オートバイ                

最近のツーリングへ

●バイクとの出会い●

 兄の影響で、12歳くらいからオートバイ雑誌を愛読。兄が新発売のホンダスポーツカブに乗り始め、14歳になるのを楽しみにしていました。その頃は14歳で免許がとれたのですが、私が14になる直前16歳に引き上げられ、べそをかいた憶えがあります。
 じきにホンダドリームCB72が発売。キックが前に踏み込むタイプでびっくりしました。
 もちろん16歳で免許を取得。
 高校時代はサッカーをしていてバイクから遠ざかっていました。
 大学時代に初めてCBM72を買ってから、オートバイの世界にのめり込んでいきました。当初はツーリングが主でしたが、ロードレースに興味がわき、兄と一緒にサイドカーレースをしようと夢見ましたが、オートバイは「マシンをバンクさせて何ぼや」という考えだったので、普通のロードレース(賭け事ではありません)に入っていきました。
 中古の90ccから125ccにすぐ買い換え、富士スピードウェイをホームコースとして、練習チャンピオンと言われる程走行しました。その甲斐あって今でいう国際A 級までいきました。
 富士、ツクバ、鈴鹿と走っていました。私は鈴鹿が一番好きでしたが一番難しい。嫌いなコースはツクバでした。どうも低速コースは苦手です。富士は、もちろん30度バンクのコースを走行していました。


●セッティング方法(1)●
(あくまでも私の経験や理論からの考え)

エンジン関係をどんなにチューニングアップしたとしても最終的な「路面に伝わる時」に100%伝わらず70%しか伝わらなければ何にもならない。

*タイヤのウエイトバランス
 ホィールやタイヤは円になっていて、重さは均一になっているものは少なくどこかが重くなってしまっている。その均等になっていないタイヤが回転すれば、必ず振動する。前後には固定されているが、上下はサスがある為、タイヤが上下運動をおこす。
 マシンが起きている時は「路面が荒れているのかな?」くらいでいいかも知れないが、バイクの場合、コーナー中バンクをさせる。そのバンク中に、タイヤの振動で路面から飛び跳ねている状態になっている訳です。
 結果的にスリップダウンの原因となる。アクセルが開けられない!スピードを出せない!
 タイヤのメーカー・種類は色々あるが、個々のタイヤの性能を100%出してやるのが一番大切である。(ノーマルタイヤでも100%の性能を出してやれば素晴らしいタイヤだと感じるはずだ)
 タイヤのバランスはタイヤ交換の時だけで無く、パンクした時も再度必要(二輪車全部に言える事です)。


●セッティング方法(2)●
(あくまでも私の経験や理論からの考え)

*サスペンション
 バイクの前後の固さは柔らかい方が良いと私は思う。
 四輪の場合、カーブを曲がる時に遠心力が働く為どうしても外側にロールしてしまう。その為レース等では特にサス(バネ)を固めにして、ロールしにくくする(乗り心地は悪くなる)。当然である。
 バイクの場合はマシン自体をバンクさせるから、遠心力でのロールは心配ない。サスを固くすると強い衝撃の時にしか、サスは効いてくれない。小さい凸凹には関係なくマシン全体に伝わってしまい、結果タイヤが跳ねてしまう。これはバンク中だったら転倒の原因となる。
 したがってバイクの場合、ライダーの許せる範囲内でサスを柔らかくした方が、衝撃をサスが拾ってくれ、マシン全体はスムースに動いてくれるし修正もしやすくなる。


●セッティング方法(3)●
(あくまでも私の経験や理論からの考え)

*キャブレター
 エンジンはガソリンと空気の混合比が薄くなるほど完全燃焼して回転が上がる。(薄くなり過ぎてもエンジンは爆発しなくなってしまうが程度問題である)
 分かりやすい例として。チョークを効かしたままアクセルを開けてもあまり回転は上がらないし、下手をするとカブってしまう。
 キャブレターのメインジェットはアクセル開度が2/3以上の時に特に関係してくる部品で、ロードレースは常にこのアクセル開度であるからメインジェットをチェックしたり交換したりする。
 ガスが濃いか薄いかは、季節.天気.気圧等で違う。だからレースの前に練習走行時間があり、その時にチェックしメインジェット等も決める。したがって「2ヶ月前のスズカでギヤ比. メインジェット何番.プラグ何番で完璧だったからそれと同じで良い」という訳ではない。
 レースでレーシングプラグの番数を8とか9で走るのはナンセンスである。低い番数で丁度良い焼け具合のメインジェットであればメインジェットをもっと小さくしてやり、ガスを薄くしてやり、回転がもっと上がるようにすべきで、その対応としてプラグの番数を上げてやれば良い。
 以上はロードレースでの事であって、一般道では常にアクセルを開けている訳ではない為にすすめられない。
 オートバイメーカーがノーマル車としてセッティングしてあるキャブ&プラグの方が日本全国何処へ行ってもそこそこ走れるように考えての事だから、私は一般道ではノーマルが一番だと思う(ノーマル車の性能を100%出してやるのが一番。100%の性能が出ている車はなかなか少ないと思う。けっして走りが100%という訳ではない)。


●現在の楽しみ方●

(カワサキKLX250のオフロード)  現在乗っているバイクはカワサキKLX250というオフロード車。じゃり道、林道を求めて年に数回、バイク仲間とツーリングを楽しんでいます。ここ3、4年は年に3〜4回しか乗らなくなってしまった。(妻との付き合いで山登りの方が多くなってしまった為と、キャンピングカーの存在が大きい)
 ロードのみだった私がオフロード車にしたのは約10年前、あるきっかけからだった。乗ってみると、ワンディングロード(鋪装した峠道)でも、乗り方によっては意外に早く走れる事が分かった。それならオフ車1台あれば充分だということで、今までのロード車(CB750,RG250等)から乗り換えた。
 丁度その頃、エンデュ−ロレース(モトクロスの耐久レース)が流行り始め、レース好きという事もあり、出場するようになった。当時中学1年の次男と一緒にやりたかったが、学校の部活動(サッカー)で日曜日も練習や試合がある為、レースの相棒として組めなかった。(バイクのタイヤ交換くらいはやらせていた)
 その息子が高校に入学。バイクは禁止だった。「親父と一緒にレースをやるのが何故悪い」という私の持論から、高校3年間で25レースくらい一緒に出場した。息子はテクニックも上達して私より早くなった。
 私はロード経験が長過ぎてか、オフロードは何年経っても苦手である。ただオフ車でワンディングロードを走るのは50歳になっても好きである。(あぶないジジィーだ!)

(ホンダカブ)  毎日仕事で愛用。ピザの宅配便みたいな白いケースを後ろにつけて、走りは過去の遺物のライダー気分。
 「最近走りに行って(乗って)いないな」と言うと、妻は「毎日飛ばしているじゃない」と言う。オフロード車の事なんだけどナ。「そんな事言うとカブちゃんがすねるよ」と返ってくる。
 今日も相棒のカブと一緒だ。丈夫で長もち、お互い頑張ろうぜ!


Toshiaki.I