八ケ岳・編笠山
(クリック地図)(あみがさやま 2523.7m)

 

 三週間前の昨年末、西岳から編笠山縦走の予定で行きましたが、ガスが出て岩場のトレースも不安だったため、編笠山山頂を目前に青年小屋で引き返していました。今回天気予報はよくありませんでしたが、雪を期待して前回の逆コースから編笠山だけテント泊で行ってきました。残念ながら雪は降りませんでした。
H20年1月12-13日(土日)
  天気;初日雨、二日目晴れ
  Member.2人

【コ ー ス】(〜は歩、休憩時間含む) 

12日:富士見高原ゴルフ場登山口(1350m)9:56〜分岐10:42〜岩小屋12:39〜しゃくなげ公園手前でテント設営16:00
 【休憩含む所要時間約6時間。】

13日:テント場9:15〜編笠山山頂10:35-11:16〜テント場(撤収)12:00-13:30〜岩小屋15:00〜富士見高原ゴルフ場登山口(1350m)16:00
 【休憩含む所要時間約6時間45分。】

↑ 編笠山山頂で

 三週間前に歩き残した編笠山へ。天気が良くないことですし、様子を見ながら三日間全部日帰りの山にしようと言ったら、山でまったりしたい派のトシちゃんに「また下から登りなおすのはヤダ!」と、即却下されました。どうしていつもこうなるのだろう・・・(~_~;) 天気が悪ければ温泉という選択肢だってあるのに・・・。「重たいのヤダヨ・・・」と言えば「急がなくてもゆっくり行けばいいんだから」って、何の解決にもならないことを言います。私も山中まったりは嫌いじゃないですから結局担ぐことになるのですが、はぁ・・・行く前から溜息が出ます。

 前夜(金曜夜)に準備を整え、そのまま出発。もちろんETC割利用です。ところで偶然にも出発前に前回の西岳〜編笠ルートを教えていただいたカズさんからメールが入っていました。カズさんは天狗と蓼科を予定しているとありました。どちらへ?と書かれていましたので今回のルートを返信
します。すると間もなくカズ隊も編笠に来られると言う返信!驚きました(@.@; しかも雪の編笠というイメージでしたから「ラッセル要員として・・・」という有り難い申し入れ! なんて良い人たちなんでしょう! 既に白州道の駅に到着しているということでしたが、急遽変更されたようです。嬉しいやら可笑しいやら、再びの遭遇を楽しみに出かけることになったのでした。
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【12日:1日目】

 富士見スキー場の駐車場に着いたのは明け方3時くらい。しとしと雨は朝まで降り続き、がっかりしました。

 ゴルフ練習場の方の駐車場へ移動するとラッセル要員三名さまはもうご出発の後でした^_^;

 でも前回と打って変わって雪は無く雨。気温は5度と高めです。
三週間前と比べ、雪が全くありません。

↓三週間前の朝(翌日の下山時は融けていた)

 歩き始めて間もなくカズさんから「今、1740m・・」とメールが入りました。彼らは同ルート日帰りですからどこかですれ違うでしょう。

 雨に濡れた丸木橋は滑りそう・・・気をつけて渡ります。

 最初の分岐です。不動清水へ行かず、右手から編笠山へ向かいますが、不動清水からも編笠へ行けます。

10:53
 おや?まさか・・・・
 と思ったらやはりカズさんたちではありませんか!

 「もうピークを踏んできたのですか?」

 すると雪が無いので登る気がしなくなったということでした(^o^) 岩小屋から引き返してきたそうです。岩小屋?地図には出ていませんで・・・(古いです)。

 蓼科山以来の再会、しばしそこで立ち話。話が弾みます。シェフさんは今回「初めまして」でした。



11:15
 名残惜しいですけどお別れです。

 ラッセル要員は下山して行ってしまいました(^o^)/ せっかくみなさんスノーシューを担いでこられたのに、雪が無いのでは出番がありません・・・か?(笑)

 盃流し?何のことだろう・・・と、矢印の方に下りていきました。二人とも23キロのザックを担いで・・・登りなのに、ここでエネルギーを使っていいのだろうかとつぶやきながら沢の方に行ってみました。・・・沢の窪みにたまった水を盃に見立てたのかもしれません。

 今夜から雪が降って、明日は見られないかもしれないからと、わざわざ見に行ったのに・・・・雪はまったく降りませんでした(残念)

 丁寧な標識があります。1590m、ここでPROTREKの標高を合わせます。編笠山頂まであと2時間10分ですか〜♪

 ザックが重いですからもう少し時間かかるでしょうけど・・このコースタイムかなりシビアです。夏道を軽い荷物でかなりハイペースのタイムに思えました。

 もっとも我ら亀!甲羅が重過ぎます^_^;

12:00-20
 途中でパンと温かいコーヒーでお昼にします。雨が降っていますが静かな降り方で助かります。

 トシちゃんは必ずザックカバーをします。sanaeは雪と思っていましたから、ザックカバーは持ってきませんでした。二人の性格が現れます(笑; トシちゃんO型、sanaeA型、どうみてもすることが反対です^_^;


12:39
 岩小屋。この岩の中で休憩する気分にはなれませんが、なるほど〜なネーミングです。

 カズさんたちはここで引き返したのですね。確かに全く雪がありませんでした。でもこの先徐々に雪道になっていきます。期待したフワフワパウダーではありませんが・・・

 標高1780m。気温は6度。高いです。雨は雪に変わりそうもありません。

 特別母樹林?

