋸尾根、最初に大岳山から下山路にとったコースで、当時はとても大変に感じたものだった。でもそれから病み付きになって今もこうして歩き回っている。
 登計峠(とけとうげ)から愛宕山へ登り返すのも、長い階段を下るのも、相変わらずため息つきながら歩いているが・・・
 ミツバツツジ、ヤマツツジはきれいだった。