ハワイ;ダイアモンドヘッド
(232m)
   初めての海外の山、展望が素晴らしい

 H12年9月7日(木)
  天気;晴 :
  Member.2人(娘と)

【ダイヤモンドヘッド】右

 【コ ー ス 】
(〜は歩、休憩時間含む)
登山口9:20〜山頂9:50-10:00〜登山口10:20
(所要時間約1時間00分・・休憩含む)

 娘と二人で人生半世紀にして初めての海外旅行、ハワイに行った。娘の希望で目的はおそらくショッピング。往復と宿泊はJTBのツアーで頼み、当地は全て自由行動とした。せっかくだから、近くのダイヤモンドヘッドにも行きたいと娘の同意をまずとりつける。ところが出発の10日前の8月30日に娘がバイト先でつまづいて何と臑にヒビが入ってしまった。出発まで静かにしていたお陰か、ハワイ行きは病院の先生からokが出た。しかし水泳は許可がおりず、予定していたスキューバーは諦めた。が、歩くのは止められていないし、娘も普通に歩けるし、ダイヤモンドヘッドはバスに乗れば山頂まで30分ほどの道のりなので行ってしまった(^ー^)。気を遣って母につき合ってくれたわけだが、下りはさすがにちょっと痛かったようだ(もちろんゆっくり歩いたのだけれど)。ワイキキの街をショッピングして歩き回りたい娘としてはここで歩かないわけにはいかない事情もあった?!帰国後もボーリングしたり自転車に乗ったりと出歩いていたが順調に回復し、3週間で完治。やはり若い。


 登山口まではJTBのフリーパスのバスで行けた。ここからだと山頂まで約30分ほどの道のりだ。市バス=The Bus(1ドル)の停留所はもう少し下になり、舗装道を少し自分で歩いてくることになる。途中米軍の駐屯地があるのだろうか迷彩色の車が目についた。

 ダイヤモンドヘッドは10万年前に出来た死火山だそうだ。ぐるりと火口淵に囲まれた登山口で入山料(管理費?)一人1ドル支払い、手にスタンプが押される。そこから山頂が見え、数人の人影も見えた。見るからに火山といった感じで緑がほとんどない。ここも観光地なのだろうが店舗があるわけではなく景観はきれいだ。トイレや公衆電話もあり、ここからタクシーを呼ぶこともできる。トイレと言えば公衆トイレは日本のように密室ではなく、周囲の壁の下20〜30cmくらい無くて驚いた。聞いてはいたが実際に見るまで実感がわかなかった。すぐ慣れたけれど、お隣さんの足下が見えるというのに最初は違和感があった。

 日本人よりやや外人の多い登山道を登っていると少しは異国の山に来ているのだなぁと感じる。きれいに舗装され整備されている道から普通の山道になり、枯れたように並んでいた木がやがて無くなった。殺風景な山だがそれだけに空の青さが際だっていた。気候のせいか日本のそれとどこか違うように感じる。手持ちのライトを点けて暗い階段を登り、着いた山頂は人でいっぱいだった。

 標高232mといえども山頂の展望は360度、素晴らしい。この空の青さ、そして海の青さも日本とは違うような気がした。ただ宅地化で緑の山肌をどんどん削っている様子が目に付くのは残念だった。山頂から写真を写し、眺望を堪能した後、次々にやってくる人に場所を譲って下山した。再び暗いトンネルの階段を下りて行くが、ライトを持っていない人が結構多かったのは意外だった。

 尾根沿いにも踏み跡が続いていたが、そちらには行かないようにロープなどが張られており、登山口まで間違いなく下りられるようになっていた。日本の低山や観光地でもよくあることだが、人が多い割に殆どが互いに挨拶を交わすこともない登下山だった。

 下山してバスを待つ間にちょっとしたスコールにあった。滞在中たびたび見舞われたが、その割にビショ濡れにならないからりとした陽気で、相変わらず空も海も青く輝いていた。ワイキキに戻っても、クルージングの船上からもついつい目が行くダイヤモンドヘッドはやはりハワイオアフ島のシンボルなのかも知れない。