富士周辺; 長者ヶ岳〜天子ヶ岳
(ちょうじゃがたけ〜てんしがたけ)

昨年と同じメンバーで、富士山を見ながら忘年山行


 H9.12/18(木)当日発 ; Member.計3名

田貫湖キャンプ場9:00〜長者ヶ岳11:05-13:20〜天子ヶ岳14:00〜
長者ヶ岳14:40〜田貫湖キャンプ場16:15

 振り返れば今回のメンバーで歩いたのは今年の新年山行以来だ。この一年会のメンバーも随分と入れ替わり、渋谷さんも山上さんも今は在籍していない。

 私にとっても久々のパーティ山行だった。久しぶりの再開を祝福するかのように、昨夜から降り続いた雨は上がり、田貫湖と富士山は太陽に輝いていた。

 風もなく穏やかな陽気の中、山上さんのアームバンドのような物の助けを時折借りて、私は半袖1枚になって歩き始めた。道は雨水を含んではいたが、緩やかな登りだったのでそれ程大変ではなかった。

 渋谷さんが気を使ってゆっくりペースにしてくれたのでのんびりと話しながら進む。山頂まで約2時間。振り返ると美しい富士山がそびえている。途中屋根付の休憩場所があった所でひと休み。少しづつガスってきてまわりの景色が見えなくなってきたが、歩くには丁度良い気候だった。

 山頂に近づくにつれまたガスが切れて、まわりの山並みとその合間には南アルプスが見えてきた。甲斐駒仙丈と、月初めに登ったばかりだが、またたく間に白くなっている。ようやくアルプスらしく感じられて眺める楽しみが広がる。

 山頂は富士山いっぱいの大キャンバス。大沢崩れを正面に、見事な眺めだ。南アルプスのことはもうすっかり忘れてしまっている。しかし、どちらにせよまわりは樹林で囲まれて富士山方向以外の視界はない。

 用意されているベンチに3人並んで座り、富士山を見ながら忘年会の開始。それぞれのリュックから思い思いの品を取り出した。渋谷さんはビール・焼酎・日本酒と、らしくない品々が並ぶ。カレーうどんやら、おつまみ、ドーナツ、果物(ナント山上さんがメロンを持ってきてくれた)などが出て、酒盛りの大宴会。次々と話が弾み、この後予定の天子ヶ岳は「モウ、イイカ!」。そして延々と2時間以上飲んで、食べて、しゃべってとても楽しかった。

 山上さん持参の、パリはフォションのドリップコーヒーをゆっくり味わい、下山ということになったのだが…。

 コースをショートカットするのは珍しいねと言いつつ、山頂の満足感で未練もなかったのに、???下山ルートが無い!いつのまにか天子ヶ岳に近づいてしまった。地図では点線になっていたから人があまり通らないで廃道になってしまったのだろうか。せっかくだから山頂に行ってみようということになり結局ノルマを果たすことになった。

 途中荷物を置いて空身で山頂へ。しかし山頂は展望もなく平坦で、薄暗く、ちっとも山頂らしくない。宴会は長者ヶ岳でやって正解だった。とりあえず写真だけ撮って下山。

 登りと同じルートを下山することになったため、酒盛りの後にも関わらず、ピークを2回踏むことになったわけだ。酒量はたしなむ程度の3人だが、千鳥足にならなくて幸いだった。

 ぬかるんだ下りは多少歩きにくかったが、尻餅もつかず泥だらけにならずにすんだ。

 登りでは気がつかなかったが直接キャンプ場の駐車場に通じるコースがあった。下りはそちらから下山したが檜の樹林帯は薄暗い。

 キャンプ場に戻ってすぐ下山連絡を済ます。田貫湖は再び輝いていた。ここは野鳥が多いようだ。

 夕闇に包まれた富士山を見ながら朝霧温泉の露天風呂に気持ちよくつかり、ファミレスで夕食。山行の締めくくりにまたもや乾杯し(運転の渋谷さんはコーヒーで)思い出話や山行の話で話題はつきない。

 御殿場線の時間がタイミング悪かったので、山上さんはそのまま小田原まで一緒に行った。やはり名残は尽きない。長いことご無沙汰していたのによくこれだけ話が続くものだと感心してしまう。かつてこの3人で歩くのが自然だった。今やそれぞればらばらになってしまったが、やはり集まればまた同じように歩けるのだと再認識した。カモシカグループの復活か?

”柴笛の同窓会で富士を見る長者ヶ岳の忘年酒宴”
”それぞれの山を求める気の合ってようやくに又カモシカとなり”
”山頂に立てば一面ガス消えて富士厳かに晴れ晴れと見む”