八ヶ岳・編笠山
クリック地図 (あみがさやま 2523.7m)
  

 先週山に行き損ねていますから、夏休みに備えて歩いておかねばと出かけた先は編笠山。比較的近くて涼しくてトレーニングになる山。でも疲れるのが嫌で日帰り、ヘタレです。これで夏休みに行けるのか?・・・って、これでも疲れました(^_^;) 山頂は展望が残念でしたが爽やかでした。お花も少しずついろいろ楽しめました。
H22年7月31日(土)
  天気;晴れ
  Member.2人(トシちゃん&sanae)

【コ ー ス】(〜は歩、休憩時間含む) 

観音平登山口6:37〜雲海7:28-34〜押手川8:12〜編笠山山頂9:40-11:08〜押手川12:14-21〜観音平登山口13:30・・・所要時間約6時間弱

編笠山山頂より


今回のトラック(赤線)


 いつもなら観音平へ直接向かうところですが、飼い猫さんの情報により先ずは小淵沢インターから観音平へ向かう途中にある道の駅こぶちざわへ。観音平のトイレは使用できなくなったというのでココで3時間ほど仮眠してから向かうことにします。
 道の駅を6時前に出て駐車場へ到着すると周囲から埋まっていくスペースは既にいっぱい。かろうじて一台分の空きに入れました。

 この広さですから無論この間にも駐車できますが、なぜかUターンして道路沿いに停める人も。

 下山すると案の定いっぱいの状態でした。


 支度して出発は6時40分くらい。

 観音平登山口の標高は1560m。山頂2523.7mとの標高差約964m。
 最初は素敵な樹林帯の歩きやすい遊歩道。お花は少ないですが、それでもポツポツとたくさんの種類が見られました。

 名前は間違いもあるかもしれませんが、あしからず。ご指摘いただけたら有り難く思います。
ニッコウキスゲ

ママコナ
ホタルブクロ

シモツケ
ノアザミ

ツリガネニンジン

イブキジャコウソウ?
イブキジャコウソウ?


 高山で咲いているイメージと大分違ったのですが、イブキジャコウソウかな・・・?と思いつつ。

 そして雲海。休憩スポットで5〜6分休んで後にします。
トリアシショウマ

シモツケと蜂

 見た目いつもの日帰り装備ですが、これでも少し負荷をかけています。測ってはいませんが結構無駄なものを詰めてきました。少なくとも20〜25キロはボッカトレしないといけないのですが、その元気も根性もありませんで、そこそこにしてお茶を濁しています(^_^;)
キンレイカ

アキノキリンソウ

 しだいに岩ゴロのゆるやかな登り坂。

 お子さん連れの方と前後して行きますが、他にもけっこういらっしゃいました。さすが夏休みの時期ですね。
 押手川。ここも休憩ポイントですが混んでいたのでそのまま進み、少し先で休憩。

 
 飲み物とカットパインで水分と栄養補給して再び歩き出します。
 だんだんと急登になり辛くなってきます。でもヨイショっと登ったところで振り返ると本来ならば展望に励まされる場所へ出ます。

 が・・・・ 
 残念ながら見えるはずの富士山や鳳凰三山は見えずかすかな山影だけ。
オトギリソウ

シャクナゲ


 お花に励まされながら最後の正念場です。
 梯子を登るとさらに急な登りに感じられます。

 少し山が見えてきた・・・と言っているのか?
 やはりかすかではありますが、今更ながらいつもは見える山並みが見えないとがっかりです。南アルプスが見えるはずなんだけど・・・

 それでも良いんです。登ればそこに嬉しさがありますから(^^♪

 
ゴゼンタチバナ

ハナニガナ


 あとチョット。
 ヤマオダマキ。

 本当にあとチョット・・・
 でもビールやかき氷は青年小屋まで下りないと無いんですよね(^_^;) 今日はビール忘れてきました(^^ゞ

 森林限界を超えると山頂。
 岩だらけの山頂ですが、岩場の合間にもお花がいっぱい。


ヤマハハコ

 
アキノキリンソウ

ウスユキソウ

 

ウメバチソウ・・・久々に見ます

 

 編笠山山頂。

 山頂には大勢休んでいましたが、広いので皆さん適当に散らばっています。
 展望は残念ながらガスの中。

 風当たりがあったので少し西に下った岩場で休憩。


 なんだかんだとドラえもんのポケットのようなザックです。ミルクココアもまた美味しかった!

 かすかに浮かぶ南アルプスや中央アルプスの山並みですが、何回か眺めている光景ですからそれを思い描きながらのんびりとティータイムを楽しみました。
 山頂にいっぱい飛んでいた赤とんぼ。アキアカネかな?よくわかりませんが、この写真尻切れトンボです(*^_^*)

 下山する頃になって権現岳が少し見えてきました。
 今回権現岳はパスして同ルートを下ることにします。十分元気をもらいました♪

 登りで気づかなかったタカネヒゴタイ。

 

 岩の上に木の根。自然の中の共存すごいなぁ・・・



 
 岩だらけの下りですから慎重に下りていきます。登ってくる人にも気を使いながら下りていきますが、次々とひっきりなしのすれ違いでした。おかげで下りでも時間がかかります。

