丹沢;戸沢林道
(とざわりんどう)
   丹沢クリーンハイク

 H12年5月28日(日)前夜泊
  天気;雨のち曇り :
  Member.9人(L佐藤・海輪・蒲原・大河内・宮沢・松田・田島・篠原・SL石原)と1人(今井、イタツミ尾根)

【ゴミの山】右
 救援で、さらにこの3倍に

 【コ ー ス 】
(時間は記録せず)

大倉〜戸沢山荘(キャンプ場)〜大倉
(所要時間約5時間・・休憩含む)


 神奈川県勤労者山岳連盟主催の丹沢クリーンハイクに今回初めて参加。私達はヤビツ峠集合で、清掃エリアは大山のイタツミ尾根の予定だった。前夜の交流会から参加したが天気は雨。そこでエリアを縮小、集合はヤビツから大倉に変更となった。ところが当日参加が多いため連絡は行き届かない。ヤビツにも20名前後人が集まり、そちらはその人数で行うことになったそうだ。

 前夜の交流会は戸沢林道沿いの倉見山荘だった。素泊まりだったため夕食は各パーティで用意し、皆一緒に食べたり飲んだりして、和やかに時を過ごす。歓談や歌で盛り上がっていたが、私は朝早かったので、10時頃には寝てしまった。既に何人かは眠っていた。

 当日6時少し前に起床。私達は昨夜残ったけんちん汁にうどんを入れて温め、朝食にした。のんびりとコーヒーを入れて飲んでいる間に他のパーティは次々に出ていった。片づけ、準備、掃除を済ませ、大倉へ出発。8時の集合時間には充分間に合う。雨は上がり、回復の兆しだった。

 大倉の駐車場は8時半から。明け方まで雨が降っていたにも関わらず、大倉行きのバスが順次到着し、そろそろと人が集まってきた。実行委員会が回を重ねて準備したにも関わらず、雨になってしまったため、やや当惑の気配が伺える。しかしそれぞれが携帯や無線でてきぱきと連絡を取り合い、開会式が行われた。

 私達は急遽戸沢林道を担当する事になった。配布された軍手とゴミ袋を持ち、参加記念のバンダナを思い思いに身につけて車で烏尾山登山口まで車を入れた。その先林道の終点までゴミ拾いしながら歩き始めたが、林道添いのゴミは少なかった。登山者のマナーがいいのかと気楽に思っていたら、とんでもないということにすぐ気づいた。薮の中に空き缶など投げ込まれ、それを拾おうとするとその側にもその先にもある、ある、ある。

 それでもやはりゴミは少なかったと思いながら林道終点のキャンプ場でひと休みしていたが、一緒だった仲間がなかなか来ない。やがてゴミの大荷物を抱えてやってきた。ゴミのお宝場所を発見したという。作治小屋側の林道下の斜面だった。とても手持ちの袋では収納できないということで、仲間の1人が無線で救援を頼む。すると大倉尾根を担当していたパーティが来てくれると往信があった。しばらく待ったがなかなか来なかったので仲間二人がそこで待つことにして他はとりあえず戻ることにした。結局ゴミはその3倍くらい回収したという。

 その林道は名水の出るところがあり、キャンプ場もあって、車で入ってこれる。ゴミの落とし主は確定できないが、ハイカーのものとは思えないやかんや、トタン板、波板、生活のゴミといえるスーパーの食品トレイや豆腐のパッケージなどもあった。圧倒的に多かったのはやはり空き缶やビン類だっただろうか?

 大倉に戻って集まるゴミを見たり話を聞いたりしていると、バイクや車の椅子、洗濯機、布団など粗大ゴミが捨てられている状態の所もあったようだ。山をきれいにしようと運動が起こっている反面、山はごみ捨て場と思っている人がいるという現実。拾う人がいれば捨てる人がいるというイタチゴッコの状態を目の当たりにして、割り切れない思いがした。

 一日雨と思っていたのに天候は予想に反して回復し、はじめは爽やかな薫風の中、昼頃になると蒸し暑いくらいの陽気になったクリーンハイクは2時過ぎに閉会式をし、無事終了した。