伊豆;  天城山・伊豆大室山
(あまぎさん・いずおおむろさん)

素晴らしかった万三郎の霧氷


 H9.12/4-5(木〜金)前夜発 ; Member.計2名

4日【一日目】
天城高原10:10〜万二郎登山口〜万二郎岳11:10-20〜
万三郎岳12:30-1:30〜万二郎登山口〜天城高原3:15

5日【二日目】
大室山登山口〜大室山お鉢めぐり〜大室山登山口


4日【一日目】
天城高原10:10〜万二郎登山口〜万二郎岳11:10-20〜
万三郎岳12:30-1:30〜万二郎登山口〜天城高原3:15

 今年は私達の結婚25周年、銀婚式だった。娘の大学費用やら自動車学校、次男は2人目の誕生で初節句とか、長男の結婚等という先々の思わぬ予定が入ったりして、私達二人が考えていた事は諦めざるをえなかった。ところが、子供達が伊豆旅行をプレゼントしてくれた。長男が会社の保養所を予約してくれて、思わぬ銀婚記念旅行となった。

 行くなら山と、地図を見ればやはり天城山。宿のチケットをようやくその日の朝手にして、7時出発。

 予定より出発が1時間遅れたため夫がガンガン飛ばす。出勤時間と重なって混んだ道もあったが、伊豆の山中に入ると平日のため流れは順調。お陰で予定の10時頃には到着した。以前はタクシーだったので気がつかなかったが、ゴルフ場の配慮かハイカーのための駐車場が広々と用意されていてびっくり。

 登山口にトイレはあるが、凍結のため使用できませんとあるので冬場はもっと手前で用を済ました方がよい。

 懐かしい山道…記録を見れば山行日は平成5年6月3日〜4日とある。あれからもう4年半もたってしまったのか…。今も鮮明に残る記憶とダブらせて、夫と進んでいった。この時期無論花などないが、カンアオイ、アセビ、シャクナゲの緑に目が行く。そして一風変わった木肌のヒメシャラにも。

 さすが百名山だけあって沢山の人が入っていると見える。登山道がかなり広がっている。神秘的な原生林が気の毒だ。

 踏みならされた道を辿って、1時間ちょっとで万二郎山頂に到着。先客のご夫婦がいて、互いに写真を取り合うが、展望は残念ながら全くない。少し先に行けば万三郎が見渡せる所に出る。早々とそちらに行き休憩。風は冷たかった。万三郎の山頂にはうっすらと雪が積もっているようだ。右には真っ白な富士山が雲上に浮かんでいるように見える。しばし見とれる。

 万二郎から万三郎へはまた1時間ちょっとかかる。
一旦下ってとことこ行くが、夫と話しながら歩いていくのでちっとも苦にならない。最近は夫も「えーっ、あんなところまで?」とか「山頂に行くのにまた下るの?」とかあまり文句を言わなくなった。遠くに見えても、いったんは下っても、歩いていれば思いがけなく山頂に着くものだということを、やっと体得したようだ。忍耐も身に付いた?

 万三郎に近づくにつれ、その白い風景の美しさにしばしば歓声をあげた。積雪と思われたがそうではなくて霧氷だった。昨日の寒波で木々に張り付いた氷の美景。

 この山頂も樹林に囲まれて展望がないが、その霧氷は素晴らしかった。これでイルミネーションがあったらホワイトクリスマスだ。もちろん何もなくて充分。ミスマッチのカレーうどんを作って食べ、体を温める。狭い山頂に数人いた人たちが次々に下山していく中、私達はなおもコーヒーを沸かしてその風景を堪能した。良いムードだ。銀婚記念山行にもってこいのロケーションかな!たまたま登山記録ノートが置いてあったので、その旨を記して下山。

 以前は天城峠へ抜けたので、今回の時計回りに天城高原へ下山するルートは初めてだ。霧氷の山頂を振り返りつつ、別れを告げて下山していくとシャクナゲの木がとっても多かった。満開の頃来たらさぞやステキだろう。展望の利かない樹林帯を夫と話しながら歩いていったが、なんやかやと話題があるものだ。法律の話などもしたりして、我等夫婦を知る人が聞いていたら、目を丸くするかもしれない。やっぱり石原さんだと言われる話題も勿論アルアル。当然でしょう、夫のことだもの。

 明るい内に着いた天城高原の駐車場からも、真っ青な空に真っ白な富士山が陽に照らされて、とても美しかった。明日はもう霧氷は見られないだろう。



5日【二日目】
大室山登山口〜大室山お鉢めぐり〜大室山登山口

 観光にはリフトがあるが勿論敢えて歩いて登る。山頂には20〜25分で行けるがその急登たるやけっして甘くない。山頂から万三郎は見えないが、眼前に広い海原が…残念ながらガスっていた。

”一歩ずつ夫と歩きて二十五年霧氷の山より先にすすまん”
”天城路の優しくありて百名山むしろ小山の手強くてあり”
”銀婚に子等が祝いの宿を借り二人に広き部屋に憩う”