 ようやく雪。人気のあるルートなのか、踏みしめられたトレースはアイスバーン状態。

 登りがきつくなってくるとさすがにノーアイゼンでは厳しくなりました。早々に装着することにします。

 そこへ6時ごろ観音平から登ってピークを踏んできたというご夫婦(?)が下りてきました。「(アイゼンが必要なのは)あと少しですよ」と言われたお二人ですが、アイスバーンを避けてコースアウトの下山。登りはそういうわけに行かず、しっかりアイゼンをつけて、登山道を行く事にしました。やはりつけるべき登山道でした。



 面白いことに、誰が書いたものやらコースタイムが訂正してあります。55分を84分と書いてあるのがかなり厳密です。85分でも良さそうですが・・・というか、そのうちいろいろな人の書き込みがあったりして?

 アイゼンをつけたら安心して歩けます。

 標高2200m。山頂まで45分!先ほどの標識から10分ですが、20分かかりました^_^; フゥフゥ・・・


15:40
 テント場に良さそうなところを見つけて整地します。15時を目処にしていましたが、ちょっと時間がかかってしまいました。

 シャクナゲ庭園の少し下、2250mくらいの所ですが、ここを通過したら山頂まで平たいところはありませんでした^_^;

 雪が降ると思ったので、外張りの周りにあまり雪を乗せませんでした。固まるとあとから撤収が大変ですから。結局雪は降りませんでしたが(~_~;)

 重いザックを背負ってきたご褒美(^^ゞ
今回はレトルトで簡単メニューでした。

【13日:2日目】

 夜中からずっと強風の音が鳴り響いてましたが、樹林帯でのテントは全く風の影響を受けず快適そのもの。比較的よく眠れました。

 5時起床の予定でしたが風の音がすごいのでおさまるまで待つことにします。結局7時過ぎに起きました。たっぷり12時間寝てました(笑)日頃の寝不足は山で解消です(^^ゞ

 風の音はいっこうにおさまりませんが、太陽の明るさに気持ちが押されます。

 夜中の気温はマイナス13.4度まで下がりましたが、降雪はありませんでした。パフパフのラッセルはお預けですが、山頂の風を危ぶみながらも行ける所まで行く事にします。

 9:15
 気温はマイナス11度。アタックザックに必要なものだけ詰めて出発です。



 テント場から10分ほど登るとシャクナゲ公園と書かれてました。雪で分かりませんが、右の方に矢印があります。シャクナゲはどこ?と捜しましたがその辺りはシラビソばかり。





 森林限界に近づいたところで振り返ると南アルプスの山並み♪

鳳凰三山(左)の右奥に北岳(中央)、甲斐駒ケ岳(右)


北岳、甲斐駒ケ岳、仙丈岳


富士山


中央アルプス


 素晴らしい眺めに見とれます。

 sanaeの背後には北アルプスも見えています。

南アルプス、中央アルプスを背に登ります。



10:35
 編笠山山頂。風が強く寒かった〜

 でも絶景!絶景!

富士山(山頂より)


中央アルプス(山頂より)


北アルプス(山頂より)


八ケ岳、主峰赤岳を中心に・・(山頂より)


 11:16
 強風でしたが山頂南側は風を避けられたので40分くらいのんびりと山頂展望を楽しみました。

 山頂で休憩中、観音平から単独男性が登ってきました。ゲートからのアルバイトは1時間くらいだったそうな。

 十分堪能し、再び南アルプスを見ながらの下山です。

 途中二人連れ(ご夫婦?)とすれ違いましたが、私たちがテント撤収している時下山して来ました。早いなと思っていたら山頂の30m手前で断念したそうです。




 樹林帯に入るとようやくホッとしました。テントまでもどり、テント撤収します(12:00-13:30)

 ザックやタオルなど濡れたものはゴワゴワでパッキングが大変でした。ザックの紐調節も凍って硬くなり、調整が大変でした。

 インナー手袋の右手中指と薬指の先端が破けていたため指先だけ軽い凍傷・・・インナーといえども(インナーこそ)気をつけねば。

13:30
 あとは下るだけ。テント撤収時外していたアイゼンを再び装着して出発します。


 昨日気温が高く、夜からこの日にかけて氷点下になったため、登山道はずっとアイスバーンになってました。 



 両脇にロープが張られています。

 茸を守るためのようです。



 15:00
 岩小屋。ここでアイゼンを外します。



ゴルフ練習場から南アルプスの稜線


 富士見スキー場は営業中でした。

 16:00
 下山。今回も静かな山行を堪能しました。

 このあと、カズさんたちに教えていただいた縄文の湯に向かいますが、なんとそこでまたカズさんからメール。この日は天狗へ登り、下山後の縄文の湯からでした(^o^)

 待っていてくださるということで、縄文の湯(400円)でまたまた合流。お風呂上りに夕食もそこで済ませながら9時の閉館までゆっくりお話できたのでした。山の話、バイクの話(ん?)など情報交換盛りだくさん!楽しいお話どうもありがとうございました。
 縄文の湯の駐車場でカズさん、ぷーさん、シェフさんと別れ、私たちはコンビニに寄ってから次の目的地へ。目的地は気楽に登れる入笠山にしようと思っていたのですが、カズさん達の情報を戴いて、私たちも同ルートで天狗に行く事にしました。