 これから山頂を目指す人は殆どがテント泊、小屋泊の人たちでしょう、道を譲りながらも時々立ち止まった方と話すのですが、青年小屋と答える方ばかりでした。

 ところが、途中明るく元気そうな五人の若者と挨拶を交わし立ち話をした時、赤岳展望荘と聞いてびっくりしました(^_^;)。すごい、やるなぁ〜若者!と思ったのですがその時既に12時。「山頂まであとどのくらいですか?」と聞かれ、トシちゃんが「ここまで何時間かかった?」と逆に聞くと「3時間」という返事。ありゃ・・・(@.@; そこの標高は約2250mほど、あと250m以上登らねばなりません。山頂までのコースタイムが3時間ですからチト心配です。

 すれ違いの立ち話でしたから、キレットの様子など説明し赤岳山頂の先の展望荘までは大変だと話し、権現小屋は小さいから手前の青年小屋かキレット小屋にした方が良いのではないかとアドバイス。小屋泊ということでしたのでキレット小屋だと夕食の準備に間に合わないかもしれませんから青年小屋の方がいいのではないかと話しました。でも赤岳展望荘に予約を入れてあるということでした。7時くらいまでは明るいだろうから体力があれば明るいうちに着くかもしれませんが・・・。

 彼らは元気はいいし、陽気だし、若いし、5人という仲間がいるし、一緒に話しているとこちらまで楽しくなってしまって、頑張れるんじゃないかと応援したい気もしましたが、「青年小屋に着いた時点で相談してみたら?」と言っていたトシちゃんの言葉を思い出してくれたかな・・・。「遠い飲み屋の赤提灯を見たらフラフラ〜っと入って動けなくなったりして!ニッ!」なんて冗談ながら誘惑の伏線まで敷いたりしたのだけど(^^ゞ

 メンバーの足並みが分からないまま、良く考えてと言いつつエール送って見送りましたが、予定通り進んだ場合、難関はいくつかあるわけでして、もっとしっかり引きとめれば良かったかと心配になってきました。はたしてその後どうなったでしょう。ご無事に赤岳展望荘へと快進撃だったのか、それとも早々に手前に方向転換されたのか、経過が知りたいものです。

 押手川で少し休憩。

 この時親子三代?と思われるグループが休憩しているのをお見かけしました。そのおじいちゃん、おばあちゃんは私たちより年長と思われましたがお二人とも大きなザック、お父さんお母さんも大きなザック、小学生くらいの子供さんもしっかりザックを背負い、他にも年輩の方が大きなザック!みなさんでテント泊とすぐわかりましたが微笑ましいお姿でした。

 勝手な想像でその構成は定かではありませんが、皆さんで登られるのを離れた所から見送って、私たちも歩き始めたのでした。
 歩き始めるとトシちゃんがイチヤクソウを見つけました。小さい花ですが、よく見つけたものです。「ちっちゃい目なのになぁ・・・」と一人ツッコミながら写真を撮るトシちゃん(^0_0^) イチヤクソウ


 だんだんと緩やかな下りになっても登ってくる人は途切れません。すれ違う人を待って立ち止まっていると突然「K林さん」とトシちゃんの声。

 いきなりまともな名前(^_^;)を呼んだので、トシちゃんの知り合いかと思いました。

 しばしボケ〜っとしていたら、ん?なんとあのK林さんとU太くんではありませんか! なんせネットを通じてはハンドルネーム(ニックネーム)が殆どですから時間差で気づいた時はびっくりでした(^_^;)

 お久しぶりです♪
 ご一緒のお嬢さん方もお仲間のブロガーかなと思いましたらお知り合いのようでした。可愛くて明るい感じのお二人で楽しそうでしたね。トシちゃんの数々の失礼お許しくださいませ(^_^;)

 少しお話をしてお見送り(^o^)/ これから皆さんでテント泊楽しいことでしょう。

 K林さんもU太くんもものすごいデカザックでした。長期縦走に備えてのトレーニングちゃんとされてます。それに比べてわれ等は軟弱で・・・(^_^;) 

シロバナニガナ

シュロソウ

エビラフジ?

タカトウダイ

??ハギ

ウツボグサ


  観音平に到着。
 やはり駐車場はいっぱい。

 道路も50台くらい並んでいました。

 この後は朝と同じ道の駅こぶちざわで汗かいた服を着替え、温泉には寄らずに早めに帰ります。

 1時半くらいの下山でしたから渋滞する前にと急いだのですが、中央高速道笹子トンネルを過ぎ、大月の手前から激しい雨に見舞われました。一台前の車をみるのが精いっぱいな土砂降りで緊張。私が運転でなくて良かった(汗; トシちゃんお疲れ様(^_^;)
 山は雨大丈夫だったのかな? 降られなかったら良いのですが、展望荘に行くと言っていた若者達は大丈夫だったのでしょうか?

 中央道の渋滞は1キロくらいですみました。お陰で明るいうちに無事帰宅。片付けと入浴、夕飯を済ませ、9時前には寝てしまいました。爆睡でした(^_^;)

※この日、日テレの記者とカメラマンが数日前(7/25)の秩父笠取山北側の沢の遭難を取材中に二人亡くなったと翌日知りました。遭難で一人死亡し、その救助に向かったへりが墜落して5人亡くなり、そしてまた2人とは・・・。ご冥福をお祈りいたします。